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ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ペット・ショップ・ボーイズ Pet Shop Boys - It's A Sin(1987年の洋楽 Part45)

2023-11-16 21:11:34 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart45は、Pet Shop Boysの"It's A Sin"。最高位は11月14日付の1週のみの第9位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

Pet Shop Boysですが、イギリス出身のシンセポップ・デュオ。80年代のプリティッシュニューウエイブを代表するデュオです。

デビューは1984年、シングルのみで"West End Girls"を発表しますが、イギリス・アメリカともに話題にはなりませんでした。

1986年になって、所属レコード会社を変わり、"West End Girls"のニューバージョンを発売、これがイギリスで火が付き、アメリカでも1週間の1位でしたが年間チャートは15位の大ヒット、日本を含む、全世界的な大ヒットになりました。こちらをご覧ください→→→

1987年、彼ら2枚目のアルバム『Actually』をリリース、このアルバムからのファーストシングルがこの曲"It's a Sin"です。曲の作者はメンバーのNeil TennantとChris Loweの共作。歌詞はNeil Tennantが、メロディはChris Loweの作によるものです。

"It's a Sin"、その題名の通り、宗教的な曲のようです。Pet Shop Boysの曲は、Neil Tennantのボーカルが特徴的、アップテンポでありながら、抑えたボーカルにより、神秘的な曲に仕上がっています。

アメリカでは、残念ながら年間チャートには入りませんでしたが、全英では彼ら2曲目のNo.1ソングとなるなど、世界的な大ヒットになりました。
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ティモシー・B・シュミット Timothy B. Schmit - Boys Night Out(1987年の洋楽 Part44)

2023-11-09 20:14:20 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart44は、Timothy B. Schmitの"Boys Night Out"。最高位は11月7日付の第25位。年間チャートは圏外でした。

Timothy B. Schmitですが、Eaglesのベーシスト・ボーカリスト。Eaglesはロサンジェルスのバンドと思われていますが、結成されたのがロサンジェルスでも、意外にも、メンバーのロサンジェルス出身者は、Timothy B. Schmitだけだとのこと。

そのTimothy B. Schmit、元々は、カントリー・ロックバンド「Poco」のメンバー。Pocoの創設メンバーでベーシストのRandy Meisnerがバンドを脱退し、Eaglesに参加した後を受けて、ベーシスト兼ボーカリストとしてPocoに参加しました。

Pocoには、1977年、イーグルスの「ホテルカリフォルニアツアー」に参加するまで在籍していました。Pocoはウエストコーストロックバンドとして人気のバンドでしたが、アルバムのセールスが中心で、Timothy B. Schmit在籍中のシングルのTop40ヒットはありませんでした。Timothy B. Schmitが曲を作り、リードボーカルを務めている"Keep On Tryin'"という曲が、1975年に最高位50位を記録したのが最大のヒットです。

イーグルスには、その1977年に加入、アルバム『The Long Run』では、彼のリードボーカルで、彼自身が曲作りに参加している(Don Henley、Glenn Freyとの共作)"I Can't Tell You Why"が最高位8位、年間チャート62位の大ヒットとなりました。もうちょっと下位で止まってしまった曲だと思っていましたが、地味ながらいい曲で、意外な大ヒットになりました。こちらをご覧ください→→→

そのイーグルスも、1980年に活動を停止し、Timothy B. Schmitはソロ活動に入ります。Bob Segerの"Fire Lake"や、Boz Scaggsの"Look What You've Done to Me"、Don Henleyの"Dirty Laundry"などのヒット曲のバックボーカルを務めながら、ソロアルバムをリリース、2枚目のソロアルバム『Timothy B』からのシングルがこの曲"Boys Night Out"で、初めてで、ソロで唯一のTop40ヒットとなりました。

"Boys Night Out"ですが、曲の作者は彼自身と、ソングライターのBruce GaitschとWill Jenningsの3人の共作。地味なバラードだと勝手に想像していたところの、聞いてびっくりの意外に派手なファンキーな曲でした。でも、さすがTimothy B. Schmit、良い声していますね。
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レヴァート Levert - Casanova(1987年の洋楽 Part43)

2023-11-02 19:33:37 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart43は、 Levertの"Casanova"。最高位は10月31日付の1週のみの第5位。年間チャートは71位。初のTop40ヒットが大ヒットになりました。

Levertですが、アメリカオハイオ州出身のR6Bグループ。 Sean & Gerald のLevert兄弟と、Marc Gordonの3人組ボーカルグループです。

結成は1983年、ファーストアルバムのリリースは85年ですが、ファーストアルバムでは、ヒットしませんでしたが、1986年のセカンドアルバムでは、R&Bチャートを上昇し、アルバムはTop10ヒット、シングルは、"(Pop, Pop, Pop, Pop) Goes My Mind" という曲が、R&BチャートでNo.1となり、一躍R&B界の人気グループとなります。

レギュラーチャートでは、1987年にリリースしたサードアルバム『The Big Throwdown』からのファーストシングルのこの曲"Casanova"が初のTop40ヒットとなり、5位まで上がる大ヒットになりました。

"Casanova"ですが、曲の作者はR&BシンガーのReggie Calloway。曲は伝統的ファンク・ソウル。懐かしさを感じさせる曲です。R&BチャートでもNo.1となりました。

