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ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ジョージ・マイケル George Michael - A Different Corner(1986年の洋楽 Part25)

2022-06-30 21:44:04 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart25はGeorge Michaelの"A Different Corner"。最高位は6月14日から3週間続けた第7位。年間チャートは98位。ギリギリですが、年間100位に入るヒットとなりました。

George Michaelですが、もちろん皆様ご存知の、イギリス出身の同級生のアンドリュー・リッジリーとデュオWham!を結成、1982年に"Wham Rap! (Enjoy What You Do)"で、インディーズレーベルからデビューし、次のシングル"Young Guns (Go for It!)"がイギリスをはじめとするヨーロッパで大ヒットします。
ファーストアルバムは『Fantastic』。イギリスではNo.1を記録、ヨーロッパ各国で大ヒットし、日本でもヒットしましたが、アメリカでは残念ながらこのアルバムでは火が付きませんでした。

2枚目のアルバム『Make It Big』がリリースされ、そのアルバムがアメリカを含め、全世界で大ヒット、特に、Wham! Featuring George Michaelとして発表した"Careless Whisper"が年間チャート1位に輝く大ヒット、この曲は名曲中の名曲として、全世界でも大ヒットします。
こちらをご覧ください→→→

そのアルバム『Make It Big』からは、3曲のNo.1ヒットを含め4曲のTop3ヒットを出す驚きのアルバムとなりました。続いて発表したアルバムが『Music from the Edge of Heaven』、このアルバムからはまずは"I'm Your Man"が3位を記録するヒットになります。
続いて発表されたシングルがこの曲"A Different Corner"です。Wham! のアルバムに収録されていますが、アーチスト名は「George Michael」、実質的には、George Michaelのソロの曲で、"Careless Whisper"に続く2曲目のソロヒットとなりました。

"A Different Corner"ぼ曲の作者はもちろんGeorge Michael。プロデュースも彼自身が手掛けています。
この曲、しっとりとしたいい曲でした。この当時、ダンス系の曲がチャートに多かったので、特にこの穏やかな曲は目立ちました。
地味な曲でしたので、大ヒットはしないだろうとは思いましたが、それでも、イギリスではNo.1ヒット、アメリカでも7位を記録するヒットとなりました。

アルバム『Music from the Edge of Heaven』ですが、面白いことに北米と日本でのみ発売されたアルバムです。
ヨーロッパでは曲の構成が変わり、『The Final』が発売されてこの曲を収録、イギリスでは2位を記録し、ヨーロッパでの大ヒットアルバムとなりました。
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ボーイズ・ドント・クライ Boys Don't Cry - I Wanna Be A Cowboy(1986年の洋楽 Part24)

2022-06-23 21:54:22 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart24はBoys Don't Cryの"I Wanna Be A Cowboy"。最高位は6月21日付の第12位。年間チャートは圏外でした。

Boys Don't Cry、正直言って謎のグループですが、結成は1983年、ボーカルでキーボードのNick Richardsが中心になって結成されたイギリス出身のロックバンド。
デビュー後は、シングルをリリースしますが、母国イギリス、アメリカともにヒットしませんでした。
初めてのアルバムのリリースは1986年、タイトルは『Boys Don't Cry』で、そこからのファーストシングルカットされたのがこの曲"I Wanna Be a Cowboy"です。

"I Wanna Be a Cowboy"の曲の作者はこの時のメンバーのBrian Chatton、Nick Richards、Nico Ramsden、Jeff Seopardiの4人の共作。
「カウボーイになりたい」っていう曲なのでしょうか。この曲がイギリスのバンドだったとは驚きでした。タイトルからはアメリカのバンドだと思いますよね。
ヒットチャートでも、イギリスでは最高位77位で、ヒットしたのはアメリカやニュージーランド、オーストラリアが中心でした。
ただ、音はやっぱりイギリス系の音はしています。ちょっとファルコ、っぽいところもありますか。

この謎のグループですが、ヒットはこの曲のみ、典型的な一発屋で終わってしまいましたが、活動は今でも続けているようです。曲はなかなか良いなぁ、とは思っていますが、これ以上記事にできるような情報がありませんです。わかる方教えてください。
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ジョン・クーガー・メレンキャンプ John Cougar Mellencamp - Rain On The Scarecrow(1986年の洋楽 Part23)

