Musiker Geist ~音楽家魂~

Makkyのギター教室&音楽魂、ゆるいライフ

真剣に遊ぶ

2009-11-10 22:31:29 | ライブ/セッション/音楽仲間
ライブ、ギグ、コンサート、ジャムセッション、発表会。

音楽の演奏の場はいろいろあるが、どれも良いもの。
やはり音楽の魅力は生演奏に尽きる。

先日の某教室の発表会はひさびさのクラシック系で、楽しませて
もらった。
出場者は一曲10000円近く払っており、高っけえなあ~と溜め息が
出るのだが、小さいながら立派なコンサート会場で、老若男女(主に父兄)
見つめる中、晴れ着のドレスやスーツを着てクラシックの曲を弾き、
後で行儀よく記念集合写真に収まる・・、

この儀式にも似たよそ行きの雰囲気は、また他に替え難いものがあると
思った。
生徒達が緊張とやる気を凝縮して、本番が終わり、花束を受け取った
あと顔を輝かせて「間違えて悔しい!またやるぞ。先生ありがとう!」
「ねえ、来年のために今から準備しようよ」などと言われると
なんか冥利に尽きて涙腺が弛んでしまう。

人生の多くの部分は、遊びなのだ。
人間は遊ぶ人・ホモ・ルーデンスなのだから。

日本語には「『ハレ』と『ケ』」という言葉もある。
伝統行事や祭り、宗教儀式だって、良い意味で遊びなのだと思う。
無くても生きてはいけるが、ハレの日は生活にリズム、生き甲斐
をもたらし、人間関係には潤滑油の役割を果たす。

どうせ遊ぶなら、気合いの入った遊びのほうが楽しいに
違いないのである。

ご父兄の中に見たことのある顔があるなあと思ったら、
「千の風になって」等で有名なテノール歌手の秋川雅史さん
だった。

「先生、いっしょに写真撮ってもらおうよ?・・Rちゃんなんか
さっきから『千の風、千の風!』言ってたんだから」

と生徒達に催促されて、恐縮ながら声をお掛けし、記念写真に
4人で収まっていただいた。
聞くところによりと、お子さんが発表会に出演なさっていた
そうだ。
秋川さんは全く気負ったところの無い自然体な方で、普通に
ご父兄の中にいらっしゃり、撮影も気軽に引き受けて下さった。
一流の人物は、しばしば人格者だ。

そんなこんなで、いつになく高揚した気分で、この日伴奏に
使ったギターを抱え帰途に着いたのであった。

いただきものの檸檬。四国で採れたものだそう。
見た目は凸凹で虫食いもあるが、味と香りは抜群。
こんなアジな奴(音楽家)に、なりたいね。