日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2021続編 - 富心

2021-04-16 23:57:02 | B級グルメ
上杉神社に着いたとき、境内にこだましていた若者達の歓声も、夜が更けるにつれ静かになっていきました。深夜に及ぶ外出が悪だと叫ばれるご時世、この時間に入れる店があるのかどうかも心許ないところではありますが、「富心」の明かりが灯されていました。ラーメンをすすって締めくくります。
夜桜を眺める間に腹がこなれて、意外なほどに余力はあります。趣向を変える目的も兼ねて選んだのは、ニラ味噌ラーメン750円也。品書きの写真を見る限り、中央に盛られているのは辛味噌でしょう。米沢発祥というわけではないものの、当地を含む置賜らしい一品です。
辛味噌ラーメンといえば、全国的にも有名なのは「龍上海」です。あちらの場合、そのまますすると味噌汁に近く、辛味噌を溶くことにより誰もが思う味噌ラーメンに近付きます。しかしこちらのスープをすすると、ニンニクと唐辛子の風味がいきなり立ち上がります。辛味噌を溶けば刺激がさらに増すという仕掛けです。刻み葱と韮が盛られていることからして、翌朝まで匂いは残るかもしれません。しかるにそれを承知ですすってしまうのは、モチモチした食感のある麺を含めたラーメンとしての完成度が、それだけ高いからでもあります。旭川の名店「春夏冬」にもどこか通ずる一杯でした。

富心
米沢市中央1-3-12
0238-23-2350
1900PM-330AM
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 上杉神社

2021-04-16 22:34:00 | 東北
結果として、「加津」を訪ねた時間は絶妙でした。先客が出た直後に収まって、心行くまで飲み食いすると、看板とされた九時半まであと少しのところだったからです。しかしその後は覚悟していた現実に直面します。「河岸や」の明かりが10時を前に早々と消えていたのです。悠長に夜桜など眺めれば、心当たりのある二軒に揃いも揃って振られたでしょう。幸か不幸か、先を急ぐ理由はこれでなくなったため、後回しにしていた夜桜を観賞します。上杉神社を訪ねました。
後回しにできたのは、投光器の明かりが落ちても楽しめることを知っていたからに他なりません。むしろ、投光器が消された後こそ真骨頂と思います。投光器に代わって灯る橙色の街灯に城址と桜が浮かび上がり、濠の水面に映る様子は、何ともいえず幻想的かつ情緒的です。あれさえ眺められればよいと割り切れたのが、呑み屋へ急行できた最大の決め手といっても過言ではありません。
会津盆地より少し遅れて咲くことから、当地ではまだ見頃かもしれないと密かに期待していました。桜はその期待通りに満開を保ち、しかも適温無風という夜桜にはお誂え向きの条件が揃いました。鏡のような水面に明かりが映る光景は、まさに自分が思い描いた通りです。
満開、適温、無風こそが最良で、その他が劣るということではありません。花筏が渦巻く散り際もよいものです。小雨が降ったり止んだりして、水面がその都度移り変わるという光景をここで目にしたこともあります。しかし、花見をするのも二年ぶりということになれば、これこそまさに最良だと言い切りたいのが本音です。明日については多くを期待できないものの、夜桜だけでも楽しめたことを幸いに思います。
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 加津

