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ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1989年7月8日付 シンディ・ローパー Cyndi Lauper - I Drove All Night

2025-07-06 20:00:00 | 1989年ビルボードTop40
1989年ビルボード Billboard All American Top40、1989年7月8日付、2位から上がって1位はFine Young Cannibalsの"Good Thing"。Fine Young Cannibalsですが、イギリス出身の3人組ポップスグループ。母国イギリスではデビューアルバムがヒットしましたが、アメリカでは2枚目のアルバムからのファーストシングルの"She Drives Me Crazy"がいきなりのNo.1、この曲でなんと2曲連続のNo.1となりました。

2位は1週間の1位からダウン、Milli Vanilliの"Baby Don't Forget My Number"。Milli Vanilliですが、ドイツミュンヘン出身のR&Bデュオ、デビュー曲から2曲連続でTop3ヒット、初のNo.1です。

3位は5位からアップ、Simply Redの"If You Don't Know Me by Now"。Simply Redですが、イギリスマンチェスター出身のポップ・ロックバンド。アメリカでの初のシングルヒット"Holding Back the YearsがいきなりのNo.1を記録。この曲で4曲目のTop40ヒットで、2曲目のTop3ヒットです。

4位は6位からアップ、Madonnaの"Express Yourself"。Madonnaですが、1983年に最高位16位を記録した"Holiday" 以来、数々の大ヒットを記録しているスーパースター、女性ポップスシンガーです。この曲で17曲目のTop40ヒット、7曲のNo.1ヒットを含め、15曲目のTop5ヒットとなりました。

5位は11位からジャンプアップ、Martikaの"Toy Soldiers"。Martikaですが、キューバ系アメリカ人、歌手で女優。ファーストアルバムの『Martika 』からファーストシングルの"More Than You Know"が最高位18位、この曲が2曲目のTop40ヒットで5位まで上がってきました。

この週6位はCyndi Lauperの"I Drove All Night"。最高位はこの1週間の第6位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Cyndi Lauperですが、アメリカ・ニューヨーク出身のシンガー・ソングライター、女優。"Time After Time"と"True Colors"の2曲のNo.1をはじめとする数々の大ヒット曲、4オクターブといわれるボーカル、奇抜なヘア・スタイルと衣装で独特のイメージを持つスーパースターです。

70年代後半から音楽活動を開始、「Blue Angel」というバンドを結成するも全く売れず、しばらくは音楽活動休止期間になります。その後、ソロで復活、1983年にデビューアルバム『She's So Unusual』をリリース、そのアルバムからのファーストシングル"Girls Just Want to Have Fun"がいきなりの2位、セカンドシングル"Time After Time"も続けて大ヒット、初めてのNo.1、ファーストアルバムからは5曲のシングルがすべてTop40に入る、新人としては、驚きの大ヒットアルバムとなり、いきなりのスター歌手となります。

その後もヒットを重ね、『The Goonies』のサントラ"The Goonies 'R' Good Enough"の最高位10位のヒットに続き、1986年にリリースされた彼女2枚目のアルバム『True Colors』、そのアルバムからのファーストシングル"True Colors"が2曲目のNo.1、セカンドシングルの"Change Of Heart" も第3位の大ヒットととなります。"Change Of Heart" 、名曲でしたね。彼女の曲の中でも最も印象的な曲でした。こちらをご覧ください→→→

1989年、3枚目のアルバム『A Night to Remember』をリリース、そのアルバム発売に先行して発表されたシングルがこの曲"I Drove All Night" です。

"I Drove All Night"の曲の作者はBilly SteinbergとTom Kellyの共作。でました、Billy SteinbergとTom Kellyのコンビ。80年代最高のソングライターチームでしょう。Cyndi Lauperの"True Colors"も彼らの作品ですね。他にも、私のブログに何度も登場していますが、Madonnaの"Like a Virgin"、Banglesの"Eternal Flame"、Heartの"Alone"、などなど、数々の名曲、年度を代表する大ヒットを生み出しています。

この曲は、元々はRoy Orbisonのために書かれた曲なのだそうです。Roy Orbisonが1987年にこの曲を録音、アルバムに収録される予定でしたが、翌年の1988年にRoy Orbisonは急死してしまい、Roy Orbisonバージョンのこの曲は発表されませんでした。

