球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

SOPHIAが無期限活動休止ですと

2013-04-13 | オケと音楽
メジャーデビューして最初のCDから18年経った。多分長いのだと思う。

個人的な思い入れが非常に深いバンドであり、
高校を卒業してから家を出て、ホームシックにすらなった自分を
長きに亘って励まし続けてくれた人達。

社会人になってからは思い出したようにHPを覗いていたりして、
ヒットチャートの一線を退いたり、メンバの病気のことがあったりで
いつ解散のニュースが出るかも知れないと心のどこかでは思っていたが、
2013/4/9に、無期限活動休止のニュースが入った。
現在進行形のツアーが終了したら、活動を停止する、と。
そのニュースを、"松岡 解散は否定"という携帯のトピックから知ってしまった。
なんか気に入らない見出しだよな…

Voの松岡氏は解散ではないことを強調しているようだけど、
コアなファンとまではいかない僕としては、彼らの楽曲が提供されるかされないかにおいて
解散だろうと活動休止だろうと違いはないと考えている。
("解散"という言葉はファンに与える衝撃が大きいので、その辺りを気にした発言なのだろう)

活動休止と聞いて、何か書かなくちゃと思い数日。自分の中で整理をつけたい気持ちが生まれていた。
整理をつけると言っても、やることは、思ったままに言葉を書くだけ。
汚い言い方だが、言葉という小便が脳という膀胱にたまってたので排出する感じだ。



折角なので、自分が好きな曲のベスト5を紹介しておきたい。
1位:黒いブーツ
 このバンドを聞いてみようかと思ったきっかけの曲なので不動の1位。
 改めて聴いてみると終始4ビートの単調なリズムに
 ベースとキーボードのピコピコをくっつけた簡素な曲調で、
 "こんなの音楽じゃねぇ"という声もあちらこちらで聞こえるけど、僕は好きな曲。
 音楽仲間が事故死した関係で書かれた曲だったはず。

 今は亡き親友の愛した"モノ"から親友を語ったリアルな歌詞と
 音程があってないようなボーカルなどインパクトの強い怪曲。
 CDTVでヒットチャートの9位あたりに上がっていて、何だろうこの曲と思った。
 第九のパクリと言われる場所もある。単なる自分の思い出だけでなく
 ささやかなコラールを捧げたく、クラシック曲からの引用をしたのかなと思う。
 真実はどうか知らない。

2位:Replay
 普通2位には上がって来ることがない、アルバムのみ収録のマイナー曲。
 よく晴れた青空に向かって心の奥底からずーーーっと独り言を言っているような曲。
 恋人との自分との関係、追憶を"あなたは○○、私は△△"という対比をひたすら行う歌詞。
 別れてからラブレター(あるいは日記)を書こうとするとこんな感じになると思う。
 でも、共感できるところが多く、好き。

3位:大切なもの
 恐らくSophiaの中では最も人気があると思われる6thアルバム"マテリアル"の1曲目。
 あらゆるポップスCDの1曲目の中でも安心して聴ける始まりの音楽。
 大切なものはすぐに無くなってしまうという寂しい歌詞だけど、"寂しい"とは言わない。
 人として生きた結果、どうなって、どんな気持ちになったか、静かに語っている。
 アルバムのみ収録だけど、こちらはライブでも演られる人気曲だったはず。

4位:ゴキゲン鳥
 当時のSophiaの特徴であった
  ・ピコピコサウンド
  ・人間くさい歌詞
 をこれでもかというくらい発揮した曲。これもだいぶインパクトのあるヘンな曲。
 変な言い方だけど、ラブソングを書かせるよりこういう曲を書かせる方が
 モテるような人たちだったと思う。もちろん他にラブソングがなくはないんだけど、
 皮肉たっぷりの曲の方が想像力を掻きたてられるというもの。

5位:蜘蛛と蝙蝠
 "何かにぶつかって道を知るのです 目の見えない蝙蝠の勇気"
 なんて歌詞が含まれている。
 蝙蝠は超音波を出して障害物を検知するので目がなくてもぶつかりません…
 なんて野暮なツッコミが入りそうだけど、
 基本的に人間を歌っている曲なのでそこは触れないのが大人です。

 ランキングだと5位だけど、この曲は思い出がある。
 なれ初めは1998年、Drumの赤松芳朋が東北向けにラジオ番組をやっていたことがあり、
 前述の黒いブーツを聴いて興味を持った自分がこのラジオを聴いたときに始めて流れたsophiaの曲。
 曲調は少年ジャンプっぽいです。
(なお、別の回では、"Last song"を"Like Forever"と間違って紹介していたことは忘れない。
 アルバムを借りてから、"Like Forever"を聴いて、あれ?曲違くね?となった思い出。)

ランキングが98年~99年に集中しているのは、
その辺りの年代で一番世話になったということなんだろうな。思い出補正も強いと思う。
あるいは、この当時の歌詞に籠っていた思いへの共感があるか、どちらか。



そんなコアなファンでない僕は、つい3月に(オリジナルとしては恐らく最後となる)
アルバムがリリースされていることも知らなかった。
惰性と期待感などが混じり合った複雑な気持ちで、注文のボタンを押した。
月曜には配送されるらしい。それを聴きながら、また書きたくなったら書こう。
でも、俺はあんたたちの音楽が好きだったよということは書けたので、もういいのかもしれない。
コメント
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