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球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

北陸旅行3日目 前編 ~新旧の良さを残すモダン都市、金沢~

2009-10-10 | 趣味(旅行・娯楽・読書・食)
今日のTopicは以下。
①Perfect庭園
②ものすごくよかった"金沢21世紀美術館"
の二つ。それ以上は必要ないような気もする。

今日は金沢の観光地を巡ることになっている。
日本三大庭園の一つ、"兼六園"と、どうも人気のあるらしい"金沢21世紀美術館"だ。



①Perfect庭園
今の時代に兼六園ができたら兼六園という呼称はつかなかっただろう。
六要素(宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望)を兼備えた完璧な庭園、という意味がこめられている。


いきなり噴水で失礼。でも、庭園に噴水というのは実は画期的。
画面右の緑のシャツをきたおっさんが非常にうれしそうな顔で写真を撮影しており、ちょっと羨ましかったな…


連休に突入しただけあって人が結構多い。特に海外から多くの観光客が来ている。
人が多いとなると、単純に光景だけを楽しむことがちょっと難しくなる。
でも、人が多いことに文句を言っていても仕方ない、
生きているうちに次に兼六園なんて来るかわからないのだから…

で、いかに今の時間をうまく使うかを考えたときにツアー客の後ろをこっそりつけて
ガイドさんの説明を無料で聞く選択肢を選んだ。
さすがガイドさんの説明は明快かつ論理的であり、

"兼六園"の六種の要素のうち
 ・人力…人の手が入ることによって作られる美
 ・蒼古…(中国語で)鬱蒼と生い茂った森、という意味らしい。
     改めて書いてみて、"鬱蒼"に"蒼"の文字が含まれることを再認識した。
の2種の説明を聞きだすことができた。
(他のは僕が一人でほっつきあるいていたので聞けず。)
この時代から地味にトレードオフという言葉は意識されていたのかもしれないと思う。
人力と蒼古というのは、本来潰し合いをする要素のはずだった。

他、宏大・幽邃の二つ、水泉・眺望の二つはやはりトレードオフの関係にあり、
それぞれのトレードオフを最適化した庭園ということのようで、
現在に至っても全く通用する概念。それだけでも敬意をおぼえる。
暑いくらいの日差しの下、全く危ういその緑を堪能した。


 
②ものすごくよかった"金沢21世紀美術館"
結論:今(企画展にて)展示をやっている横尾忠則展はすごくよい!
   休みを取ってでも行く価値あり。


これだけ見るとギャグっぽいんだけど…

今回の作者のメインテーマでもある
"What's yours is mine. What's mine is mine"
に始まる作品群のパワーは凄まじい。
個人的には、一人で悶々としている感じの
"What's yours is mine. What's mine is mine"に多大な共感を覚えた。

多分、"君のもの"というのはその人の所有物のことではなく、
肉体であり、精神のことなのだろう。
この言葉を言っているのは男で、言われているのは女だ。
血の色と骨の色と毛の色(Human color)でできた作品群。

他の作品もアンリ・ルソーのパロディ作品集など
モダンでありながらシュールな作品群。いや、非常に面白かった。
観光雑誌での所要時間は60分とあったけど、2時間以上滞在した。

(以上、前編)


コメント
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