2021-04-16 20:17:54 | 居酒屋
「加津」の女将から聞かされたのは、先客の一人が車を待っており、10分も経たないうちに空くだろうということでした。それなら宿へ一旦戻るまでもありません。店の周囲でやり過ごし、言われた通りの10分が過ぎたところで暖簾をくぐると、カウンターの一番奥が空いていました。店主の定位置の前にあたる特等席に腰を下ろし、これでようやく一安心です。
当店で特筆すべきは、割烹然とした堂々たる店構えと、平凡な居酒屋然とした品書きの対比です。ただしそれらの品には一仕事が加えられ、この店構えも伊達ではないと得心できます。それは初めて訪ねたときから一貫した印象ですが、ようやく気付いたこともあります。揚物が店主の十八番らしいということです。ホワイトボードの品書きには、天ぷら、唐揚げを始め揚物各種が並ぶ一方、煮物は肉豆腐がせいぜいで、焼魚は丸干し、ホッケの二者択一です。それが居酒屋然として見える所以の一つでしょう。郷に入りては郷に従えの格言に倣い、所望したのは山菜天ぷらです。
品書きにはタラ、コゴミとあったにもかかわらず、実際に出てきたのはタラの芽とコシアブラの天ぷらを盛り合わせたものでした。しかし、話が違うと目くじらを立てるつもりはなく、むしろこちらにとっては好都合でした。というのも、コシアブラの天ぷらこそ、花見の旅には欠かせないものだったからです。夏井から会津に駒を進めて連泊する行程は、比較的初期の頃から既に確立されていました。その当時とりわけ楽しみだったのが、「麦とろ」でいただくコシアブラの天ぷらです。しかし、様々な誤算が続いて、近年は全くいただけなくなりました。誤算も続けば想定内の出来事です。今回またもや逃したものの、惜しまれて仕方ないということはありませんでした。それだけに、全く期待していなかった状況で、往年を思い出させる品が出てきたことを、しみじみありがたく感じたという次第です。
続いて選んだのは春巻です。当店のそれは一風変わっています。ざっと挙げてもカニかま、きゅうり、人参、キャベツ、とうもろこし、干し海老といった様々な具材が使われるのです。限界と思われるほどに細長く刻まれているのは、春雨の代わりでもあるからでしょうか。ベトナム風の生春巻に近いものの、あれとも全く似て非なる独創的な一品です。品書きに添えられた「自」の文字は、「自家製」のことだと思っていました。実際のところ、そのように捉えたとしても誤りではないのでしょう。しかしこれを、「自慢の品」に掛け合わせたものと捉えることもできます。そのように思うのは、「自」の文字を付した焼売、塩辛、春巻の三品が、いずれも感嘆させられるほどの逸品だからに他なりません。「籠太」の焼鳥、塩辛、塩豆腐になぞらえて、当店における「三種の神器」と勝手に名付ける次第です。

加津
米沢市大町4-4-29
0238-23-2833
1700PM-2130PM
日祝日定休

ヱビスビール
香都
若の井
お通し(くきたち)
カナガシラ
もずく酢
塩から
山菜天ぷら
春巻
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 自衛策

2021-04-16 20:01:34 | 東北
「平安の湯」の駐車場に着いたとき、三日月が正面の頭上に浮かんでいるところでした。春らしい朧月でした。その月を横目に宿まで走り、本日の走行は終了です。高田に寄り道したことにより走行距離は100kmを超え、出発からの通算では610kmとなりました。
先に一風呂浴びたのは、着き次第呑み屋へ急行したかったからに他なりません。夜桜を後回しにするのは、飲食店へのお門違いな「要請」を踏まえた上での自衛策です。ざっと調べた限りでは、県都山形を除き「要請」が行われている形跡はないものの、深夜に及ぶ飲み食いに矛先が向けられ、飲食店への無理無体が全国的に罷り通る中、「要請」にかかわらず早仕舞いを余儀なくされた店を何度も見てきました。米沢とて例外とは思われないため、今回は先に暖簾をくぐりたかった次第です。
宿の駐車場に入り、そのまま「加津」へ向かいました。米沢では「河岸や」と並んで愛用してきた当店、唯一の難点は看板が早いことです。ただでさえ早い看板がさらに繰り上げられたとすれば、八時でさえどうかと懸念されました。それはひとまず杞憂に終わり、袖看板の明かりはついていたものの、暖簾をくぐるや面食らいます。カウンターが埋まっていたのです。平時なら入れるところ席が減らされ、入り込む余地があるかどうかは一見すると微妙でした。案の定、満席を理由に一度は断られるも、空き次第一報もらえないかと申し出たところ、間もなく帰る先客がおり、その後なら構わないとの返答が。さほどの時間は要らないとのことだったため、連絡先は告げずに一旦辞去したというのがここまでの経過です。
そのようなわけで、一瞬面食らったものの、結果としては最もよい間合いで訪ねたともいえます。あと少しでも早ければ食い下がる余地もなく振られ、さりとてあまりに遅れれば、明かりは消されていたでしょう。風呂上がりに早足で歩き、軽く汗ばんできたため、落ち着いたところで再び訪ねてみます。
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 平安の湯

