球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

二時間の重み

2009-04-29 | 趣味(旅行・娯楽・読書・食)
※ここから3日間、時系列の日記が続きます。
 興味がなければ読むのは辛いのではないかと。

行程初日 滋賀→大阪
目的:滋賀県を知る。

滋賀県全体の印象
 ・ダイハツ(本社は大阪)車の割合が東京より非常に高く、
  トヨタ車、日産車が少ない。ダイハツのディーラーが多いのだろうね。
  トヨタ車の中ではプリウスやマークII
  (エコカー、中級4ドアセダン)が目立ち、
  クラウンやセルシオ(高級車)は少ない。
  また、家族での利用が中心のためかVitz(売れ筋コンパクトカー)も少ない。
  
 ・(季節柄という事情もあるが)躑躅が目立ち、
  とても鮮やか。思わず花弁を摘んで蜜を吸いたくなる。
 ・瓦屋根の家、木造建築の家が多い。
 ・民主党、共産党のポスターが多い。自民党のポスターは少ない。
 ・釣り人が非常に多い。カップル、家族連れと同じくらい。びっくりした。

05:15~07:30 彦根
 どこそれって?伊直弼が居を構えた彦根城があり、
今はその景観を残しつつ琵琶湖での釣りを楽しむ人と
釣りの秩序を護る漁業組合がある街。
 高速バスが5:15についたのは良いが、まだ陽が出ていないので非常に寒く、
おまけに駅前のコンビニエンスストアはまだ開いていない(6:30-23:00)。
まぁ文字通りのセブンイレブンよりは長いけどさ。ということで、
現状開いている店はちょっと歩いた位置にあるサークルK(多分24h営業)だけだった。
待っていたらここの各施設が開く前に風邪を引いてしまうと思い、とりあえず
歩きながら暖を取る事にする。さすがにこの時間に人は少なく、
散歩するご老人と釣り人と部活の一環でサイクリングをしている若人位しか
いなかった。
 東雲から曙へ移り変る眩しい太陽を尻目に彦根城を1周。
この2時間は殆ど歩いていた(推定歩行距離7.5km)。

08:00~10:15 近江八幡
 名の通り近江八幡がある。街の特徴として観光地が民家と殆ど隣接しており、
地図でもよく確認しないとあっさりと見過ごしてしまう。
レンタサイクルが使える為、マザー2の曲を口ずさみつつサイクリングが吉。
ここに"かわらミュージアム"という渋い博物館があるのだが、
中の瓦含め展示に付属する解説が熱っぽく、なかなか感じ入る。
「現状に不満があればあるほど、
 人は歴史から自分がやるべきことを学び取ってゆくのです」
という主旨の文が心に残っている。

飯屋が全然なく、かつたまに見かけるものも営業時間外で、
しかたなくガストで朝飯。なんか敗北感があった。

11:00~17:00 大津

◇琵琶湖クルージング

 琵琶湖のクルージング"ミシガン90(南方面の一部だけ)"という船に乗る。
これ以外にも琵琶湖を一周する8時間コースがあるが、
それだけで一日を終えるのは抵抗があったためやめた。
 90分のクルージング。風が強かったが、ガイドさんの説明が優秀であること、
抜けるような晴天に助けられ非常に心地よいクルージングだった。

こういう場所は家族やカップルが当然多いのだけれど、
でも冷静に考えると何故多いんだろうね?って訊かれたら答えられる?
たぶんね、"ふっ"と寂しくなる瞬間があるのだと思う。
我に返ってしまう瞬間、とでも言えばよいのか…

僕もその例にもれず、クルージングしつつ何通かメールをした。

◇日焼け
 その後"なぎさのプロムナード"という何とも思わせぶりな名前の場所に行く。
まぁ、広場。釣り人と家族連れとカップルと午後の紅茶を持った俺。
日差しが強く、ああもう首筋終ったなと思う。(次の日から乾燥して痒くなる)

◇蝉丸巡礼
 観光雑誌には地図上でしか載ってない場所。
 これやこの ゆくもかえるもわかれつつ しるもしらぬもおうさかのせき
という味のある句で、百人一首でも大好きだった。
また、百人一首のサブゲーム"坊主めくり"ではみんなの手持のカードを
すべてもらえるという鬼性能カードでもあった(群馬ルール?)。

"関蝉丸神社"というひどくひなびた神社に祀られていた。
人っ子一人なくネットが開通しているかどうかも不明な家々を抜け。
彼は今もこの逢坂の関で大津を行き交う人を眺めているのか…
なんかとても嬉しかった。

◇梅田へ
 宿は大阪の梅田に取っており、ほどなく梅田(18:00くらい)へ。
しかし、宿に着いた瞬間色々な疲れが出て、その後12時間睡眠。
幕切れがひどくあっけない。高速バスだと、こういう追加睡眠がどうしても要る。


◆まとめ
 休憩ナシで一つの観光地を回るとすると大体2時間くらいで集中力が切れてくる。
だから旅行では2時間を一つの単位として考えて、
そこから伸ばしたり削ったりするのが良いプランニングの方法なのだと思う。
日常生活では2時間は敢え無く過ぎてしまうものだ。
しかし、2時間というのは良い観光地を一つ味わう時間でもある。
観光中なら今しか出来ないとわかっていて2時間を必死に使う。
東京では"今しか出来ない"意識が薄く、2時間を必死に使わない。
尊い2時間。これからは"2時間"という時間の立派さを噛み締めたいと思った。
コメント
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