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【サマーセール №745】ガーリッシュハートの2020(牡 父バゴ)

2021年08月17日 | セール上場馬
サマーセールでは、セール3日目の8月25日(水)に当場から3頭上場予定になっています。

今回は、そのうちの№745ガーリッシュハートの2020を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。









【8月4日現在の測尺】体高157cm 胸囲179cm 管囲21.0cm 馬体重467kg

バゴ産駒のなかには激しい気性を持っている馬もいるようですが、本馬は普段から扱いやすい気性をしています。

離乳後は、当場の1歳分場にて冬期を含めた昼夜放牧をしていて、その間も体調も含めて順調に成長してきました。

当歳時は平均サイズの馬格でしたが、青草が生えてきた1歳春頃からグングンと大きくなってきて、現在では当場平均よりも一回り大きな馬格にまで成長しています。

そして、現在はセリ馴致のためにセール2カ月前から同じ町内の育成公社さんに預かっていただいてます。



本馬の父バゴは2歳、3歳、4歳時に仏G1を勝っている名馬で、G1凱旋門賞を制していますが、主にマイル~2000のレースを得意としていました。

父が芝馬だったことから産駒も芝適性が高いとの見方もあるなかで、実際に芝馬も多いもののダートでの勝ち鞍も多く、勝ち数全体の1/3以上を占めます。

JRAで活躍する産駒は基本的に芝馬が多いのですが、トロワボヌールやアクティビューティのようにダート交流重賞の勝ち馬もいるなど、欧州血統ながら産駒にダート適性も少なからず伝える種牡馬です。

バゴ産駒のなかでも、獲得賞金5,000万以上の活躍産駒に限って調べてみると、以下の2つの血統傾向が見受けられます。

①産駒がHaloクロスを持っている 13頭 / 22頭

②母が5代以内にNorthern Dancerクロスを持つ 9頭 / 22頭

産駒の血統パターンや母馬の血統傾向を調べてみると、以上の2つが特に目立っていました。

①のHaloクロスに関しては、母方にサンデーの血が入っているとこの血統パターンになります。

②に関しては、バゴの3代母Coup de Folieが関係しているのかもしれません。





Coup de Folieは仏G3勝ちのある牝馬ですが、その血統はAlmahmoud3×3が特徴的です。

AlmahmoudはHaloとNorthern Dancerの2代母にあたるので、Almahmourd3×3を持つCoup de Floieの血を強化する配合は、バゴ産駒の活躍傾向にも合致するので好ましい血統パターンだと言えます。





ガーリッシュハートの2020はHalo5×4を、またNorthern Dancerも4×5・6・7のクロスで持っているので、バゴ産駒の活躍傾向に当てはまります。



一方、本馬の母ガーリッシュハートはハーツクライ産駒らしく芝1800という中距離での勝ち鞍がある牝馬です。

馬体のほうはハーツクライの伸びのある体型というよりは、彼女の母父Alzaoのコロンとした馬体がイメージ的に近い印象です。

ガーリッシュハートの母ルヴァーガールが英G2ロックフェルS(芝7F)を勝っていることを考慮すると、ハーツクライの血が入っているとはいえ、潜在的にスピードを伝えることのできる牝系だと捉えています。

ガーリッシュハート自身はLyphard4×3を持っていて、ガーリッシュハートの2020の父系はBlushing Groomに遡りますが、Blushing Groom×Lyphardの組み合わせは相性が良く、主に粘り強いスピードを伝える傾向にあります。

その本馬の血統パターンや、バゴ産駒の活躍傾向を見ていると、現時点では芝・ダートどちらの適性も感じさせます。

馬体に関しても骨格がしっかりとしていて力強い馬体に見せることから、芝ならば時計のかかりそうな馬場、もしくはダートに適性がありそうです。

実際、バゴ産駒にはそのような適性を示す馬が多い印象です。


本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入いただきますようお願いいたします。(表示はされません)

当場から折り返し連絡させていただきます。






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