最近、アマゾンミュージックで本を聴いています。
アマゾンミュージックとは、アマゾンが運営しているスポティファイのようなサブスクサービス。基本的には音楽を扱っているわけですが、そのなかに朗読作品もあるのです。
朗読といっても合成音声によるもので、しかもなぜか江戸川乱歩の作品しかないという極端な偏りぶりなんですが……
乱歩作品しかないのは、おそらく著作権的な問題もあってのことなんでしょう。そこは、私としては別に問題ないのです。ただ、合成音声というのは、なかなか微妙なものがあります。
一応チェックがなされているためか、パソコンの音声読み上げのようなアクロバティックな誤読こそありませんが、イントネーションがおかしいことはままあります。特に、擬音語・擬態語でそれが顕著なようです。
もう一つ気になるのは、抑揚のない平板な読み方。
以前使っていたアマゾンオーディブルは人間の肉声による朗読で、あれはあれでちょっと演出過剰なんじゃないかと思えるところもありましたが……合成音声の無機質さも、ときにひっかかります。
なにしろ乱歩作品なので、恐怖におののいたり、不安にさいなまれたりするようなせりふも多いわけです。それが、まったく感情を込めることなく読み上げられるので、調子が狂ってしまいます。
しかしまあ、サブスクの範囲内なら、こんなもんかもしれません。
私も、未読の乱歩作品はまだたくさんあるので、とりあえずはここにあげられている乱歩作品をコンプリートしてみようかと思っています。そうしているうちに、また別の作家の作品が入ってくればいいかな、といったところです。