ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

歴史的なルビーリングからデザインを学ぶ

2009年04月19日 08時39分02秒 | 宝物
写真は、橋本コレクションのHistric Ringに載っている

16世紀のルビーリングです。

インクルージョンや蛍光性があることからミャンマー産

であると思いました。

ミャンマー産では、標準の小粒なルビーが7つ使われて

いますが、小さなルビーでも7つ並べるととても美しく

立派に見えます。

良く見てみると、ルビーごとの色目がかなり違いますが、

上手く並べることで違和感を感じません。

ルビーの特性をよく考えて作られた素晴らしいデザイン

だと思います。この時代のリングですから裏からみると

金でふさいだ状態でルビーが見えませんが、ルビーの底

から金色が上手く映り込んで、性格の違う色目に統一感

を持たせています。これが、シルバーであったら色が

バラバラの印象が出ていたと思います。

今だと加熱処理をして作り出したルビーがあります

ので色合わせは簡単になっていますが、逆に1つひとつの

宝石に苦心した跡が見られないのがさみしいところです。

モリスは、難しくてもこれからもズッと無処理で美しい

ルビーだけを使っていきたいと強く再認識させてくれます。

古くから残っているジュエリーを見るといつもたくさんの

ことを学ばせていただきます。