goo blog サービス終了のお知らせ 

五叉路のグラフィティ

田舎者からの便り...。

芸術的純粋さの天才が逝く

2025-06-15 00:00:00 | 音楽

ついに、この日が来てしまった!(長嶋茂雄~スライ・ストーンに続けての訃報)
ザ・ビーチ・ボーイズの共同設立者であり、20世紀で最も革新的な音楽家の一人である
ブライアン・ウィルソンが、2025年6月11日に82歳で亡くなってしまった。

僕が洋楽を聴き始めてから現在まで、ずっと愛して止まないグループ;ザ・ビーチ・ボーイズ
レコード・CD棚には彼らのアルバム(ブライアンのソロ含め)をかなり多く揃えている。
今日は、ロック/ポップスの不滅の傑作と評価の高いアルバムを紐解きながら、
芸術的純粋さを持った天才<Brain Wilson>を追悼しよう。

The Beach Boys The Pet Sounds Sessions(1997)

そう、これは名作誉れ高い「ペット・サウンズ」(1966)のレコーディング・セッションを
4枚のCDにまとめたもの。ブライアン・ウィルソンが作品完成に向け各曲の楽器、テンポ、
アレンジ、ヴォーカル、コーラスをレコーディング調整室からあれこれ指示する音声も
時より混じり、各曲のエレメントが完成していくサマが実に興味深い。

ブライアン・ウィルソンの頭の中にすでに出来上がっている曲を一流ミュージシャン;
レッキング・クルー(The Wrecking Crew)達を使って具現化するドキュメントなのだ。

キャロライン・ノー”Caroline, No
神のみぞ知る”Got Only Knows


最高のアルバムが”Pet Sounds”なら、最高のシングルがこれだ。
このセッションと同時期に録音を開始していた1966年発表の傑作シングル
グッド・ヴァイブレーション ”Good Vibrations

昔は、シングル盤にはB面もあり!シングルB面曲の最高曲がこれだ。
ビーチ・ボーイズ兄弟のハーモニーが素晴らしい_”Don’t Worry Baby

神技的なポップレコードを創る天才。ありがとうブライアン 安らかに。
Love and Mercy”   
R.I.P.  Brain Wilson(1942.6.20- 2025.6.11)

引越し先はこちら✒ Hatena Blog 五叉路のグラフィティ

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Funk-Rockの先駆者スライ

2025-06-11 18:30:00 | 音楽

偉大な栄光の背番号3”ミスター・ジャイアンツ”長嶋茂雄さんの死去したニュースで日本中が
哀しみに浸ってる最中なのに、今度はスライ&ザ・ファミリー・ストーンのリーダー、
スライ・ストーンが死去したとのニュースが報じられる。なんということだ。

男女混成・人種混成のバンドがロックとソウルを融合して演奏するという1960年代末の当時
としては稀有な存在だった。今では伝説的なパワフルなファンク・ソウル&ロックバンド。
今日はこれを聴いて彼を偲んでみよう。

Sly & the Family Stone -
Greatest Hits(1970年)
前3作のアルバム収録曲とアルバム未収録のシングル曲を加えた文字通りのグレイテスト・
ヒッツ。貴方もこれを聴けば、スライがジェームス・ブラウンからソウル・ファンク魂を
受け継ぎ・発展させブーツィー・コリンズやプリンス、ジャネット・ジャクソンらに影響を
与えていることが良く分かる。

白熱した演奏で有名なウッドストックLIVEから ”I Want To Take You Higher
アルバム未収録のシングル全米№1 ”Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)"
鬱陶しい梅雨をぶっ飛ばす曲(笑) ”Hot Fun in the Summertime"

スライは、私生活では’70年代後半以降は薬物使用の影響で隠遁生活を長く過ごし、キャリアを
汚したことは残念でした。このアルバムが発表された1970年は、日本では大阪万博で活気に
あふれていた。これら活気に満ちた楽観的な楽曲を聴きながら、令和の米騒動なんて言われる
閉塞感を感じる日本を、あんな輝きに満ちた日々に気持ちだけでも戻そう!"Everyday People"

R.I.P.  Sly Stone(1943.3.15 – 2025.6.9)

引越し先はこちら✒ Hatena Blog 五叉路のグラフィティ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロック・アラウンド・ザ・クロック

2025-06-07 19:07:32 | 音楽

来る6月9日は語呂合わせで日本では『ロックの日』だそうです。

🎸 NHK-BSでは 「ロックの日」の前の日(6/8日曜日!)にザ・ビートルズ、忌野清志郎、
ザ・ローリング・ストーンズ、ボブ・ディランのLIVE映像なんかが特集されるので要チェック!

