6480blog 新栄町歯科医院

新潟県胎内市の歯医者「新栄町歯科医院」の情報をブログでも発信しています。

根充再考

2015年10月08日 | 日記


2011年のデンタル・・左上2番縦破折で保存不可の診断です。ここでボクちゃんが思ったことは、長いポストのメタルコアはあかんということと、失活歯は寿命が短いということ。

で、通常、抜歯後にブリッジ形成かインプラント埋入という話ですが・・・

・上顎前突で1番と3番の歯軸が外開きで形成すると100%露髄してしまう
・下の1番が列外歯
・審美領域のインプラントはしたことがなく、患者さんも経済的に無理
・今なら接着性ブリッジも選択肢に入れるが当時はなかった

ということで



上顎2番抜歯と下顎1番抜歯、下顎1番を上顎2番に移植を同日に


左が術直後、右が4年後(今日)のデンタル・・言うことナスww

ちなみに下顎の抜歯後の空隙は部分矯正でスペースクローズしました。

FBでも書きましたが、4年前の私の提案を受け入れ、信じてくれた患者さんには感謝の言葉しかありません。 

で、表題の根充再考

4年前は恥ずかしながら前歯にラバーダム防湿をしておりませんでした(簡易防湿のみ)、又、ロータリー系のニッケルチタンファイルを使用しておらず、オーソドックスなSS手用ファイルで拡大、根充はシーラーはAHプラス、ラテラル根充でやってました・・・



根充直後のデンタル・・根尖孔外にシーラーとGPが少しオーバーしています、又ラテラルと言いながらシングルポイントのような根充具合・・・今なら「甘い、甘いよ、スレッガーさん!!」と突っ込むところです。。


しかしながら1年半後にはオーバーしたシーラーとGPが吸収されています。

根尖部の状況は現在も変わらないまま・・・


完全に私見ですが・・・

オーバーだろうがアンダーだろうが加圧しようがしまいが感染源となる菌数が一定以下なら体が防御してくれるのでは?

感染させないためには最低限ラバーダムはしなければならないのでは?

病巣を作ってしまったら外科的処置を行わなければ完治は難しいのでは?

だからエンド処置は不確実だから可能な限り歯髄は保存すべきでは?

と思っています。

近いうちには

MTAがもっと操作性が良くなり

再生療法も更に進歩して

歯の保存の成功率が飛躍的に上がり欠損も減少

インプラントは事故や先天欠如のケースでの埋入が多くなる

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様な気がする!!!!

ハズレたらごめんww