今回は、セレクションセールに上場予定の№167オーシャンフリートの2018を紹介させていただきます。
なお、本馬の牝系解説文はこちらをご参照ください。
本馬は当場の1歳分場にて昼夜放牧をしながらセリ馴致中です。
当歳時から骨量豊かな骨格が特長的で、昼夜放牧をしてきた経緯もありますが、当歳時から管囲は20cmを超えていました。
その骨格に筋肉量豊富な肉付きが加わることで、いかにもダート向きなパワフルな馬体をしています。
この時期になると、セレクションセール上場馬の下見にいらっしゃる方々が多いのですが、皆さん「わかりやすい馬体」と評します。
そして、「パイロ×アフリート牝馬の配合らしい馬体」「いかにもダート向きな馬体」といった言葉を付け加えることが多いです。
上場番号№73のアメージングムーンの2018と一緒に本馬を下見する馬主関係者の方々が多いのですが、両馬に対する馬体の評価は総じて上々です。
本馬は勝ち気な気性をしていますが、同時にセリ馴致をしていくなかで牡馬らしいどっしりとした面も出てきました。
パイロ産駒は中央ダートや南関東などで産駒が活躍傾向にありますが、本馬も競馬場に行って立派な活躍をしてほしいものです。
さて、ここからオーシャンフリートの2018の血統について説明いたします。
父パイロの産駒を獲得賞金順に見てみると、実にさまざまな母父との間に活躍馬を出していることが分かります。
その上位の活躍馬のなかには、米血脈であるMr.ProspectorやSeattle Slewのクロスを持つパイロ産駒の存在を見つけることができます。
Pulpit×Wild Again牝馬という米血脈から成る血統を持つパイロにとって、自身の産駒が米血脈のクロスを持つことは血統傾向という点からマイナスにはならないでしょう。
オーシャンフリートの2018も、米血脈のアフリートを通じてMr.Prospector4×3を持っています。
ちなみに、Mr.Prospectorクロスを持つパイロ産駒としてはG3北海道スプリントC勝ち馬のシゲルカガ、昨年の東京ダービー馬ハセノパイロ、今年の羽田盃勝ち馬ミューチャリーなどがいます。
パイロの血統には、Mr.Prospectorと同じNative Dancer系×Nearco系の組み合わせを持つNorthern DancerやIcecapadeの血があるので、産駒にMr.ProspectorクロスがあるとMr.Prospector≒Northern Dancer≒Icecapadeを受け継ぐことになります。
この流れを強調する血統パターンにすることは、スピードの強化につながるのではと考えています。
パイロ産駒の活躍馬はダートに集中しているので、中央ダート5勝のオーシャンフリートを母に持つ本馬もまず間違いなく主戦場はダートだと考えています。
その母オーシャンフリートの血統についても触れておきましょう。
母オーシャンフリートの配合には、幾つかの相似クロスも織り交ぜています。
その一つが、Mr.Prospector≒Where You Leadです。
いずれもRaise a Nativeを父に持ち、母父はNearco系という共通点があります。
さらに、5代表には登場しませんが、Blenheim=His Graceの6×4という全きょうだいクロスも存在します。
このように、パイロのみならずオーシャンフリートにとってもMr.Prospectorという血脈は重要なパーツだと思われ、その点で本馬がMr.Prospectorクロスを持つ意味は大きいと考えます。
ほかにもMr.Prospectorの3代母Miss Dogwoodが、Caerleon内のNothirdchance(Hail to Reasonの母)と相似クロスを形成します。
Bull Dog(Sir Gallahad)×Blue Larkspurの組み合わせが特徴的です。
オーシャンフリートの2018は、Mr.Prospector4×3のほかにHail to Reason7×7もあり、母オーシャンフリートが持っていたMiss Dogwood≒Nothirdchanceを活かす配合になっています。
最後に、オーシャンフリートの2018の代でできた相似クロスを指摘したいと思います。
それがPreach≒キソティックです。
Pulpitの母であるPreachと、オーシャンフリートの2代母キソティックによる相似クロスです。
既述のMr.Prospector≒Where You Leadの関係があるほか、いずれもWhat a Pleasureを持つ点で共通していて、さらにはState≒Caerleonという相似クロスも存在します。
オーシャンフリートにパイロを配合した理由の一つに、このPreach≒キソティックというダイナミックな相似クロスを試したかったというのがあります。
馬体の出来には満足していて、パイロの牡馬らしいダート向きなパワフルな好馬体をしているので、今から競馬場での活躍が楽しみです。
本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡頂くか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入下さるようお願いいたします。(表示はされません)