Cyndi Lauperバージョンについては、Cyndi Lauper自身が、「女性が運転し、女性が主導権を握っている」というこの曲の内容を気に入り録音、1989年にシングルとして発表してヒットに結びつきました。

Cyndi Lauperの優しく力強いボーカルが、この曲のようなポップな明るい曲にはぴったりですし、やっぱり歌がうまいですね。この曲が残念ながら彼女の最後のTop40ヒットになってしまいましたが、現在も歌手としての活動を続けています。

その後も日本に何度も来日し、東日本大震災の直後には、他の海外ミュージシャンが日本での公演を中止して帰国するなか、予定通りコンサートを行ない、更に会場でチャリティのための募金を呼び掛け、コンサートをチャリティイベントに、日本中を元気づけてくれました。

こちらがRoy Orbisonバージョン、1992年にリリースされ、アメリカではヒットしなかったものの、イギリスでは最高位7位を記録するヒットとなりました。

今週    先週    song    /    artist
1 2 GOOD THING / FINE YOUNG CANNIBALS
2 1 BABY DON'T FORGET MY NUMBER / MILLI VANILLI
3 5 IF YOU DON'T KNOW ME NOW / SIMPLY RED
4 6 EXPRESS YOURSELF / MADONNA
5 11 TOY SOLDIERS / MARTIKA
6 8 I DROVE ALL NIGHT / CYNDI LAUPER
7 9 MISS YOU LIKE CRAZY / NATALIE COLE
8 3 SATISFIED / RICHARD MARX
9 4 BUFFALO STANCE / NENEH CHERRY
10 13 WHAT YOU DON'T KNOW / EXPOSE
11 14 THE DOCTOR / DOOBIE BROTHERS
12 22 BATDANCE(FROM"BATMAN") / PRINCE
13 12 I WON'T BACK DOWN / TOM PETTY
14 7 THIS TIME I KNOW IT'S FOR REAL / DONNA SUMMER
15 19 SO ALIVE / LOVE AND ROCKETS
16 23 LAY YOUR HANDS ON ME / BON JOVI
17 16 ROOMS ON FIRE / STEVIE NICKS
18 21 CRAZY ABOUT HER / ROD STEWART
19 27 ON OUR OWN(FROM"GHOSTBUSTERS Ⅱ") / BOBBY BROWN
20 25 ONCE BITTEN TWICE SHY / GREAT WHITE
21 10 I'LL BE LOVING YOU (FOREVER) / NEW KIDS ON THE BLOCK
22 24 WHO DO YOU GIVE YOUR LOVE TO? / MICHAEL MORALES
23 29 I LIKE IT / DINO
24 15 WIND BENEATH MY WINGS(FROM"BEACHES") / BETTE MIDLER
25 26 MY BRAVE FACE / PAUL MCCARTNEY
26 20 INTO THE NIGHT / BENNY MARDONES
27 31 DOWN BOYS / WARRANT
28 34 DRESSED FOR SUCCESS / ROXETTE
29 32 SEND ME AN ANGEL '89 / REAL LIFE
30 18 EVERY LITTLE STEP / BOBBY BROWN
31 38 HEY BABY / HENRY LEE SUMMER
32 39 SECRET RENDEZVOUS / KARYN WHITE
33 41 NO MORE RHYME / DEBBIE GIBSON
34 17 CRY / WATERFRONT
35 45 I'M THAT TYPE OF GUY / L.L. COOL J
36 46 COLD HEARTED / PAULA ABDUL
37 47 HEADED FOR A HEARTBREAK / WINGER
38 30 CLOSE MY EYES FOREVER / LITA FORD(DUET WITH OZZY OSBOURNE)
39 49 THE END OF THE INNOCENCE / DON HENLEY
40 54 FRIENDS / JODY WATLEY WITH ERIC B. & RAKIM

