戦前から戦後にかけて長老教会関係者が全ローマ字の台湾語で書いた小説・随筆がいくつかある。
それらを現在の台湾ローマ字(教会ローマ字の「改良版」)に直して漢羅(漢字ローマ字交じり)および全羅(全部ローマ字)、そして難解語彙に中国語と英語による注解を付したシリーズが、台南市の教育出版社「金安」から「開朗雑誌」レーベルで出版された。
第1弾は3冊で奥付によると昨年12月発行。3冊とも「台湾e店」でゲット。
最近の若者は南部ですら台湾語をあまり話さなくなるなど、台湾語をめぐる情況は厳しさを増しているが、いちおう学校教育課程に少ないながらも組み込まれたので、台湾語関連の出版物は着実にふえているのも事実だ。
まあ、脱線はさておいて。
金安出版社のHP http://king-an.com.tw/
編集・注釈は、台湾師範大学台湾文学科教授の Li2 khin5-hoaN7(李勤岸)
シリーズ名: 海翁文庫-台灣文學e早春
1.An2-nia2 e5 Bak8-sai2 (An2娘 e5 目屎)
Loa7 jin5-sing(仁聲)
333頁、260元、ISBN978-986-6993-72-5
2.ThiaN3 Li2 IaN5-koe3 Thong Se3-kan (疼你贏過通世間)
Loa7 jin5-seng(仁聲)
185頁、220元、ISBN978-986-6993-71-8
3.Tshut Si2-suaN3 (出死線)
TeN7 khe-phuan3 (鄭溪泮)
479頁、360元、ISBN978-986-6993-75-6
近刊予定によれば、今後
4.Kho2-ai3 e5 Siu5-jin5(可愛 e5 仇人)
Loa7 jin5-seng(仁聲)
5.Chhi3-a2-lai7 e5 Pek-hap8-hoe(刺仔內 e5 百合花)
Loa7 jin5-seng(仁聲)
6.Tsao8-hang7 kuan2-kian3(十項管見)
Tshua3 phue5-hue2(蔡培火) (随筆)
が出される予定らしい。
このうち2以外は、私は原本からの複製コピーを持っている。
といっても3度目くらいの複製だし、戦前ものの活字だということもあって、実は読んでいなかった。
日本人として意味理解には漢羅のほうが役に立つし、これは非常にありがたい。
というか、早速1を読み始めている。
うーん、文体としては割りと今の作家の陳雷に似ているな。
でも、初めての試み段階ということもあって、まだまだこなれてない感じがする。日常会話的な文体なので、理解しやすいといえばしやすいが、文学の言語としてはやはりまだまだ途上。
ちなみに昔から出た台湾語文献については、ほとんどが電子アーカイブされてはいる。http://xdcm.nmtl.gov.tw/dadwt/
思えば私はやっぱり台湾語が好き。
漢語系のようでそうではない要素があって(ペー語やチワン語なんかよりもよっぽど非漢語的というか、まあクレオールなんだろうね)、擬態語や動作表現が豊富で、なかなか味のある言語だと思う。台湾人自身がバカなものだから台湾語の味わい深さに気づいていないようで、イマドキの若者は北京語ばかり使っているが、やっぱり台湾人ってバカだねえって思う今日この頃。
別に台湾人の話す北京語も中国人の話すどぎつさと比べると、きわめて柔らかくて悪くはないと思うのだが、やっぱりまだまだ板についていない、ぎごちなさがある。実際、台湾人が書く北京語は下手くそだ。
だから、本当は台湾語をもっともっと発展させてほしいし、私自身も民進党政権初期くらいにはその期待を強く抱いていたんだが、やっぱり台湾人はバカなので、無理なんだろうとは思う。
こんな味のある言語の良さに気づかない台湾人は本当にバカだ。
それらを現在の台湾ローマ字(教会ローマ字の「改良版」)に直して漢羅(漢字ローマ字交じり)および全羅(全部ローマ字)、そして難解語彙に中国語と英語による注解を付したシリーズが、台南市の教育出版社「金安」から「開朗雑誌」レーベルで出版された。
第1弾は3冊で奥付によると昨年12月発行。3冊とも「台湾e店」でゲット。
最近の若者は南部ですら台湾語をあまり話さなくなるなど、台湾語をめぐる情況は厳しさを増しているが、いちおう学校教育課程に少ないながらも組み込まれたので、台湾語関連の出版物は着実にふえているのも事実だ。
まあ、脱線はさておいて。
金安出版社のHP http://king-an.com.tw/
編集・注釈は、台湾師範大学台湾文学科教授の Li2 khin5-hoaN7(李勤岸)
シリーズ名: 海翁文庫-台灣文學e早春
1.An2-nia2 e5 Bak8-sai2 (An2娘 e5 目屎)
Loa7 jin5-sing(仁聲)
333頁、260元、ISBN978-986-6993-72-5
2.ThiaN3 Li2 IaN5-koe3 Thong Se3-kan (疼你贏過通世間)
Loa7 jin5-seng(仁聲)
185頁、220元、ISBN978-986-6993-71-8
3.Tshut Si2-suaN3 (出死線)
TeN7 khe-phuan3 (鄭溪泮)
479頁、360元、ISBN978-986-6993-75-6
近刊予定によれば、今後
4.Kho2-ai3 e5 Siu5-jin5(可愛 e5 仇人)
Loa7 jin5-seng(仁聲)
5.Chhi3-a2-lai7 e5 Pek-hap8-hoe(刺仔內 e5 百合花)
Loa7 jin5-seng(仁聲)
6.Tsao8-hang7 kuan2-kian3(十項管見)
Tshua3 phue5-hue2(蔡培火) (随筆)
が出される予定らしい。
このうち2以外は、私は原本からの複製コピーを持っている。
といっても3度目くらいの複製だし、戦前ものの活字だということもあって、実は読んでいなかった。
日本人として意味理解には漢羅のほうが役に立つし、これは非常にありがたい。
というか、早速1を読み始めている。
うーん、文体としては割りと今の作家の陳雷に似ているな。
でも、初めての試み段階ということもあって、まだまだこなれてない感じがする。日常会話的な文体なので、理解しやすいといえばしやすいが、文学の言語としてはやはりまだまだ途上。
ちなみに昔から出た台湾語文献については、ほとんどが電子アーカイブされてはいる。http://xdcm.nmtl.gov.tw/dadwt/
思えば私はやっぱり台湾語が好き。
漢語系のようでそうではない要素があって(ペー語やチワン語なんかよりもよっぽど非漢語的というか、まあクレオールなんだろうね)、擬態語や動作表現が豊富で、なかなか味のある言語だと思う。台湾人自身がバカなものだから台湾語の味わい深さに気づいていないようで、イマドキの若者は北京語ばかり使っているが、やっぱり台湾人ってバカだねえって思う今日この頃。
別に台湾人の話す北京語も中国人の話すどぎつさと比べると、きわめて柔らかくて悪くはないと思うのだが、やっぱりまだまだ板についていない、ぎごちなさがある。実際、台湾人が書く北京語は下手くそだ。
だから、本当は台湾語をもっともっと発展させてほしいし、私自身も民進党政権初期くらいにはその期待を強く抱いていたんだが、やっぱり台湾人はバカなので、無理なんだろうとは思う。
こんな味のある言語の良さに気づかない台湾人は本当にバカだ。