もうひとつの部屋

昔の記憶に、もう一度会える場所にしようと思っています。

24 でも「猛禽類」なんだよね … (トビさん)

2023-02-26 15:07:24 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

正真正銘、タカ目タカ科。

なのに、トビさんのこと

「猛禽類」って

思ったことなかった。



散歩で鳥さんを探すようになって

まだ間がない頃だったと思う。


建物がなくて、空が広い場所

トビさんがカラスくん2羽に

追いかけられてるの見た。


トビさんは逃げる逃げる。


でも、カラスくんは

すごーくしつこい。


どこまでも追いかけてくるの

なぜなんだろ。

カラスくん側にもテリトリーとか

何か言い分があるんだろうか。


なあんて思ってたら、突然

カラスくん、片方が戦線離脱。


それがいかにも

「や~めた~」な感じで

「ええっ? その程度のコトだったの?」


そしたらトビさんの方が逆襲。


今度はカラスくんが

追いかけられてた。



もしかして… 

大した理由なんて

なかったのかも。


でも、チョッカイ出されるなんて

トビさん弱気なのかしら。


英語だと「黒い凧」って

呼ばれてるみたいだけど

バトルする感じがないんだよね。


でも、近くで見ると

トビさんは結構大きなタカ。


本気出したらカラスくん負けそう。

絶対本気で怒らないって

カラスくんは思い込んでるけど。


いざとなったら仲間を呼ぶとか

できるのかなあ、カラスって。

 


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23 夕闇迫る川面、縦横無尽に飛び回っていたのは… (セキレイさんたち)

2023-02-24 17:11:19 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

何年か前、秋まだそんなに

寒くなかった頃のこと。


日も沈み、暗くなりかけた大橋の上

川面を掠めて飛びまわる鳥たちを見た。



川と言っても、河口付近

もうすぐそこは海ってところ。


「もしかして、チドリとかシギとか

そんな鳥さんだったらいいなあ」

(イソシギさんしか見たことない)


「もっと近くに来ないかなあ」


じっと待つうち、一羽が橋の欄干

私のすぐ近くにとまった。


「えっ? アナタってもしかして…」


そう、どう見てもセキレイさん。

シッポの長さも身ごなしも。


そう思って見ると

急ターンを繰り返してても

いつもの、あのセキレイさんの飛び方。


あんまりたくさんいるし

なんだか信じられなくて

もう一羽やってくるまで待ってみた。


来たのはやっぱり

セキレイさんにしか見えない(うーん)



セキレイさんって

群れでいるの見たことなかった。


川の上を飛び交って

ときどき近くの屋根にとまったりして

なんだかパーティでもしてるみたい。


饗宴?狂宴? 若い人が

ハメ外してるみたいな雰囲気。


でも、声は聞こえない。

すごーく静か。(どーして?)



辺りが暗くなりきる前に

セキレイさんたちはいなくなった。


わたしがちょっとぼんやりしてて

どっちへ消えたのかわからなかった。


なんだか夢の中の出来事みたい。

「わたし、ほんとに見たのかな…」

 

暗くて、色もよくわからなくて

ほんとにセキレイさんだとしても

なんていう種類かもわからない。


でも、あの妖しいようなムード

空気を潔く切って、自由自在に

飛びの上手さを見せびらかしてる

あんな景色をもう一度見たい。


でも、やっぱり夢だったのかもしれないね。

この頃は、そんな気もする。

 



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22 笑いさざめく少年少女? … (メジロさん)

2023-02-20 13:02:34 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

身近な野鳥を探し始めた頃

メジロさんには

なかなか会えなかった。


どこにでもいる小鳥…と

聞いていたのに、オカシイなあ。

うちの近所にはいないのかなあ。


ところがあるとき、住宅街の植木の中から

古くなった冷蔵庫?蛍光灯?って

音が聞こえてきて…


「もしかしたら何かの鳥さん?」


立ち止まって目を凝らしてたら

深緑の葉っぱの奥で

ちっちゃな黄緑色が動いた!


「音」はプッツリなくなって

よくよく見たら、他にもいる。

 
ちょこまか動き回って

なかなか「顔」がわからないけど

勝手にメジロさんってことにした。

 

もっとず~っと後になって

木の葉も落ちて、カラカラの季節

ナンキンハゼの実が目立つ頃

さ~っとやってきて、さ~っと次へ移る

小鳥の群れに会うようになった。


たくさんいるし

食べるのに夢中?で

ウグイス色の小さな身体と

白い輪っかの眼がわかる。


「ああ、やっぱりメジロさんだ」



さらにその後、春の桜の季節になって

蜜を吸いに来てるのを

普通に見かけるようになった。


仲間と一緒のことが多くて

全然じっとしててくれない。


風の中を、オシャベリしながら

走っていくこどもたちのよう。


「ご近所さん」ができたような

昔懐かしい気持ちになって

ちょっと嬉しかったのを思い出す。

 

 

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21 コンコンコンコンコン、なるほど「ドラミング」 … (コゲラさん)

2023-02-16 10:39:06 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

「音」に気づいたのは初めてだった。

「姿」は何年か前に一度だけ。


初めて見たときは、一瞬

「木の皮が動いた!」


これじゃあ、会ってても

気づいてないかも。


でもあの「音」は、絶対初めて!


思ったより大きくて、よく響く

一度聞いたら忘れない

気持ちいい音。(気に入った~)


「とにかく、どこかに

キツツキさんがいる」


そう思って、そぉ~っと探したら

あっけないほど、すぐ見つかった。


エサ探しに一生懸命で

神経がそっちに行ってたのね。


初めて証拠写真も撮れたんだけど

気づかれて、あっというまに

どこかに隠れちゃった。



それ以来、人が少ない

でも木は多いってところでは

あの「音」が聞こえないか

耳を澄ませてみるけど…


あのリズミカルに可愛い音

聞こえたことがないの

ちょっとサビシイ。

ドラミングって言葉がピッタリの

気分が明るくなるような音。


いつか、もっと山の方

行くことあったら、もう一度

聞いてみたいな~

 

 

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⑳ ほんとに「ホバリング」するんだね … (ミサゴさん)

2023-02-13 23:18:24 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

前にミサゴさんの狩りを見たのは

広い川の向こう岸近く。


遠かったし、カメラもまだ無くて

もう目を凝らして、一生懸命見てた。


最初はトビさんだと思ってた(^^;


トビさんって、魚獲ったりするんだ~って

そのまま信じてたのがオソロシイ。


新聞に「ミサゴの狩りの失敗」なんて

連続写真が載らなかったら

ず~っと「トビさん」のままだったかも。


でも、その後はなかなか姿を見なくて

もう来ないのかな…なんて。


ところが、去年の秋

久しぶりに川縁で見かけた。


ほとんど目の前!って思うくらい

近くまで低く飛んできて…

突然、空中で立ち止まって?

川面をじーっと見てたから

わたしもゆっくり顔見たりして

ほんとにミサゴさんってわかった。


あんな大きな鳥でも

ホバリングってするのね(ビックリ!)


「目の前で見た」気がしてたけど

初めてのことっていつもそう。


目が勝手にフォーカス決めて

ズーム・インしてっちゃう。


わたしそんなに目も良くないのに

一生懸命見つめると

そんな風に見えるんだよ。

実際はけっこう距離あったのかも。


それでも、ミサゴさんあれほど

じーっと見たのはあのときだけ。

今でもあの細長い翼

白いアタマや羽根が浮かぶ。


空中で停まっててくれたから見られた。

そのあと狩りはやめて

飛んでいっちゃったけど。


わざわざ見せに来てくれたのかな?

な~んて気がした(^^)

 

 

 

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⑲ 都会的な紳士とレディ? … (オナガガモさん)

2023-02-02 20:40:10 | 家から半径1㎞で出合った野鳥たち

最初のうち、いっぱい来るヒドリガモさんと

区別がついてなかったと思う。


いつ頃だろう、なんか違うヒトが

混ざってるみたい…って思ったのは。


なんかね、首のあたりが

すぅ~っとしてるの。


で、なんかシッポの

長いヒトがいたりして。



アタシが鳥さんたちを

写そうと思ったのは

散歩で行く川のカモさんたちの

種類が知りたかったから。


種類(の名前)が判ると

知り合えたような気が(勝手に)

するんじゃないかと。


それで家族からデジカメ借りて

沢山いるカモさんたちを

とりあえず撮ってみた。


でも、そこにはヒドリガモさんしか

来てないみたいだった。


それでもあきらめずに

何度も撮ってみた。

そのうち「あれっ?」(ちょっと違う?)



オナガガモさんの名前が判ったときの

驚き。喜び。今も思い出せる。


見慣れてくると

すぐわかるカモさんになった。

♂さんはすっきりしてて

ちょっとカッコマン。

♀さんもそれに相応しい感じ。


なんか… 都会的っていうか

きれいなんだよね。

「白」がすごーく目立ってて

遠くからでもワカルのは

あの白(首筋も胸元も)の

せいだとおもう。



今年はなかなか会えなくて

実はもう来なくなった…? なんて

心配しちゃった。でも今は

やっぱりヒドリガモさんと混じって

広い川面で泳いでる。


今見ても、ジェントルマンと

レディーに見える。


あんまり人気がないヒトって

聞いたけど…


アタシはずっとファンのままだよ。

ずっと冬には待ってるからね。

 

 

 

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