むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

台湾教育関係者の「下放」が必要かも!

2005-06-01 01:44:21 | 台湾その他の話題
 5月31日、なんと台湾農民のドキュメンタリー映画「無米楽」4度目の鑑賞である。午後7時20分からの回は教育関係者が多かったようで、杜正勝教育部長も来ていた。上映後のティーチインで杜部長はなぜか北京語で感想を述べたが、「教育的観点から見ても、台湾の土地の実体と歴史を表現したもので、青少年にもっと見てもらいたいと思う」などと述べた。
 台東から来た教育関係者は「立法委員に見てもらって台湾国産米の奨励を行ってほしい。欝病が増えているが、その解消にも良い。小中学校の生活教育の教材として採用すべきだ」という意見を述べていた。
 ただし、今日の教育関係者はこれまでの観客としてはあまりよくなかった。さすが国民党体制教育体系の具現者だけのことはある。ある教育財団の幹部は、鑑賞中携帯をとってしゃべったりしていて、「教育的観点から見て」実に好ましくない模範を示していたし(笑)。
 昔、中国共産党は知識人を「下放」といって農村に送りこんで思想教育を行っていたが、台湾では別の意味で下放が必要ではないか?大学教授たら、教員たらを、一度農村に送り込んで、性根をたたきなおす必要があると思う。大体、教育関係者は台湾語も下手だし、外来政権が持ち込んだ北京語と大中国思想が抜けきっておらず、台湾の土地に根ざした考え方ができていないからだ。これは現代の民主主義社会の教育としてはあるまじき状態だといえる。
 その土地の土着の民衆の価値と考え方に立脚しないで、教育や社会や国家は語ることができないだろう。