前夜祭として、僕はこのアルバムを聴いて明日に備えます。(笑)
ロック・アラウンド・ザ・クロック/ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ
Rock Around the Clock/
Bill Haley And His Comets(1955)

1955年の映画「暴力教室」にこの曲が使用され、爆発的な人気となり全米№1(8週間連続首位)
となったロックンロール黎明期の傑作。この後にエルヴィスやリトル・リチャードらの出現に
よりロックンロールが市民権を獲得していくのだ。

では、聴いてみましょう!”Rock Around the Clock
もう1曲このアルバムには楽しめるR&Rがあるので、ついでにどうぞ!
Shake, Rattle and Roll"

引越し先はこちら✒ Hatena Blog 五叉路のグラフィティ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Supremesを脱退した歌姫

2025-05-28 00:00:00 | 音楽

’60年代モータウン最高の女性R&B、Soulグループ、シュープリームス(The Supremes)を
1970年に脱退したスウィート(キャンディ)・ヴォイスが魅力のダイアナ・ロス。
その魅力を保持したまま、さらに成熟した大人の女性像や社会派の曲、曲調もソウルフルな
バラードからブルース、ディスコナンバーまで魅惑的に歌いこなし幅を広げていった。

新編ダイアナ・ロス/グレイテスト・ヒッツ24
Diana Ross - Greatest Hits 24 (1976)
1970年から1976年までの名曲、代表曲を集めた日本独自編集盤2枚組LP、全24曲を収録。

ダイアナの場合というかモータウンレコードのアーティストの場合、オリジナル・アルバム
を全曲聴きたいと思うほどには収録曲は充実していない(弱い曲が多く含まれる)ので、
コアなファン以外はソロ時代の1976年までの曲はこれでほぼ満足できます。この時代で
僕がアルバムを強いて買うとしたらDiana Ross(1976)、Diana&Marvin(1973)位かな。



インスタントコーヒーを淹れたカップを片手にこのコンピレーションを聴きましょう。
 Love Hangover <僕の大好きな曲、後半ディスコ・グル-ヴ全開のLong Ver.もイイゼ!!>
 Theme From Mahogany(Do You Know Where You're Going To)<懐かしのCM曲でも> 
 Don't Knock My Love <♫カエルぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ。”次、いってみよー!”>
 Touch Me In The Morning <これも名曲、ポップバラードはD・ロス後年の得意な路線>
 Ain't No Mountain High Enough <ソロ転身後、初のナンバーワン・ソロ・シングル>

最後に、このコンピ盤には入っていない楽しい曲でおしまいにしましょう。(1978年発表)
 Ease On Down The Road <映画『ウィズ』でマイケル・ジャクソンと共演した曲>
このあと、キャリア最高のヒット作『Diana』(1980)を発表する。

引越し先はこちら✒ Hatena Blog 五叉路のグラフィティ

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聖なる剣

2025-05-18 00:00:00 | 音楽

新型コロナ感染禍以降、人々の生活様式や思考や行動がかわったためなのか、インバウンド
の外国人旅行者が増えた為なのか、シティーポップの再人気が火を点けたのか、レコードの
復権・人気が盛り返してきたためか、中古レコードの価格が高騰してきている。

TOTO Ⅳ~聖なる剣<つるぎ> (1982)
このグラミー賞を6部門受賞した大ヒットアルバム(全米4位)なんて、20年以上前なら
中古盤屋のバーゲンセールコーナー(床に直置きダンボールの中)に100円でも売れ残って
いるようなレコ-ドだった。こんな安レコードが現在は500円から1,000円以上に高騰して
いるらしい。という訳で、20年以上前に¥100で拾い上げたトト”Toto”でいってみよう。

レコード会社からヒット・アルバムを作れとのお達しに、ロザーナ(全米2位)ホールド・
ユー・バック(全米10位)も次々とヒットし、幹部連中の期待以上に応えたのがこの作品。

何といっても”B面最後の曲Totoの最大で唯一のNo.1ヒット曲アフリカ”Africa”が聴きもの。
まだ見ぬアフリカ大陸の憧れを元に、作者は曲を書いたという。1980年代に流行った王道
サウンドに乗って眼を瞑ってアフリカ大陸を思い浮かべながら皆さん聴いてみませんか?
トト Toto - ”アフリカ Africa

密林の王者 ターザン、ジャングル大帝 レオ、ライオン・キング シンバ、ちびくろサンボ、
ジャングル・ブック モーグリ、素晴らしい世界旅行(日立ドキュメンタリーTV番組)、
ルーツ Roots クンタ・キンテ、アフリカの女王、ハタリ!”小象の行進”、...etc。

さて、貴方は便器(TOTO製)に座って  TOTOを聴きながら何を思い浮かべましたか。

引越し先はこちら✒ Hatena Blog 五叉路のグラフィティ

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする