眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

『ローガン・ラッキー』

2018-06-07 19:22:02 | 映画・本

ちょっとだけ長くなった「ひとこと感想」その11。

「先祖代々不運に付きまとわれているというローガン家の息子たち(チャニング・テイタム&アダム・ドライバー)。食い詰めた兄貴に説得された弟と、クルマ好きな妹(ライリー・キーオ)、服役中の爆破屋(ダニエル・クレイグ) たちも巻き込んで、カーレース会場の金庫から現金を強奪しようと計画。人生の一発逆転!を図ったはいいけれど・・・」

笑い転げるほど可笑しい!というのではないけれど、の~んびり、トボケた雰囲気にいちいちクスクス。結局ず~っと笑っていたような記憶が。それにしても、登場人物たちは皆あんまり賢そうには見えなくて、同じ監督の「オーシャンズ」シリーズとは真反対?なショボさ・グダグダさ(^^;。強盗なんてほんとに出来るの?な~んて感じに見えたんだけど・・・

人は見かけによらない?というか、「計画」自体は案外緻密で合理的。おまけにポカミス?が起きる度にどんどん手が込んだものになっていくせいで、終盤に向かうほどに、物語の方もどんどん「手が込んで」くる。一転また一転のハラハラドキドキな展開が、なんとも意外!なラストまで続く。(記憶違いじゃない・・・と思う(^^;)

刑務所でいつも自販機のゆで卵?を食べている、D・クレイグのヘンテコリンさに最初ビビッたものの、その後は「爆破」の専門家ぶりに感心。ローガン兄の別居している幼い娘の健気さには涙が出そうに。(特に「ミスコン」で歌った「カントリー・ロード」!)

一拍外したゆる~い感じが好きな人にオススメのエンタメ作品だと思う一方、アメリカ社会の地方での閉塞状況(ほとんど『ラスト・ショー』の頃と変わらないんじゃないか?とか)も垣間見えて、あらま・・・なラストまで来る頃には、登場人物たちみんなにシンパシーを感じるように(^^)。

という訳で、「ソダーバーグ監督って、こんな感じだったっけ?」って、チグハグな気分にもなったのも忘れて、坂道を転がるボールのように、ゴール(ラスト)に飛び込んだ気分?を味わった映画でした。(もう一度観たら、きっと私にでも「強奪」の経過の辻褄が、きっちり解るんだろうな~と。100パーセント理解できたと今の段階で言えないのが、ちょっとだけ残念(^^;)

 

 

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