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30 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Cyndy Lauper (ヨン様)
2025-07-06 21:26:37
こんばんは。この曲は知りませんでした。Cyndy Lauperで一番印象に残っているのは、「We Are The World」でHuey Lewisの後に歌うシーンですね。曲は「True Colors」が素晴らしいと思います。
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最後のTop40ヒット (han)
2025-07-06 21:35:06
星船さん、こんばんは。
C.Lauper、Madonnaとともに80年代を代表するヴィジュアル時代の女性ヴォーカルでした。
魂を込めたような歌い方が特徴ですが、この曲もその歌い方を変わっていませんね。
最後のTop40ヒットになりましたか。
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Unknown (太ったボンジョビ ⁠( ⁠>⁠▽⁠<⁠)⁠ノ)
2025-07-06 21:39:08
曲で言えばシンデーさんの中で1番好きかもしれません。
社会人になって初めて聴いたシンデーさん、それまでと違うアプローチでして、初めて聴いたときには
「ショボくなったなぁ⋯」ではあったのですが、営業中というか夜の帰社時によく流れていまして、この頃から校長になっていった成績のせいでしたでしょうか?サビが結構気に入ったりしちゃったりして⋯🤣
泥棒ナイト。すでに先月お気に入りに入れておりメス😆
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女性が運転する曲 (音時)
2025-07-06 22:15:26
https://neverendingmusic.blog.jp/archives/21268816.html
先日のフェアウェル日本公演でもこの曲を歌ってくれました。その時のシンディの曲紹介です。
「”I Drove All Night”についても伝えたいことがあるの。80年代女性が自分で運転してる曲はラジオで流れてなかった。自分で運転してどこへでも行けるっていうのはパワフルじゃない?。この曲は女性のためのパワー・ソングと思って書いたのよ…。」
 今ではオリヴィア・ロドリゴのDriver Licenseのような曲もありますが、洋楽の歌詞に出てくる女性はだいたい助手席…。女性が運転している内容の歌詞の歌を歌うこともシンディが道を切り開いた…んですね。
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Unknown (太ったボンジョビ (⁠☉⁠。⁠☉⁠ )⁠)
2025-07-07 14:46:23
半さんこんにちは。
シンデーさんのラストエントリー、ですって?
うーん、今でも活動されていて評価も高まっているものの、この時点では確かにシンデーさんはアウツになって行きつつありました。
1枚目がビッグヒット、2枚目もヒット、3枚目はうーんアウツ、となるとエイジアさんらが第一人者ですが、シンデーさんもしっかり乗ってますな😜
再ブレークのあとならアレサさん、チナタナさんもそんな感じてすな。
1番悲惨だったのは文化クラブのみなさんだったかもしれんですね?⭐️⛴️さんは見る目ありますね😆
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Cyndi Lauperの存在感は (星船)
2025-07-07 16:05:51
ヨン様こんにちは。
"We Are The World"ですが、スーパースターが結集した中で、Cyndi Lauper目立っていましたね。もちろん、スティーヴィー・ワンダーとレイ・チャールズは別格かとは思いますが、搭乗時間が短かったにもかかわらず、Cyndi Lauperの存在感はすごい物でした。
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90年代は (星船)
2025-07-07 16:12:54
hannahさんこんにちは。
80年代を代表する女性ボーカリストと言えば、MadonnaとCyndi Lauperだというのは間違えないと思います。90年代のCyndi Lauperは、レコード会社とうまくいかなかったりして、ヒット曲は出なかったものの、映画やミュージカルに出演していたようです。コンサートなどで活躍はしていましたね。
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明るいポップスが (星船)
2025-07-07 16:26:19
太ったボンジョビさんこんにちは。
80年代の終わりころの女性ボーカリストですが、ダンスミュージックか、またはバラードか、という曲が多かったですが、この曲のような明るいポップスが、私にとっても特に良い曲に思え、お気に入りの曲でした。
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オープニングにぴったり (星船)
2025-07-07 16:36:51
音時さんこんにちは。
そうなのですね、この曲、「女性のためのパワー・ソング」ですか。そうすると、邦題の「涙のオールナイト・ドライヴ」も、失恋しちゃったのではなく、車で彼氏をゲットする、曲でしょうか?元気な彼女らしい曲ですね。コンサートのオープニングにもぴったりです。
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映画やミュージカルで (星船)
2025-07-07 16:39:29
太ったボンジョビさんこんにちは。
90年代のCyndi Lauperですが、メッセージが強すぎたのか、レコード会社と対立して、宣伝してもらえなかった、っていうのがヒットしなくなった理由のようです。ヒット曲は出なかったものの、映画やミュージカルで頑張っていましたし、コンサートなどで活躍はしていました。
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