2022-06-16 21:47:32 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart23はJohn Cougar Mellencampの"Rain On The Scarecrow"。最高位は6月14日付の1週のみの第21位。年間チャートは圏外でした。

John Cougar Mellencamp、「これぞアメリカンロック!」と言っていいでしょう、アメリカ合衆国インディアナ州出身の正統派アメリカンロッカーです。

デビューは1976年、まずはJohn Cougarの名前でデビュー、83年からJohn Cougar Mellencampと名乗り、この曲の時はその「John Cougar Mellencamp」です。1991年以降は本名のJohn Mellencampとして、最近もシングルを出すなど元気に活動しています。

デビュー後の初ヒットが1979年リリースの3枚目のアルバム『John Cougar』からのシングル"I Need a Lover"、最高位は28位でした。
ついに大ブレイクするのが5枚目のアルバム1982年リリースの『American Fool』、アルバムチャートで1位を記録、シングルも"Jack & Diane"がNo.1、"Hurts So Good"がNo.2の大ヒットになります。

その後、7枚目のアルバム『Uh-Huh』もまずまずのヒットとなり、そして8枚目のアルバム『Scarecrow』から、この曲"Rain On The Scarecrow"が4枚目のシングルとなります。

アルバム『Scarecrow』は大ヒットアルバムになりました。最高位2位ながら、アルバム年間チャートは第3位、シングルも、この曲までに"Lonely Ol' Night"が6位、"Small Town"も6位、そして"R.O.C.K. in the U.S.A. (A Salute to '60s Rock)"が、3枚目のシングルにして最高のヒット、第2位を記録、そしてこの曲"Rain on the Scarecrow"が4曲目のTop40ヒットです。"Lonely Ol' Night"は私も記事を書いていますので、こちらをご覧ください→→→

"Rain on the Scarecrow"ですが、アルバム『Scarecrow』から4枚目のシングルですが、アルバムのA面1曲目の収録曲、曲名からも、アルバムタイトル曲とも言っていいでしょう。
曲の作者はJohn Mellencampと、George M. Greeの共作。George M. Greeですが、ソングライターであり、John Mellencampの幼馴染とのこと、"Hurts So Good" や"Crumblin' Down" などのヒット曲も彼ら二人の共作です。この曲、John Cougar Mellencampの曲の中では、若干ですが湿っぽいでしょうか。そこがアメリカでは受けなかったのかもしれませんが、私はこの曲が好みです。日本ではアメリカほどは人気がないJohn Cougar Mellencampですが、この曲は日本人受けしそうな感じがしますね。


今年2022年に入ってからニューアルバム『Strictly a One-Eyed Jack』をリリース、そのアルバムからBruce Springsteenをフィーチャリングした"Wasted Days"をシングルとして発表しています。
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ジャーニー Journey - Be Good to Yourself(1986年の洋楽 Part22)

2022-06-09 22:28:08 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart22はJourneyの"Be Good to Yourself"。最高位は5月31日付の1週のみでしたが9位を記録、年間チャートは残念ながら圏外でした。前のシングル"Only the Young"も最高位9位でしたが、この曲は映画『Vision Quest』サントラ収録曲でしたので、スタジオアルバムからのシングルでは、久しぶりのTop10ヒット、Journeyとしては、この曲で6曲目のTop10シングルとなりました。

Journeyですが、ご存じの方が多いと思います、ギタリストのニール・ショーンを中心に70年代半ばにデビュー、初めはマニアックなアメリカン・プログレ・ハードロックバンドで、一部のファンには受けたものの、大成功には至りませんでした。
転機は、1977年にリリースした4枚目のアルバム『Infinity』から、ボーカルのスティーヴ・ペリーが加入、これまでのアメリカン・プログレ・ハードロックに、スティーヴ・ペリーの伸びやかで、張りのあるボーカルが加わり、プログレ+ハードロック+ポップスの新たな路線のバンドとなりました。

『Infinity』はアルバムチャートで最高21位、次のアルバム『Evolution』も最高位20位、このアルバムからは"Lovin', Touchin', Squeezin'"が待望の初のTop40ヒット、最高位16位を記録しました。

