「ケバルライ」
「なんだ」
「あなたの仕事はここで一旦終わりだ。もうわかっているだろう」
「ああ」
アシメックは涙を流した。わかった。別れの時が来たのだ。あれらと、別れなければいけない時が来たのだ。声は言った。
「永久の別れではない」
「そうとも」
「また会える。新しい命をもって、またあれらと会える時が来る」
「わかっている」
アシメックは後ろを振り向いた。そこに、大きな翼をもつ神カシワナカがいた。いや、それはカシワナカではなかった。アシメックは驚いた。しかしその次に、あふれるようななつかしさが湧いてきた。
「ああ、なんだ、……あなただったのか」
とアシメックは言った。
夢はそこで終わった。