2021-04-16 19:14:35 | 温泉
大峠道路で県境を越え、米沢市街に入りました。米沢で夜桜といえば上杉神社ですが、今夜は先に一風呂浴びます。立ち寄るのは毎度おなじみ平安の湯です。
銭湯通いという「新しい生活様式」が自分の中で確立したのは、昨年の足止めを通じてのことでした。しかし最近その習慣が行き詰まってきました。先月以来職場事情が逼迫する中で花見の旅が始まり、一風呂浴びに行こうにも余裕が全くないのです。たとえば、会津から一旦帰ったその日の晩は朝帰りの疲れが出て、風呂にも入れずそのまま眠りに落ちました。翌日も疲れは残り、自宅で手早く済ませたいという考えが勝りました。昨晩は終業が遅れた上に旅支度もあり、やはり自宅で済ませました。少なくとも花見の旅から戻るまでは、このようなことが続くでしょう。大きな湯船はフジグランドホテルの大浴場以来です。

平安の湯
米沢市中田町268-4
0238-36-0100
600AM-2300PM
入浴料300円
泉質 ナトリウム塩化物硫酸塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 49.4度
pH 8.4
掘削動力揚湯
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 相性

2021-04-16 18:18:21 | 東北
六時過ぎまで粘ったものの、投光器が灯る気配はありません。飲食店への無理無体な「要請」が全国的に罷り通る今、米沢に着くのが遅くなりすぎるのは危険です。このまま県境を越えます。
花見の旅にも相性があります。ここでいう相性とは、満開、快晴の条件を何度も経験しているところと、毎年空振りしているところの違いです。東北編の序盤にあたる夏井から会津にかけては、紛れもなく前者の部類に属しますが、今年は特に上出来でした。ともすれば蛇足になりかねなかった今日でさえ楽しめたのは、相性の表れといってよいでしょう。
対極にあるのが山形、とりわけ赤湯から先です。ある年は雨に降られ、ある年は見頃を逃し、食害によりそもそも花が咲かない年もありました。県下屈指の名所たる赤湯の烏帽子山公園で、これこそはという桜を観たのは十年前です。それだけに、今度こそはと期するものがあるにはあったわけなのですが、今日中に駆け込めなかったことにより、またもや雨に降られるのが決定的となりました。
しかし、相性の良し悪しがこうもはっきり分かれると、悔しさよりも諦めの心情が勝ります。またもや雨かと嘆くより、ここまで続いた幸運に感謝したいというのが第一です。
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 日中線記念館

2021-04-16 17:38:34 | 東北
高田から喜多方まではそのまま走るも、その時点で五時が迫っていました。ラーメンを今更いただいても夜の部に響きます。「ひさじ屋」が開いていた場合だけ寄って、そうでなければ夜の部に注力するという方針で臨みました。既に暖簾がしまわれた店先を見て素通りし、その足でやってきたのは旧熱塩駅こと日中線記念館です。
四日前に訪ねたときは空振りでした。西日を浴びた桜と駅舎を思い描いていたはずが、西日は既に陰っていました。夜桜の投光器もなく、花見としては成果のないまま退散したというのがそのときの顛末です。しかし今回雪辱を果たしました。雲が多めで日が陰りがちな空模様ではあったものの、それでも時折夕日が射し、桜と駅舎を紅く染めました。さらには先日見当たらなかった投光器も設置されています。「自粛」に追い込まれたわけではなく、開花が早すぎ準備が間に合わなかったのでしょう。明かりがつくのを待ってみるのも一興です。
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 薄墨桜