さらに、ベイビーズからキーボードのジョナサン・ケインが加入して作られた7枚目のアルバム『Escape』がメガヒットアルバムとなり、アルバムチャートでは初のNo.1を記録、シングルも"Open Arms"が最高位2位を記録する大ヒットとなりました。こちらをご覧ください→→→

続けて大ヒットした8枚目のアルバム『Frontiers』の発表後、スティーヴ・ペリーのソロ活動などで、バンド活動は休止、3年後にリリースされた9枚目のアルバムが『Raised on Radio』で、このアルバムからのファーストシングルがこの曲"Be Good to Yourself"です。このアルバムから、バンドメンバーは、ニール・ショーン、スティーヴ・ペリー、ジョナサン・ケインの3人組のグループとなっていますが、曲の作者もメンバー3人の共作、プロデューサーもスティーヴ・ペリーが務めています。
さすがジャーニー、ドラマティックな曲に、伸びやかなスティーブ・ペリーのボーカル、なによりもニール・ショーンのギターソロがかっこいい曲でした。

Journeyですが、このアルバム以降活動を休止、次のスタジオアルバムのリリースが1996年になりますので、これ以降10年間、の活動停止期間となります。
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オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク Orchestral Manoeuvres in the Dark - If You Leave(1986年の洋楽 Part21)

2022-06-02 23:00:39 | '86年洋楽
1986年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart21はOrchestral Manoeuvres in the Darkの"If You Leave"。
最高位は5月31日付の第4位。年間チャートは53位。バンド2曲目のTop40ヒットが大ヒットになりました。

Orchestral Manoeuvres in the Darkですが、曲名みたいですが、これがバンド名。
イギリス出身で、デビューは1979年。この時は、ボーカル&ベースのAndy McCluskey、ボーカル&キーボードのPaul Humphreysのデュオとしてデビューしましたが、この1986年の時点では、ドラムスやギターなどが加わって、6人組のグループとなっています。

バンドはイギリス中心で活動を開始します。そのころの活動は、ブリティッシュニューウエイブの、エレクトリックポップ音楽の、特に先駆者として評価されました。そのころ作った曲の中に、” Orchestral Manoeuvres in the Dark”という曲があり、「曲名みたいなバンド名」と言いましたが、まさにそのとおりのバンドの命名だったようです。

1980年にファーストアルバム『Orchestral Manoeuvres in the Dark』を発表、セカンドアルバムとともに、イギリスやヨーロッパでヒットアルバムとなります。アメリカでは残念ながら全く火が付きませんでした。発売されなかったのかもしれません、アルバムチャート200位以内には入りませんでした。

アメリカでもやっと火が付き、アルバム・シングルチャートとも上がってきたのが彼ら6枚目のアルバム『Crush』です。
アルバムチャートを上昇し始め、シングル"So in Love"も最高位26位を記録する、初めてのTop40ヒットになります。
この"So in Love"は、まさに「新しい時代の音楽」、という、新感覚のエレクトリック・ポップでした。

そしてこの曲、"If You Leave"ですが、スタジオアルバムの挿入曲ではなくて、映画『Pretty in Pink』の挿入歌でした。
映画は、ティーンエイジャーのラブロマンスで、まずまずのヒットを記録したようです。残念ながら私はこの映画を見ていないです。

曲はメンバーのAndy McCluskeyとPaul Humphreys、Martin Cooperの3人の共作。プロデュースも、Orchestral Manoeuvres in the Darkのメンバーに、エンジニアのTom Lord-Algeが加わっています。
この曲には賛否両論があったようですが、新しい時代の音楽をけん引する曲であったことは間違いないと思います。
ただ、バンド初期の頃よりも、だいぶポップで聞きやすく、覚えやすいメロディの曲となっていますので、そこが最高4位の大ヒットに結び付いたのかもしれません。

Orchestral Manoeuvres in the Darkですが、Top5ヒットは結局この曲のみ。あと2曲のTop40ヒットが生まれますが、アメリカではこれ以降大ヒットはありませんでした。イギリスではこの曲以降も数多くのヒット曲をリリースし、いったんは解散するものの再結成し、今でも活動を続けているようです。
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