眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

2014年に観た映画(劇場での日本映画編)&2014年マイ・ベストテン

2015-08-02 17:50:46 | 映画1年分の「ひとこと感想」2006~

『もらとりあむタマ子』(監督:山下敦弘)

メモには、「前田敦子サンの仏頂面が可愛いというかなんというか・・・『23歳にして(まるで)思春期~』な役だったw」とだけ。(せっせとご飯作って、余計なコトは極力言わない努力をしてる?あのオトーサンは、個人的には尊敬~(^^))

『ルパン三世 カリオストロの城』(監督・共同脚本:宮崎駿 1979)

ハヤオおじさんは元気一杯の女の子が好きなんだとばかり思ってたけど、育ちの良い「姫」を「救い出す」のも好きだったんだな~と。(その後「未来少年コナン」シリーズを見て、やっぱり~って(^^))
 
http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/38131503.html

『たまこラブ・ストーリー』(同時上映『南の島のデラちゃん』)(監督:山田尚子 脚本:吉田玲子 京都アニメーション)

アニメ好きの若い友人から勧められて観に行った、TVアニメ「たまこまーけっと」の劇場版。メモには、「これは、かつて少女だった女の人たちが、自分たちにとってよくワカル作品を・・・と、(男性目線をあまり計算に入れずに)作ったアニメーションなのかな・・・なんて思った」。
観ている間、なぜか昔読んだ「瞬きもせず」という少女マンガを思い出した。高校生っていうのは、そういう意味では昔も今も、こういう年頃なのかもしれないな・・・って。(ナンノコッチャ?ですね。スミマセン)

『祖谷物語 おくのひと』(監督・共同脚本:蔦哲一朗)

メモが結構長い。「『剣岳 点の記』とは全然違うけれど、同じく”山”を体感させてくれた映画。(こちらは里山とうか山里というか、或いはそこから始まる四国山脈というか) 音楽も押しつけがましくなくて、自然の音の効果をよく知っている人が作っている・・・と感じた。作品としてはもっと編集・整理して、ポイントを絞る?ことが必要かもしれないけれど、”山”の暮らしを体感しながら”ものおもふ”ことが出来るテンポというのは、私の場合はこれくらいゆっくりなのかもしれない・・・とも。アクションが上手い女優さんとは聞いていたけれど、武田梨奈の身体能力の高さ(あの山道をあの身軽さで駆け抜ける!)に驚き、田中ミン(漢字が出てこない~(^^;)は本当にあそこで猟をして暮らしているかのように見えた」などなど。
(個人的には、観ながら自分の子ども時代を思い出した。
豪雪地帯と言われるような、山に囲まれた小さな町だったので、雪の中をああして彷徨う、寒さ・冷たさが思い出されて、キャスト・スタッフの皆さんはたいへんだっただろうな・・・と)

『超高速!参勤交代』(監督:本木克英 原作・脚本:土橋章宏)

メモには、「チラシを見たときから、観に行こうと思っていた時代劇コメディー。子どもの頃によく観た「楽しい」時代劇を思い出した~(『暴れん坊兄弟』なんて名前が浮かぶ)。”弱小貧乏藩”の男性陣が、なかなかカッコいいし、しかもすごーく頼りになる。(”トラウマ持ち”の殿様なんて、実は凄い! 佐々木蔵ノ介サンのキラキラ感で、もう眩しいくらい~) ほとんど紅一点だった深田恭子さんもいい役だったし、老中の陣内孝則サンはしっかり「悪役」してたし、あまりのヨレヨレぶりに2014年のベスト・キャラに選んでしまいそーになった家老の西村雅彦サンなんて、思わず吹き出しそうになったシーンがいくつも」。こういう「楽しさ」を感じさせてくれる映画が、もっともっと増えてほしいんだけどな~。

☆『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(監督:行定勲 原作:西加奈子)