Levertですが、残念ながらTop40ヒットはこの曲のみの一発屋。ただ、R&Bチャートでは長く活躍を続けます。


驚いたのは、メンバーのSean & Gerald のLevert兄弟の父親は、オージェイズのボーカリストEddie Levertです。「裏切者のテーマ」は日本でも大ヒットしました。Eddie Levertはまだ存命で、オージェイズで活躍していますが、Sean & Gerald のLevert兄弟は、両者とも亡くなっているようです。
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REOスピードワゴン REO Speedwagon - In My Dreams(1987年の洋楽 Part42)

2023-10-26 22:39:00 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart42は、REO Speedwagonの"In My Dreams"。最高位は10月24日付の第19位。年間チャートは圏外でした。

REO Speedwagon、私が最も好きなロックグループの一つです。リードボーカルのKevin Croninの爽やかな歌声によるメロディアスなロックで大人気のREO Speedwagonですが、長い下積み時代を経て大人気バンドになった、実力派のベテランロックグループです。

その大ブレイクは1981年、通算9枚目のアルバム『Hi Infidelity』が突然の大ヒット、シングルカットされたロックバラードの名曲"Keep on Loving You"が、1週間ですがNo.1を獲得、Hot100には28週間滞在するロングヒットで、年間チャートでも10位の初めての大ヒットとなりました。シングルのロングヒットにより、アルバム『Hi Infidelity』も、なんとアルバムチャートでNo.1を獲得、年間アルバムチャートで1位となる歴史的な大ヒットアルバムとなります。こちらをご覧ください→→→

その後も、ロックバラード路線でヒットを続け、1985年にリリースした彼ら11枚目のスタジオアルバム『Wheels Are Turnin'』からのセカンドシングル"Can't Fight This Feeling"で、再びシングルチャートの頂点、それも3週間連続の1位という、2曲目の特大のヒットを記録しました。こちらをご覧ください→→→

その後、Top10に入るようなヒットこそありませんでしたが、続けてTop40ヒットを記録し、1987年にリリースした続く12枚目のアルバム『Life as We Know It』から、3枚目のシングルカットがこの曲"In My Dreams"です。

"In My Dreams"の曲の作者はKevin CroninとTom Kelly。Tom Kellyとは、大物ソングライターの起用でしたね。Tom Kellyは、これまで、Billy Steinbergとのコンビで、Madonnaの"Like a Virgin"、Heartの"Alone"、The Banglesの"Eternal Flame"、などなど、年間シングルチャートの上位に入るような特大のヒットを何曲も手掛けた名ソングライターです。アルバム『Life as We Know It』には、Billy Steinbergも、3曲の曲作りに参加しています。

"In My Dreams"ですが、もちろん、REO Speedwagonの特徴でもあるリードボーカルのKevin Croninの爽やかな歌声によるメロディアスなロックですが、特にこの曲、曲自体が良かったです。覚えやすいメロディでもあり、アコースティックギターやエレクトリックギターの絡みも良かった。さすがに、Top10ヒットにまでは至りませんでしたが、記憶に残る曲でした。
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ハート Heart - Who Will You Run To(1987年の洋楽 Part41)

2023-10-19 22:05:27 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart41は、Heartの"Who Will You Run To"。最高位は、10月3日から3週間続けた第7位。年間チャートは88位。3週間のNo.1、年間チャート第2位の特大のヒットとなった"Alone"に続く、Top10ヒットを記録しました。

そのHeartですが、私のブログをご覧の方はよくご存じだと思います。すでに私のブログの記事には10回、この曲で11回目の登場となりました。

レコードデビューは1975年、ファーストアルバム『Dreamboat Annie』をリリース、そのアルバムから、3枚目のシングルとなる"Crazy on You"が最高位35位を記録、その後、カナダで小ヒットした2枚目のシングル"Magic Man"がアメリカでもヒットし、最高位9位を記録します。"Magic Man"は、今聞いても傑作ですね。ただのアイドルガールズボーカルバンドではない、実力派のロックグループです。

そのハート、1985年にリリースしたグループ8枚目のアルバム『Heart』が、なんと念願のアルバムチャート1位に輝き、年間チャートでは、85年の79位に続き86年のアルバム年間チャートで第2位を記録した大ヒットアルバムとなりました。

シングルでも、アルバム『Heart』からの3枚目のシングル"These Dreams"が、初のシングルNo.1に輝きます。こちらをご覧ください→→→。この記事には、ハートの今までの私の記事へのリンクが張ってあります。

そして、1987年にリリースした彼ら9枚目のアルバム『Bad Animals』、そこからのファーストシングル"Alone"が、前述のように3週間のNo.1、年間チャート第2位の特大のヒットとなりました。こちらをご覧ください→→→。その"Alone"に続く2曲目のシングルヒットがこの曲"Who Will You Run To"です。

曲の作者はDiane Warren。Diane Warrenですが、あのStarshipの最もヒットしたシングル"Nothing's Gonna Stop Us Now"の作者として有名ですね。この後も、シカゴの年間No.1となった"Look Away"、Bad EnglishのNo.1ヒット"When I See You Smile"などなど、数々の名曲を作り出した希代のソングライターを起用してのヒットでした。

"Who Will You Run To"ですが、この頃大ヒットしたHeartの曲は、ほとんどがロックバラードでしたが、この曲は、本来のHeartらしい、わかりやすいポップロック。ギターソロもカッコいいですよね。この曲、今でも大好きな曲です。
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