想い出なみだ色 ～北海道旅行最終日～

今日は宗谷岬を見て、海鮮を頂いて、空港に行き、帰る。
なんだかおまけみたいだけど、違う。

朝8時にバスに乗り、9時に宗谷岬に到着。
9時30分にバスに乗り、10時30分に稚内駅に戻ってくる。
観光をして昼飯を食べ、13時35分の空港行バスに乗る。
15時過ぎの飛行機で東京に帰る。

今日は旅の終わりだから、一日をフルに使えない。明日からは仕事だから…

◇

今日も女神さんが自分のもとに来てくれ（と信じており）、
朝から雲はあるものの青々とした空が見えた。稚内の海岸からはサハリンが見える。
実際40数kmで、それほど時間がかからないらしい。
ということで宗谷岬に向かう。

到着。背面は公園や風車（風力発電でもしているように見えた）を擁する小高い丘に覆われた
一面の海岸。陸と海の境界はコンクリで分けられており、ギリギリの境界線を狙って
モニュメントを建立したようだ。


物静かな雰囲気と横で流れる宗谷岬テーマソングがマッチしているのかいないのかわからないが、
旧来の日本、曲の情緒に中てられて（あてられて）えらくセンチメンタルな気持ちになった。

というわけで頭の中では先日TVで見た滅びのテーマ（思い出なみだ色）が絶え間なく頭を駆け巡る。

俺は、僕は一体…　なんでここにいるんだっけ…　なんて、いきなり自問自答が始まりそうになったり。
一人でたそがれるのにこれ以上の場所はなかなかないのでは。とにかくよかった。

しばらく散歩をして


稚内に戻った。
その後はみやげ物など購入したが、ここは割愛する。

羽田はいつしか涼しくなって、これまでの幸運の代償のような雨が降っていた。

終わり

◇◇

こうして数行で書き下してしまうのは色々と勿体ない気持ちもあるものの、
かくして4日間の旅は終わり、かくして47都道府県来訪のプロジェクトは終焉した。

どうしても次のことを考えてしまう。さすがに世界各国来訪の旅は今の僕に実施する力がないので、
ここで振り出しに戻ったみたいな気持ち。

47都道府県それぞれの記憶があるってのは必ず何かの役に立ちそうな気がするが、
1箇所を掘り下げていないため、"47都道府県全て知ってる"という言葉が
薄っぺらいものだってことも分かってる。

次は、何のために、どこへ行こう？
少し時間をかけて、旅への渇望が湧いてくるのをまた待とうと思う。