日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅 今年の展望(3)

2014-04-09 22:06:05 | 旅日記
都内のソメイヨシノが葉桜に変わると、視界に入ってくるのが列島を北上する花見の旅です。大型連休はまだ先のことだとしても、それまでに二度ある週末をどう動くかが当面の問題になってきます。現時点の方針としては、今週末を五年ぶりとなる北陸での花見に回し、翌週は毎年恒例の信州を考えています。これは、信州の開花が去年に比べて一週遅れとなったために浮上してきた選択です。
高遠の桜が昨日開花しており、何となれば今週末にも花見ができるため、早めに押さえておきたいという考えがないわけではありません。しかしこのまま行けば、今年の都内と同様に、最初の週末は見頃にまだ早いと予想されます。去年は信州に四日を注ぎ込み、高遠でも満開かつ快晴という状況で二日にわたり花見をしたため、今週末をあえて見送り、趣向を変えて来週末の花吹雪を眺めるのも一興かと考えている次第です。去年が数年に一度の当たり年だっただけに、今年は雨さえ降らなければまず上出来でしょう。
かくして現実味を帯びてきた北陸での花見ですが、次に浮上するのは車か列車かという選択です。機動力が勝負の花見だけに、順当ならば車を選ぶところではあり、この場合は五年前に一度訪ねて以来、何度となく再訪の機会を逸してきた日本三大夜桜の一角、高田公園へ行きと帰りに立ち寄れるという点でも申し分ありません。しかしながら、今回に限っては列車に傾きつつあります。理由はもちろん、日本海縦貫線で旅する北陸が、来春には過去のものになると分かっているからです。国鉄型特急電車で行く北陸の春は、これが正真正銘の最後と思えば、高田に行ける絶好の機会をも犠牲にする価値はあります。富山、高岡、金沢と、花見の名所が市街地に集中しており、列車でも特に不自由しないという事情があるため、やはり今年は汽車旅だろうというのが現時点での結論です。
もっとも、このような皮算用は、得てして筋書き通りには行きません。実際どのように動くかは、土壇場の天候と開花状況によりいくらでも変わってきます。直前まで最新の情報を注視しつつ、臨機応変に動くつもりです。
コメント