日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

一人ひとり

2021-04-30 22:26:08 | 旅日記
世界的祭典の前座が公然と行われる一方で、責任を個人に転嫁する風潮はますます強まってきました。そのことを象徴するのが、お上が盛んに唱えている「一人ひとり」なる物言いです。
そもそも「自粛」とは、自らの判断により慎むことです。「不要不急」の事共を槍玉に挙げること自体、お門違いと再三主張してきましたが、百歩譲ってそれを基準にする場合でも、「不要不急」かどうかを各自が判断できない限り、「自粛」としては成り立ちません。その限りにおいて、「一人ひとり」の行動を求めることには一見すると理があります。しかし、これほど欺瞞に満ちた言葉もありません。「一人ひとり」が行動すれば、その結果は千差万別となってしかるべきにもかかわらず、結果としてお上の思う壺にはまるよう、様々な規制が課せられているからです。作為的な情報を流して人々の思考を麻痺させ、意のままに行動するよう仕向けているという点では、いわゆるマインドコントロールの一種といってもよいでしょう。極めて悪質かつ卑劣な政策です。なまじ「自粛」をしてしまえば、それをますます助長することになりかねません。いつから復帰しどう動くか、いまだ流動的ではありますが、無闇な「自粛」は一切しないと改めて明言します。
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