★ベトナム・ハノイは「こんなとこ」★

コネなし、金なし、能力なし。50を過ぎて、単身ハノイで会社を作り10年目。毎日「こんなふうに」すごしています。

ベトナムハノイの「ベトナムのEV化」

2024-02-23 10:26:11 | ベトナム・ハノイ

 久しぶりに「仕事の話である」ベトナムには「ビンファースト」という自動車メーカが存在する。

地元のコングロマリット企業の「ビングループ」が作った自動車メーカだ。

2017年に自動車生産の参入を宣言し2019年委は年産25万台の工場を立ち上げた、

技術的には「そんな実力は無かったが」デザインはイタリアの「ピネファリーナ」自動車技術は

BMWから「知的財産権」を買い取り販売店はGMの販売店を「買取り」一気に立ち上げた。

その後も「発展はすさまじく」 すごい勢いと速さで現在に至っている。最初はエンジン車も作っていたが

現在はEV車のみを精算している。最近も「タイ、インドネシア、インドにも進出」することを発表し

精力的に動いている。

 世の中がEV化に完全シフトする勢いだが、寒冷地を中心にEVの弱点も取りざたされ多少の陰りも出てきたが?

個人的には「完全EV化には未だ機は熟していない」と感じる。(インフラも、技術的にもである)

しかしビンファーストのように「東南アジア中心に、いわば暑い国中心に売るならば、それも有りだと思う」

(北米にも進出しているが?)しかし「完全EV化」には「エンジン車がそうだったように、幾多の問題を長い年数を

かけて初めてデファクトスタンダードになり得るもので、すぐにエンジン車やハイブリッドを凌ぐ技術力を得ることは

難しいと思う。(自分が携わっている間にはせいぜいEV化率は30%を超えられないと思う)

 そんな中、ビンファーストの地元「ベトナム」でのEV用の「インフラ整備」は「すごい勢いで進んでいる」

この前も「相棒ミッ」の散歩時、見たこととの無い「器具」が目についた? 近づいてみると「それはEV車充電用の

ステーション」であった。(え???こんなところに?と思える場所だった)自分の住んでいるアパートの地下駐車場にも

20台ほどのEV充電ステーションスペースが備わっている。(どうやら政府肝いりで、新設するそれなりの規模のアパートには

このような設備の設置が義務付けられているようなのだ? )こういうところが「社会主義国の強みなのだろう」政府主導で

「こうする!」となれば「後は早い事である」・・・日本のように「どこが主導するかもわからず、ぐずぐず進まない国とは

異なる」のである。 ベトナムのように「こんな古いローカルアパートの一角にEV充電ステーションができる」のは

ベトナムが本気でEV化を進めようとしていることがうかがえる。

 ハノイの隣の「PHU TO省」にはBYD(中国EVメーカ)が進出を決めて「すでに工事に入っている」

温かい国(暑い国)つまりバッテリー能力の障害要員の「寒さ」を気にしなくてよい国へのEV化は思ったよりも早く進むのかもしれない。

 ビンファーストもBYDも「決断と行動力」はすさまじい。とても日本企業の体質と異なる点である。

このBYDの日本法人の社長は実は自分の前々職の会社で後輩の「多とは少し異なる優秀な営業だった(中国人)」

熱心に技術者である自分のところに時々来て「技術的な質問をよくした人だった」 そんな彼が

現在の最先端の自動車業界のEVを先導していることには「感慨深い」(それだけにEV化には脅威も感じる)

 EV化は「温かい国」を中心に普及するが「エンジン車、ハイブリッド」を凌駕するほどになるには

もう少し時間がかかると思う。そして自分の仕事の関連の「ボディ技術」に関しては、テスラのギガキャストを含め

新技術は脅威だが、長い間かかって「構築された自動車ボディ関連技術」はそう簡単には「駆逐されないだろう」

ベトナムで起業し、ベトナムモータリゼーションに関わる技術者を育成しようと思って設立した会社は

まさしく「その局面に突入」している。

 「ビンファーストがインドネシアで右ハンドル車を発売」・・・こんなネット情報を見て、いつものように

ミッと私以外誰もいないオフィスで「そんなことを考えた」

相棒ミッ(ポメプー犬)と散歩中駐車場でもない築30年近いローカルアパートの壁に

EV充電ステーションが出来た。

何ともベトナムらしい「ステーションである」安全やセキュリティーなど二の次で

とにかく「造ってしまえ」と言う感じが表れている。こんな勢いがあることが

ベトナムのメリットかもしれない。日本もうかうかしていられないと思った。

コメント
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