2021-04-16 16:06:59 | 東北
結果としてはこちらを先にすべきでした。伊佐須美神社を再訪します。
米沢へ向けて北上する場合、高田にも寄るとかなりの遠回りです。今日はそのまま行くつもりでした。しかるに結局舞い戻ったのは、御神木の薄墨桜が咲いたところを見たかったからに他なりません。会津五桜のうち三本は八重桜で、薄墨桜はその三本に含まれます。それ故に、花盛りに合わせて訪ねると、この桜だけは例年蕾のままでした。しかし、異例ともいえる早咲きにより、五日前に訪ねた時点で蕾は徐々に開いていました。今なら見頃かもしれない、一度は見ておきたいという考えを、どうしても捨て去れなかったのが真相です。
こうして参道を進むと、満開になった薄墨桜が見えてきました。自身が知る中でいうなら、弘前公園屈指の名木、通称最古のソメイヨシノを、高さ、幅とも二回りほど上回ります。立派な枝振りはもちろんのこと、花の数が半端ではありません。散り際を迎えながらも奮闘する、外苑のソメイヨシノも印象的です。わざわざ走った甲斐はありました。
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 虎の尾桜

2021-04-16 15:28:28 | 東北
米沢の千歳桜からさほど離れていない寺の境内にあるのが虎の尾桜です。会津五桜の一角をなすこちらの名木、八重桜故に開花が遅く、一昨年も全く咲いていませんでした。ソメイヨシノが散ってきた今ならどうかと思い再訪するも、ようやく開花したところで、花盛りはまだまだ先と見受けられます。その代わり境内のソメイヨシノは満開です。午後の日差しを斜めに浴びて白く輝く花びらが絵になっています。
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 米沢の千歳桜

2021-04-16 14:56:22 | 東北
鶴ヶ城の桜をも上回る健闘ぶりです。続いては米沢の千歳桜を再訪します。
高台にある一本桜を訪ねたのは四日も前のことでした。会津若松でソメイヨシノが満開だったときのことです。あちらが散ったことからすると、この桜も推して知るべしと思っていました。しかるにまたもや往生際の悪さを発揮し、遠回りになるのを承知で再訪すると、ほぼ満開を保っていたという顛末です。
近付けば少し散ったと分かるものの、遠目にはまだまだ見頃です。風に吹かれても花吹雪が舞う気配は全くありません。少し離れた一本桜が既に葉桜同然なのと比べても、健闘ぶりは際立ちます。推定樹齢七百年、既に姿も崩れた老木ではありますが、若い桜に引けを取らない、実に見事な咲きっぷりです。
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 関漆器店

2021-04-16 13:54:11 | 東北
寄り道を繰り返してきましたが、いよいよこれが最後です。関漆器店を訪ねます。
今回目当てにしていたものは徳利した。こちらで求めた盃とぐい呑は、今や晩酌の主力です。徳利も漆器で揃えられれば面白かろうと考えました。ただし、狙い通りの品が果たしてあるだろうかとも思いました。盃、ぐい呑、片口の類は無数にある一方、漆塗りの徳利を見た確かな記憶がないからです。理由についても想像がつきます。中を塗るのが難しいからでしょう。果たして店主にたずねてみると、予想通りの返答が。遠い昔に作ったことはあるらしく、倉庫のどこかにあるはずだとはいうものの、残念ながらその場では発掘できませんでした。
徒手空拳のまま退散するのも面白くありません。代わりに買い求めたのは袴の徳利です。飾りに見える徳利にも実用性はあります。徳利で酒を酌むとき、垂れる雫を袴が受けてくれるのです。徳利で晩酌する自分にとってはお誂え向きの品でもあります。他の用途にも向きそうな小皿があるにはあるものの、やはりここは袴を奢るべきでしょう。梅の花を模した袴を持ち帰ります。

関漆器店
会津若松市中央1-4-12
0242-25-0151
900AM-1800PM
不定休
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 麦とろ