独自の感性と知識欲のカタマリのような主人公の少女「こっこ」(小学3年)のみならず、登場人物の造形がとても豊かで面白い。「知る」ことと「想像する」ことの関係とか、それらと「成長する」こととの関係を、一見子ども向きに、実はオトナにこそ、考えてみてほしい・・・と言っているような映画だったと思う。子ども役はもちろん、大人たちのキャストも良かった。クスッと笑ったり、考え込んでしまったり、なぜか涙が出てきたり、こういう初々しさを忘れたくない・・・と思ったりした。(こっこの親友「ぽっさん」を、2014年の「ベスト・キャラクター」に選んで投票したのを思い出す。自分の感想じゃありませんが、そのときの「チネチッタ高知」の記事を貼っておきます(^^))

http://cc-kochi.xii.jp/special/2014bestc.html (「ベスト・キャラクター」2014年の結果発表)

『思い出のマーニー』(監督・共同脚本:米林宏昌 原作:ジョーン・G・ロビンソン)

監督さんは、去年の暮れにジブリを退職されたとか。でも、「マーニーとは真逆の、快活に動く作品やファンタジーをやってみたい」という言葉もあって、今後が楽しみです。(素晴らしいアニメーターと聞いているこの人が「作りたい」と思って作った作品を、一度スクリーンで観てみたいな~)

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/39358080.html

☆ 『イン・ザ・ヒーロー』(監督:武正晴 脚本:水野敬也・李鳳宇 企画:李鳳宇)

「スーツアクター」という言葉を、この映画で初めて知った。最初はどちらかというとコミカルな感じで始まるのだけれど、後半どんどんシリアスになって、クライマックスのアクション・シーンまで来る頃には、もうアタマの中が、ぜ~んぶこの映画一色に。主人公を演じた唐沢寿明以外にも、過去にスーツアクターを経験している人もいて、それやこれや、映画の手触りというか臨場感というか、そういうリアルさが尋常じゃない?と感じるくらい。この映画の製作現場の熱気が、作品全体から立ち昇っているようで、唐沢サンのカッコ良さ!と相俟って、本気で感動してしまった映画デシタ(^^)。

『いのちのコール~ミセスインガを知っていますか~』(監督:蛯原やすゆき 脚本:南木顕生)

子宮頸がんの話と聞いていたので、病気にまつわる映画はなんとなく気が進まないな~と迷っていたのが・・・脚本家の方をmixiで一応知っていて、しかもその方が(私がmixiから離れた後)急逝されたと知って・・・なんだか遅すぎる「お別れ」のような気持ちで観に行った。
映画としては、十分面白く出来ていたと思う。ただ、この映画には2つの(たぶん相反する)面があるようで、一つは「啓蒙的」な側面。もう一つは純粋にエンタテインメントとしてハラハラドキドキさせる「サスペンス」としての側面。個人的には、後者の方に、もっと専念してもいいんじゃないかな・・・なんて思った。「ラジオの生番組の最終回に、今にも自殺しそうな女性から電話がかかってくる」という設定と、DJを演じる室井滋の魅力、ラジオ・スタッフたちの仕事の新鮮さ・・・そういった要素だけでも、私などは十分面白いと思うだろうし、そんな描き方でも、物語で垣間見る「子宮頸がん」というものの恐ろしさは、十分記憶に残っただろうと。(それにしても、あんなに辛口の映画評を日々書いておられた「なんきんさん」が、こんなに生真面目?で清潔感のある?映画の脚本を書かれてたなんて・・・。改めてご冥福をお祈りいたします)




(9本)



【2014年 ささやかなマイ・ベストテン】

年間鑑賞数40本・・・マイ・ベストテンを選ぶのが、これまでで一番ラクでした~(^^)。(それでもこの他に、『猿の惑星:新世紀ライジング』 『ポリス・ストーリー/レジェンド』 『バックコーラスの歌姫たち』 『超高速!参勤交代』 『60万回のトライ』 などを考えました)

以下10本が、今の気分で選んだ2014年のマイ・ベストテン作品です。「ひとこと感想」の映画のタイトルのアタマに「☆」がつけてあります。 例年、順位はつけていません。


        
『標的の村」』

『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』 『イン・ザ・ヒーロー』 

『もうひとりの息子』 『いとしきエブリディ』 『アルマジロ』

『ゼロ・グラビティ』 『チョコレートドーナツ』 『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』 『ベイマックス』




これでやっと、私の2014年が終わります。(とうとう8月までかかるようになっちゃいました(^^;) 
おつき合い下さった皆さま、どうもありがとうございました。

  

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