むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

アラブ民主化も、国民党政権の「外交休戦」のため有効に活用できない台湾の愚昧(; ;)

2011-02-27 21:26:58 | 台湾政治
アラブ世界で進む民主革命の動き。これは台湾にとっても本来好機になるはずだった。エジプトやチュニジアなどは、独裁体制が中国と密接な利権による共犯関係を保ってきたのだから、それが倒され、さらに中国が当惑している今となっては、台湾が外交的空間を広げる絶好のチャンスだからだ。現在もし民進党政権だったなら、このタイミングを最大限に活用していたことだろう。

ところが、台湾人が2008年に国民党政権を選んでしまった。国民党は中国との間で「外交休戦」を謳い、中国の国交国を奪わないという政策をとっているから、今回中国と密接だったベンアリやムバラクが倒れ、中国も当惑している隙をついて、チュニジアやエジプトに攻勢をかけることはしないだろう。

しかも国民党はそもそも中華思想から、第三世界を蔑視しており、米国と中国が最優先、日本すら敵対という有様だから、「外交休戦」がなくても中東に攻勢をかけるという発想は生まれない。

台湾人は本当に愚かである。自分たちの活路と可能性をみすみす塞いでしまう選択をしたのだから。
台湾が独自の存在として浮かばれることはあるまい。

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