本日の晩酌 - あい田

先々週は花盛りに連日連夜会議が入って辟易しました。先週は多少なりとも落ち着いたものの、明日からは再び会議が重なります。本日も終業が遅くなりそうだったため、事前に肴を手配手配しました。今夜は「あい田」の世話になります。
一連の騒動を通じて混迷を最も極めた時期といえば、何といっても一年前の今頃です。死活問題に直面した飲食店が、持ち帰りの営業を始めた時期でもありました。得体の知れない代物に誰もが怯え、責任をなすり合っていたあの頃に比べれば、多少はましになったということもできます。しかし、飲食店へのお門違いな「要請」だけは相も変わらず続けられ、今や全ての責任を押しつけられているといっても過言ではありません。あれ以来、残念ながら季節は一巡してしまい、献立は再び春の装いとなりました。新玉葱と桜小海老のお浸しはまさにその手の一品ですが、添えられた献立からは直接読み取れない品々もいくつかあります。たとえば、わかさぎの天ぷらにはふきのとうが、筍の土佐煮には木の芽と蕗が添えられてきました。風物詩を二つ以上組み合わせるのが店主の十八番といえそうです。

鰆の山椒たれ焼き
わかさぎの天ぷら
筍の土佐煮
新玉葱と桜小海老お浸し
さば燻製
とまとの土佐酢漬け