2021-04-16 13:28:42 | 居酒屋
一時間ほどの滞在を経て鶴ヶ城を辞去しました。これでようやく出るかというとさにあらず。続いては「麦とろ」の暖簾をくぐります。
米沢へ行かずに踏みとどまったのは、喜多方でラーメンをいただきたかったからでもあります。お昼はそちらにするつもりで凝り固まっていました。再びここを訪ねたのは、身欠き鰊を目当てにしてのことでした。前編から通算して会津の酒を四本買ったこともあり、帰り次第それらとともにいただこうという算段です。ところが、そうは問屋が卸しません。店主からはまだ浸かっていないという予想外の返答が。さりとてこのまま辞去するのも惜しく、図らずも定食をいただくことと相成りました。
本日の献立はポテトサラダ、かぼちゃの煮付け、切干大根にとろろ、ご飯と味噌汁です。季節感こそ乏しいものの、切干大根は身欠き鰊とともに炊かれたものでした。せめてもの埋め合わせができたのは幸いです。

麦とろ
会津若松市栄町4-9
0242-24-9886
1100AM-1400PM/1700PM-2300PM
麦とろ定食800円
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 花吹雪

2021-04-16 12:12:38 | 東北
西出丸の駐車場から左回りに周回すると二の丸に至ります。遅咲きの桜が集まる一角です。全体として見頃を過ぎた時期であっても、ここだけは咲いていることがよくあります。今回もその経験則は当てはまり、遠目にはまだ見頃の桜が見えてきました。花吹雪が舞っているにもかかわらず、これだけ花が残っているということは、昨日か一昨日あたりまで満開だったのかもしれません。花盛りの最盛期のみならず、華麗な花吹雪を見届けることもでき、まさしく一挙両得です。米沢へあのまま駒を進めていれば、このようなことは起こりませんでした。踏みとどまってよかったと言い切りましょう。
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東北縦断花見の旅 2021続編 - 鶴ヶ城

2021-04-16 11:34:53 | 東北
往生際悪く、鶴ヶ城にまたもや舞い戻りました。しかしその結果は意外なものでした。
一旦帰る前の時点で桜は散り始めていました。あれから既に三日が経ち、そのうち二日は雨でした。条件がこうも重なれば、散り終わっただろうとばかり思っていたのです。若松に長居する理由もうなく、早々に北上していくつもりでした。しかるに名残惜しさが募って舞い戻ったわけなのですが、いきなり意表を突かれました。桜はなおも咲いていたのです。
遠目に見ても散っており、見頃はとうに過ぎています。しかし、たちまち散った都内の桜のことを思えば、かなりの健闘ともいえます。潔い散り際こそ桜の真骨頂とはいえ、こちらの帰りを待っていたかのような桜が、しみじみと愛おしく感じられてきました。毒を食らわば皿までです。入るつもりはなかった駐車場に思わず車を止めました。今一度城址を一周してきます。
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東北縦断花見の旅 2021続編 - うえんで

2021-04-16 10:46:26 | B級グルメ
喜多方で朝食がてらラーメン屋をはしごするという習慣も、近年すっかり途絶えました。若松で立ち寄る場所が次第に増え、直行することがほとんどないからです。本日も同様の流れが予想されるため、若松で少し遅めの朝食をいただきます。「うえんで」が中三日での再登場です。
短い間隔での再訪なら、噂の山塩らぁ麺をいただくにはまたとない機会です。迷わず選び、「籠太」の親方一押しのストレート麺と組み合わせました。しかしこちらの予想とは裏腹に、醤油らぁ麺と比べても明らかに勝るという感覚がありません。しみじみうまいスープと細麺の組み合わせといえば、自身にとっての筆頭格は新潟の「三吉屋」ですが、あちらとの比較においても特段秀でているとは思われませんでした。好みに個人差があるという事情に加え、和食の料理人が持つ味覚の繊細さと、素人の味覚の違いもあるのでしょう。やはり自分には醤油が合っているようです。
そのようなわけで、三回足を運んだにもかかわらず、親方が絶賛する所以をいまだに得心できていないのが実情ではありますが、宿から歩けて朝から入れるところはお誂え向きです。連泊の翌朝にでも再訪するのは一興でしょう。

うえんで 山鹿店
会津若松市西栄町2-17
900AM-1430PM(LO)
0242-36-5078
会津山塩らぁ麺850円
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