goo blog サービス終了のお知らせ 

基左衛門の独り言

坂東の風上毛の空と風景をブログで皆様へ、八十爺

詰らないつまらない

2008-10-14 11:01:46 | 日記・エッセイ・コラム

 今日は新聞休刊日だ、つまらない政治・経済ともにつまらないがとくに新聞小説が読めないのが一番つまらない。

 島田雅彦の徒然王子だが「聞いたことが無い作家だな」と思いながら読みはじめたがこれが面白い。片方がホーラー小説の第一人者のものだが何となくもたついた感じ、一方徒然王子は皇居?からジョギングだったかのついでか何かに家出し、街中を散策し廃墟のようなかつてのニュータウンに入り仙人などと逢い、遂に二千二百年ほど前の中国人に生れ変り、始皇帝の軍に負けた民となり、皇帝の命により不老不死の仙薬を探しに行く〇〇の下で大海に乗り出す、そして日本?らしき島に着き、可愛い女性とロマンスの後怪我をし虜になり大海へ消える。

 次が源平時代の我が国で、那須の与一の弟那須の大八郎に生れ変り、平家滅亡の後の残党う狩りに、源頼朝の命を受け残党を求め九州へ渡り五木の子守唄の地へ、、こでも平家の姫とロマンスを残して鎌倉へ帰りじきにに没してしまう。

 二つとも非常にロマンチックな物語であった。今度はチョット変わって安土桃山時代の宣教師のオランダ人かポルトガル人の通詞ジョアンへの生れ変りの話のようだ、信長が出てきたり、亡き後秀吉が天下人となり明・高句麗への野望を匂わせているところまで来ているし、利休や高山右近などの茶人や戦国大名が登場する。                                         

 なかなか壮大な虚構の中に遠い昔の出来事を挿入してくる、面白い構成の物語である。

 そうこうして詰らない詰らないと言っている内に、娑婆では先週の一週間に落ち   に落ちた株価が持ち直し、八千二百円台から九千四百円台までもどしたようだ。

 しかしこれで世界同時株安は底を突いたと安心してよいだろうか、どうも先進七か国の内アメリカの行動の遅さが気がかりだ。外の国のトップはそれこそ真剣に取り組んでいると見るが、ブッシュや特にあの財務長官は行動が遅い、この心配がおじんの独り言の杞憂であって呉れればいいのだが。