ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス、19世紀イギリス、ラファエル前派。
これも霊的詐欺の一例である。美しい絵に見えるが、ウォーターハウス自身は一筆も描いてはいない。バックにいる霊的存在が、すべてを描いている。肉体の制約を受けない霊的存在は、だれでもこれくらいは描けるものなのだ。こういう風に、本人は一切何もせず、バックの霊的存在にすべての自己活動をやってもらっているという、ずるで生きている人間はたくさんいる。芸術家ではブーグロー、アングル、ミレイなどがそうである。バーン・ジョーンズもこの仲間に入るが、まだ自分も活動しているからましな方だ。