当場から折り返し連絡させて頂きます。
なお、本馬の牝系解説文はこちらをご参照ください。
本馬は当場の1歳分場にて昼夜放牧をしながらセリ馴致中です。
当歳時から骨量豊かな骨格が特長的で、昼夜放牧をしてきた経緯もありますが、当歳時から管囲は20cmを超えていました。
その骨格に筋肉量豊富な肉付きが加わることで、いかにもダート向きなパワフルな馬体をしています。
この時期になると、セレクションセール上場馬の下見にいらっしゃる方々が多いのですが、皆さん「わかりやすい馬体」と評します。
そして、「パイロ×アフリート牝馬の配合らしい馬体」「いかにもダート向きな馬体」といった言葉を付け加えることが多いです。
上場番号№73のアメージングムーンの2018と一緒に本馬を下見する馬主関係者の方々が多いのですが、両馬に対する馬体の評価は総じて上々です。
本馬は勝ち気な気性をしていますが、同時にセリ馴致をしていくなかで牡馬らしいどっしりとした面も出てきました。
パイロ産駒は中央ダートや南関東などで産駒が活躍傾向にありますが、本馬も競馬場に行って立派な活躍をしてほしいものです。
さて、ここからオーシャンフリートの2018の血統について説明いたします。
父パイロの産駒を獲得賞金順に見てみると、実にさまざまな母父との間に活躍馬を出していることが分かります。
その上位の活躍馬のなかには、米血脈であるMr.ProspectorやSeattle Slewのクロスを持つパイロ産駒の存在を見つけることができます。
Pulpit×Wild Again牝馬という米血脈から成る血統を持つパイロにとって、自身の産駒が米血脈のクロスを持つことは血統傾向という点からマイナスにはならないでしょう。
オーシャンフリートの2018も、米血脈のアフリートを通じてMr.Prospector4×3を持っています。
ちなみに、Mr.Prospectorクロスを持つパイロ産駒としてはG3北海道スプリントC勝ち馬のシゲルカガ、昨年の東京ダービー馬ハセノパイロ、今年の羽田盃勝ち馬ミューチャリーなどがいます。
パイロの血統には、Mr.Prospectorと同じNative Dancer系×Nearco系の組み合わせを持つNorthern DancerやIcecapadeの血があるので、産駒にMr.ProspectorクロスがあるとMr.Prospector≒Northern Dancer≒Icecapadeを受け継ぐことになります。
この流れを強調する血統パターンにすることは、スピードの強化につながるのではと考えています。
パイロ産駒の活躍馬はダートに集中しているので、中央ダート5勝のオーシャンフリートを母に持つ本馬もまず間違いなく主戦場はダートだと考えています。
その母オーシャンフリートの血統についても触れておきましょう。
母オーシャンフリートの配合には、幾つかの相似クロスも織り交ぜています。
その一つが、Mr.Prospector≒Where You Leadです。
いずれもRaise a Nativeを父に持ち、母父はNearco系という共通点があります。
さらに、5代表には登場しませんが、Blenheim=His Graceの6×4という全きょうだいクロスも存在します。
このように、パイロのみならずオーシャンフリートにとってもMr.Prospectorという血脈は重要なパーツだと思われ、その点で本馬がMr.Prospectorクロスを持つ意味は大きいと考えます。
ほかにもMr.Prospectorの3代母Miss Dogwoodが、Caerleon内のNothirdchance(Hail to Reasonの母)と相似クロスを形成します。
Bull Dog(Sir Gallahad)×Blue Larkspurの組み合わせが特徴的です。
オーシャンフリートの2018は、Mr.Prospector4×3のほかにHail to Reason7×7もあり、母オーシャンフリートが持っていたMiss Dogwood≒Nothirdchanceを活かす配合になっています。
最後に、オーシャンフリートの2018の代でできた相似クロスを指摘したいと思います。
それがPreach≒キソティックです。
Pulpitの母であるPreachと、オーシャンフリートの2代母キソティックによる相似クロスです。
既述のMr.Prospector≒Where You Leadの関係があるほか、いずれもWhat a Pleasureを持つ点で共通していて、さらにはState≒Caerleonという相似クロスも存在します。
オーシャンフリートにパイロを配合した理由の一つに、このPreach≒キソティックというダイナミックな相似クロスを試したかったというのがあります。
馬体の出来には満足していて、パイロの牡馬らしいダート向きなパワフルな好馬体をしているので、今から競馬場での活躍が楽しみです。
本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡頂くか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入下さるようお願いいたします。(表示はされません)
当場から折り返し連絡させて頂きます。