球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

我が信仰①

2019-03-02 | たぶん難解な話
我が家でお気に入りの漫画"トクサツガガガ"がドラマ化され、つい先日最終回を迎えた。

各回の感想は別スペースで述べたためここでは控えるが、
ここでは、発展形として
①物事を好きになるとはどういうことか
②一部の人が"オタクの趣味"を否定されることを何故極端に恐れるのか
ということを書いてみたい。
# "オタクはすぐに話を脱線する~" とか言わないこと。

①物事を好きになるとはどういうことか
書くと言っておいて何だが、何が好きになったのかを論理的に説明するのは、難しい。
複合、かつ総合的な要因だからと思う。
これまでも、人に説明していくうちに、説明が破綻した経験が何度もある。

”好きになるのはフィーリングだよ!”
は頭が悪そうというか、はじめから説明を放棄した表現なので言いたくないが、
かといって会話を変に複雑にもしたくない。

これまで好きになった女性をベースに説明出来たらよいのだが、
それこそ共通の話題になりえないため、具体例を出してみる。

今どきの話でなく非常に申し訳ないのだが、小さいころに自分がハマった"聖闘士星矢"から、
キグナス氷河さんが好きだったことについて話をさせてほしい。
これの説明ですら、向こう30年間できていないので…

○直感的に好きになった要素:最初は、何をもって好きになったのか?
・青、黄色、白のスタイリッシュなカラーリング
・使う技の視覚的な格好の良さ
 ※ほぼ見た目


何故か映画から

○後から、より好きになる要素としてくっついていったもの:繰り返して見たいところ
・わが師カミュとの決戦
・他のキャラとは違った見せ場を作れるポテンシャル
 (映画版では彼女持ちになったり、裏切り者ポジションになったり、(ベレニケを倒す)金星上げたり)
 ※印象に残るカットが存在する。

○後付け:他者にプレゼンが必要なら客観的にこういう良さも説明するが、
     自分の好きな理由とは関係ない部分
・"クールに徹せ"をしようと頑張っているところ
・現世で特に結びつきの強い人物がいないため、他主要キャラの4人に比べ"余白"が多い。
 魅力を出すためには脚本家の腕が問われるが、
 その分型にはまらない魅力を出すこともできるキャラクターである。
・結局物理攻撃に終始している他のキャラに対して、
 ”属性攻撃”、”地相変化”を使いこなすキャラのため、
 戦闘に多彩な展開ができるキャラクターである(後付けだけど、これは結構思う)
・脚本次第で誰でも倒せ得る"絶対零度"の設定

○嫌いな要素
・なし

○"好き"にも"嫌い"にも属さない要素
・マザコン
・おまる
※これらは、過去に"氷河が好き"と言った時に、
 他のキャラ推しの人が判で押したように言ってきた下げセリフ。
 だから何なのかといった感じ。


 
さて、ここまで書いたところで、論理的には、
"青いキャラなら、他にも○○(例:ウル? フェンリル?)がいる" とか、
"氷の技を使うキャラなら、他にも△△(例:カミュ)"がいる、などと言われることになるが、
その○○や△△も併せて好きということはほぼなく、むしろあまり興味がない。

最初に好きになる切っ掛けは見た目だったが、話の筋を追っていくうちに
印象的なカットが何枚も結合され、"キャラそのもの"が好きになっていった、
というプロセスを含めたものであることを説明するしかない。
いつの間にか、僕の中で印象的なカットが集まって好きなキャラとしての全体像が出来たのだ。

# ふと頭をよぎった言葉。
# スタンダールのいう"結晶作用"ってどういう説明だったっけ?こんなようなことを言っていたような…
# 昔本を読んだが、周囲の人を観察した各エピソードが退屈で読み飛ばしてしまっていた。

"どんなものが好き?"
という質問は、本人が、どのようなものに感銘を受けやすいかという
ザックリした傾向出しには意味があるかもしれないが、
あくまで物の好きは他のファクターとの総体であることを忘れないようにしたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする