日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 23:13:35 | 東北
本日の全行程終了です。日中にわかに雲行きが怪しくなる場面はあったものの、今日は終始無風の過ごしやすい天候でした。気温は暑からず寒からず実に適度、空には星が出ています。こんな日にキャンプをすれば最高でしょう。公園のベンチでしばらく酔い覚ましをしてから宿に戻ります。それでは、おやすみなさいzzz
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 21:59:21 | 居酒屋
予想通りの展開だったでしょうか。結局「籠太」にやってきました。
看板まで一時間少々しかないことはもちろん承知していました。先月訪ねただけに、今回は素通りすることも考えなかったわけではありません。しかし、ここで呑むのは自分にとって半ば習慣のようなものであり、会津へ行くことはこの店へ行くことであるといっても過言ではありません。マンネリズムも楽しみのうちと考えた場合、やはりここを素通りするという選択は考えられませんでした。

ただし、いくらマンネリズムを楽しむといっても、いつもと全く同じ注文をしてしまってはあまりに芸がありません。一月半という短い間隔での再訪という条件を生かし、今回は趣向を変えた注文を主題としました。その結果、最初の一杯には酒ではなく、この店自慢の生ビールを選択。さらに、行けば必ず注文する焼鳥、塩辛、塩豆腐の「御三家」を封印し、初見となる鶏シュウマイに春らしくアスパラを組み合わせ、しばらくご無沙汰だったにらまんじゅうを続けて、最後はこれも久方ぶりの籠太カレーで締めくくります。
かつては不動の守護神だった籠太カレーも、「麦とろ」とのはしごが定着してからは出番がなくなり、前回注文したのがいつだったか思い出せなくなりました。しかし、野菜と果物の持ち味を生かしながらもしびれるように辛いという味わいは、そこらの専門店でも容易には真似のできないこの店独自のものです。一軒限りと割り切れば、最後にこれを選ばない手はありません。

大型連休とはいえ、十時を過ぎると店内はさすがに落ち着いてきます。カウンターに唯一残った先客は、同年輩と思しき神戸からの一人旅の御仁でした。聞けば自分と同じ四日間の日程で、明日から山形、酒田と周遊して帰路につくそうです。道中お気をつけて…

籠太
会津若松市栄町8-49
0242-32-5380
1700PM-2300PM(日曜定休)
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 21:36:44 | 東北
宿に車を置くやいなやそのまま鶴ヶ城の夜桜に急行し、只今九時半の消灯とともに切り上げました。さすがに一周まではできなかったものの、主なところは回ったため、残りは明日にとっておきます。
意外だったのは、桜が大分散っていたことです。昼の部の状況からして、会津でも去年以上に花が残っているかと思ったところが、早咲きの木は葉桜といってもよいほどあらかた散っており、遅咲きの木が集まる二の丸だけが、散りかけながらもまだ見頃いう状況でした。これなら、去年三泊してから会津を出るときとおおむね同じといったところでしょう。
もっとも、毎年訪ねている桜ということもあり、見頃を逃してしまったという喪失感は大きくありません。鶴ヶ城をほどほどにして、猪苗代など周辺の名所に時間を多く回せるという点では、むしろよい機会ではないでしょうか。もちろん、明るくなってから再訪した結果、鶴ヶ城の桜が思った以上に見事で、例年並みに滞在時間が延びるという可能性はあり、これはこれで歓迎すべきことではあります。いずれにしても、花見のネタに事欠く場面はなさそうです。
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 20:21:18 | 東北
残雪の三月以来、一月半ぶりに会津へ舞い戻ってきました。360kmあまりの走行距離も、八時過ぎの到着時刻も見事なまでに読み通りです。日が落ちても気温は15.5度。今夜は半袖で過ごせるでしょう。
この後は直ちに鶴ヶ城へ繰り出し、夜桜が終わる九時半まで粘ることになるかと思います。そうすると、居酒屋に入れるのは十時前後となり、「籠太」で呑むには中途半端にならざるを得ないため、去年と同様「麦とろ」を選ぶのが手堅いところではあります。しかし、あいにく「籠太」が明日休業のため、今日は「麦とろ」、明日は「籠太」という黄金リレーが使えず、「籠太」を選べるのは今夜限りです。中途半端な時間になるのを承知で「籠太」に行くか、「麦とろ」で存分に飲み食いするかは、夜桜が終わったときの気分次第で決めたいと思います。
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 18:49:00 | 東北
茜色に染まっていた西の空が紫色に変わり、残照も弱まってきたところで昼の部は終了です。序盤の寄り道と、夏井に長居しすぎたのがたたり、中通りの名木を心ゆくまで鑑賞するという宿願は、結局今年も果たせずじまいでした。しかし、最後の方は散りかけだったことからしても、これ以上進んでも中途半端になったのは明らかです。駆け足ながらも、きりのよいところで終われたのは幸いでした。
この後は郡山東から磐越道に乗り、道中最初の投宿地である会津若松に向かい、着き次第鶴ヶ城の夜桜を見物します。ここまで回った感覚では、今季の桜は去年より二、三日遅れているようです。去年の鶴ヶ城では、散りかけながらも遅咲きの木はまだ見頃でした。その二、三日前という状況で鶴ヶ城の桜が踏みとどまっているなら、今夜はかなり期待してもよさそうです。
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 17:57:27 | 東北
名木をいくつか素通りしてまで先を急いだのは、地蔵桜を目当てにしてのことではなく、最後をこの桜で飾るためでした。去年同様、五斗蒔田桜で名木めぐりを締めくくります。
周辺にある名木の多くが、小さなお堂とともに小高い斜面に立つところ、この桜の立ち姿は少し変わっています。鞍形をした斜面の頂上に、他の木々と並んで一本立つのがこの桜です。その結果、斜面のどちら側から眺めても、小沢の桜と同様に桜の木が空に抜ける絵柄となります。
しかも秀逸なのは、桜自体の立ち姿が絶妙な均整を保っていることです。堂々たる枝振りという点では地蔵桜に一歩譲るものの、空に抜ける絵柄としては、この威圧感のない整った枝振りが、むしろ様になっているとでも申しましょうか。とりわけよいのが夕暮れ時で、東側から眺めれば夕空に影絵が浮かび、西側から眺めればエドヒガンの花びら夕日に染まり、刻一刻と色合いを変えて行きます。錚々たる名木がひしめくこの土地にあっても、夕景を眺めるならばここが一番と言い切りましょう。
これほどまでに敬愛している名木も、去年は明らかに散ったと分かる状況で、申し訳程度に立ち寄ることしかできませんでした。しかし今年は、やや散りかけてはいるものの遠目にはまだ十分見頃で、梅のように少しずつ散る、ソメイヨシノと全く違う奥ゆかしい花吹雪も印象的です。この光景を見届けることができたのですから、急いだ甲斐はありました。
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 17:38:16 | 東北
差し迫った時間はいかんともしがたく、再訪したかった名木を三ヶ所ほど泣く泣く素通りして、紅枝垂地蔵桜にやってきました。ここでも既に木の半分以上が日陰に隠れ、残った部分もぼんやり光っているだけに過ぎませんが、鳥が羽を広げたような迫力のある立ち姿は、周辺に数多ある名木の中でも出色の存在です。滝桜に次ぐ人気ナンバー2に列せられる理由も宜なるかなといった感があります。
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 17:20:48 | 東北
すぐ近くの妙典桜と宝寿桜を訪ねます。去年はこのあたりから開花状況が目に見えて変わり、遠目にも散ったと分かったものですが、今年の桜はどこまで行っても満開です。
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 17:01:29 | 東北
時間との戦いが厳しさを増す中、続いて訪ねるのは是哉寺の地蔵桜です。満開なのはよいものの、あいにく日が傾いて完全に日陰となってしまったのが惜しまれます。
ちなみに、今回は花見の旅に常々携行している桜の名所のガイドブックを忘れるという失態を犯してしまいました。しかし、毎年通っていると、ある程度道順も分かってくるもので、今のところ記憶だけを頼りに車を走らせている状況です。残りわずかな持ち時間でいちいち地図を調べている暇はないため、日没まではこのまま走り通します。
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 16:37:10 | 東北
続いて訪ねるのは小沢の桜です。樹齢数百年、ものによっては千年超の錚々たる古木が林立する中、樹齢たかが百年のソメイヨシノがそれらに引けをとらない名所たりうるのは、偏に立ち姿の美しさ故です。それも、桜自体の立ち姿だけでなく、彼方で流れる山並みと火の見櫓を点景にした、絵柄全体の美しさです。これは言い換えると絵葉書的な美しさであり、誰が撮ってもそこそこ絵になる反面、きわめて紋切り型といってしまえばそれまでではあります。
しかし、常々申している通り、紋切り型の絵柄であればあるほど、形にはまったときにはなおさら様になるものです。そして、ここの桜が最も絵になるのは、西日を浴びた夕暮れ時、つまり今がまさにその瞬間です。しかも今年の桜は今まさに満開なのですから、これを撮って絵にならないはずがありません。この名木の真骨頂というべき光景です。
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 16:16:11 | 東北
粛々と定点観測を続けます。次に訪ねるのは国道沿いにある小学校の跡地です。
去年の花見で訪ねたときは、ここにあった木造校舎の小学校が跡形もなく姿を消しているのを目の当たりにして、大いに落胆したものでした。そのとき以来一年が経っても、跡地は特に利用される様子もなく、更地のままで残っています。校庭を囲んでいた桜並木もそのままです。二度と戻らぬ懐かしい光景を偲びつつ、しばし感傷に浸ります。
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 16:02:38 | 東北
続いては永泉寺の枝垂桜を訪ねます。去年は散りかけ、一昨年は咲き始めと二年続けて見頃を逃していたこの桜も、今回は期待通りに満開。唯一誤算だったのは、前半で時間を食い過ぎた結果、日が傾き始めて枝垂桜の半分ほどが影に隠れてしまったことです。しかし、満開かつ快晴という状況は三年前に経験しています。趣向を変えるという点では、西日を浴びて鈍く光った今日の桜も悪くはありません。
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 15:21:19 | 東北
遅きに失した感はありますが、この後は時間の許す限り古木を訪ね歩きます。東北一周の振り出しが夏井の千本桜なら、古木めぐりの振り出しは毎年ここと決まっています。推定樹齢四百年のエドヒガン、吉野辺の種蒔桜です。
去年は曇り空の下で散りかけていたこの桜が、今年はすぐ近くの枝垂桜ともども満開を迎えています。毎年訪ねているこの桜ですが、晴天下で改めて眺めると、エドヒガンにしては花が白っぽいことに気付きました。何度か通って初めて分かることもあるものです。

日没間際の秒読み段階を除くと、実質的な持ち時間は二時間あまりといったところでしょうか。当然ながら全てを心ゆくまで鑑賞するには到底足りません。しかし、開花の時期の関係上、先へ行けば行くほど散ってくるのは分かっています。見頃の桜だけをつまみ食いするなら、それだけあれば十分ともいえます。幸いにして夏井を出る頃から空も再び晴れてきており、今回は晴天下で古木めぐりができる二年ぶりの機会です。一ヶ所でも多く訪ねられればよいのですが。



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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 14:57:28 | 東北
桜の木々が小高い丘を埋め尽くし、その間から立派なお堂が顔を出しています。卍をあしらった高い金属屋根と、午後の日差しを浴びた桜の花びらとの取り合わせが秀逸です。
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東北一周花見の旅 2014

2014-04-26 14:33:02 | 東北
小野新町の桜並木を歩きます。夏井の千本桜と違い、名所として知られているわけでも何でもない、川沿いの名もなき桜並木とはいえ、町内から町外れまで間断なく満開の桜が続く様子ば見事で、毎回車窓越しに眺めては素通りするのをもったいなく思っていたのです。どこへ行ってもこんな景色が続くため、時間がいくらあっても足りません。
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