日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

休養

2021-04-29 19:17:03 | 旅日記
予報通りに朝から雨でした。それがますます強まって、土砂降りの雨が強風に乗って窓を叩きます。これではどのみち活動にならなかったでしょう。体力の陰りが年々露わになりつつある中、中三日での活動を三回続けるのも難儀です。「迷ったら買え」の原則を持ち出すまでもなく、休養に充てられたことがむしろ幸いに思えてきました。
昭和の日から一日置いて五連休があり、中二日で翌週末につながるのが今年の暦です。つまり、三日休めば11連休となります。これだけ長い休みとなれば、旅先として思いつくのは北海道か九州です。花見の旅と一体化して考えると、北海道へ渡るのが最も自然ではありますが、今年については九州も一応検討していました。異例の早咲きとなったことにより、連休前に花見を終える余地は十分あったからです。「新しい生活様式」なるものが掲げられ、公共の場における制約が何かと多い現状からしても、久々に自分の車で行くという案は理想的でした。それを結局見送ったのは、お門違いな「要請」が各地で罷り通っている現状において、自衛策を講じる必要があったからに他なりません。九州各地を転戦するなら、各県の街に泊まって一杯やるのが主題の一つになってきます。いつどこでお上の「要請」が下されるかも分からない状況では、興醒めせざるを得ないと判断した次第です。その結果、桜を追って北上し、あわよくばそのまま北海道へと企てて現在に至るわけなのですが、東北編で歴史的な大勝を収めたことにより、さらに北上していく意欲が後退しつつあることは、帰京の前に言及した通りです。その時点では、五連休の間に車を回送できればよいと割り切っていたものの、ここへ来てそれが果たして最善なのかという疑問が湧いています。
第二部が今回に近い状況でした。天候には多くを期待することができず、極論すれば盛岡まで車を回送するに等しかったからです。そうと知りつつ続行したのは、翌週の弘前に賭けるつもりだったからに他なりません。あの場面で撤退していれば、空前絶後の完勝は訪れなかったことになります。それに対して今回は、さらなる続きに関する展望がありません。一昨年のように何週にもわたって南下をするならともかく、今回は淡々と走って帰るのが関の山でしょう。それではいかにもつまらないという考えが、次第に強くなりつつあります。その一方で、「まだやれる」と判断するに足る、具体的な構想までは浮かびません。どのように幕を引くかについて、引き続き考えていくつもりです。
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