今日7月12日は、「ローリング・ストーンズ記念日」。
ローリング・ストーンズが、はじめて公衆を前にしてライブをやった日……ということです。
先日ビートルズ記念日ということで、ビートルズのファースト、セカンドアルバムが60周年だということを書きましたが、ストーンズのほうは今年でレコードデビュー60周年となります。
彼らがシングルCome On でデビューしたのが、1963年のことなのです。
Come On (Mono)
しかしながら、記念すべきデビューシングルであるにもかかわらず Come On はストーンズの曲としてあまりポピュラーではありません。チャック・ベリーのカバーなんですが、この曲でのデビューはレコード会社の意向で、本人たちにとっては不本意だったらしく……ライブでやることもほとんどないようです。
ただ、チャック・ベリーが気に食わなかったということではありません。
もう一つ、チャック・ベリーのカバー
Roll Over Beethoven。
The Rolling Stones - Roll Over Beethoven (Saturday Club, 26th October 1963)
ビートルズもカバーした一曲。
「ベートーベンをぶっ飛ばせ」というのはロックンロールを象徴するようなタイトルだということを、以前書きました。こういった曲をカバーしているところからも、チャック・ベリーというレジェンドをストーンズの面々が最大級にリスペクトしていたことは確かなのです。キース・リチャーズはチャック・ベリーにぶん殴られたりもしてるわけですが、それはあくまでも一つの挿話。だいぶ前にキースがチャッ・ベリーやジェリー・リー・ルイスらと共演する動画を紹介しましたが、あんなふうに交流が続いていたのです。
さて、ストーンズといえば、最近ニューアルバムを制作しているということでも話題になっています。
レコードデビュー60周年でまだ新作を出すというのは、なかなかすごいことです。
そのレコーディング風景として、キース・リチャーズがスタジオでギターを弾く様子がツイッターで公開されています。
Making music with “Sonny”
— Keith Richards (@officialKeef) May 30, 2023
1967 Fender Telecaster Sunburst pic.twitter.com/5QL60BTNqU
この新譜には、かつてストーンズでベースを弾いていたビル・ワイマンも参加しているとのこと。
確執が消えずにいたのか脱退以降ストーンズとからむことはほぼなかったようですが、今回は、チャーリー・ワッツの追悼という意味合いで参加することになったそうです。
ついでに、このアルバムにはポール・マッカートニーやエルトン・ジョンも参加しているんだそうで……UKロック60余年の集大成のような作品なのかもしれません。
最後に……
先日、1989年に当時のソ連で行われたモスクワピースフェスティバルというフェスの話をしましたが、そこにソ連のアーティストとして登場していたゴーリキー・パークというバンドがいます。
彼らがストーンズの「サティスファクション」をカバーした動画がありました。
Рондо feat. Gorky Park - Satisfaction
ロックンロールが冷戦を終結させる力になった、などともいわれるわけですが……このゴーリキー・パークの面々は、いま何を思っているでしょうか。