今日8月6日は、広島原爆忌です。
毎年このブログでは、関連記事を書いてるんですが……
今年はどういったことを書こうかと思っていたら、Youtubeでこんな動画を見つけました。
Long Time Ago
忌野清志郎がやっていたバンド、タイマーズの曲。
広島の原爆投下について歌った歌ですが、そこから反原発というテーマにもつながっています。今なお先の見えない福島第一原発のことを考えると、やはり清志郎の慧眼には感服させられます。
これまで忌野清志郎あるいはその関連バンドについては何度も取り上げてきましたが、どうやらYoutube上では清志郎関連作が時折新たにアップされているようで、以前はなかったと思われる動画がいくつか見つかりました。
ついでなので、そのなかからRCサクセションでやった「明日なき世界」を。
Eve Of Destruction
この曲は、以前一度紹介したと思います。
バリー・マクガイアの曲に高石ともやさんが日本語詞をつけたものがベース。破滅的な戦争の脅威を念頭においた歌であり、そこには核兵器の恐怖も当然含まれているでしょう。
余談ながら……動画の概要欄を見て気づいたんですが、この曲にはジョニー・サンダースが参加してるんですね。
この曲が収録されているアルバムCOVERSは大物ゲストが多数参加していますが、そんな人までいるわけです。
そして、このアルバムをめぐる騒動が、タイマーズにつながっているということで……いかに忌野清志郎という人がロックだったかということをあらためて感じます。
広島原爆忌の話に戻ると、原爆という負の記憶の風化に抗うことが、清志郎にとっては原発問題とも地続きになっていたわけです。
LONG TIME AGO では、原爆投下が「44年前」のこととして歌われますが、それからさらに時は流れ、今やもう80年近く前のできごと。核をめぐるここ数年の議論を見ても、記憶の風化は、いよいよ重大な問題になりつつあるのではないでしょうか。それに抗う原爆忌であってほしいと思います。
福島のずっと前に演奏したものが、まさか現実になろうとは、誰も思わなかったでしょうね。
そして原発を褒め殺しにした「原発音頭」。
それを電気関係の施設で演奏したのが彼らしいですね。