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もうひとつの部屋

昔の記憶に、もう一度会える場所にしようと思っています。

⑧ 公園の「オブジェ」が飛び立った!! (アオサギさん)

2021-05-18 15:18:20 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

今のマンションに来て

まだ間がない頃の話。

近所に小さな公園を見つけて

ときどきそこを歩いてみた。


小さいけれど、ややオトナ向きに

設計されてる雰囲気があって

遊具などは無く、水路に沿って

両側に並木道が続いてる。

どうして人がいないのか…

いつ行っても不思議なくらい

ひとりっきりの静かな空間。


水路の近くには、結構大きな

「鳥のオブジェ」が立っている。


なんということもなく

普段は遠くから見ていたけれど…


あるとき、もう少し近くで

見てみよう…なんて気を起こしたら

その「オブジェ」が突然動いた。


それも、ただ「動いた」んじゃない。


大きな翼の羽ばたく風を

バッサバッサと顔に受けるくらい

私のそばを掠めて飛んだ。


… 私は「驚愕」!!


なんでホンモノって

わからなかったの?

でも… いつも私がいる間

文字通り「微動も」しなかった。

青・白・グレイの取り合わせも綺麗で

「作り物」としか思えなかった。



生きてるアオサギさんを見たのは

それが初めて。

あんなに大きな鳥だったなんて!



その後はあちこちで

出会うようになった。


アオサギさんの側でも

メンドクサくなったのかも。

最近は、朝はその近辺の工場の

屋根のテッペンに止まったりしてる。



今思うと、あのときのアオサギさんには

動きたくない事情があったはず。


身体が大きい分、ムダな動きはしたくない。

寒いと余計にそうだと思う。でも

普通は人間が近づくと移動するヒト。


見慣れるうちに、そんなことも

わかってきた。


それでも…


夕陽を受けて、アーチ型の白い大橋

天辺にひとり、ポツンといるのを見たときは…


やっぱり「オブジェ」にしか

見えなかった。


日が落ち切るまで、ずっとずっと

見ていたくなる風景だった。

 

 

コメント
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