monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

古典の季節表現 夏 六月一日

2015年06月01日 | 日本古典文学-夏

崇徳院御時、六月朔更恋郭公と云心をよませ給ける時 皇太后宮大夫俊成
尋みんまほろしもかな郭公行ゑもしらぬみな月の空 
(新続古今和歌集~国文学研究資料館HPより)

六月朔、雨のいたう降るに
五月雨はさても暮れにきつれづれのながめにまさる昨日今日かな
(和泉式部続集~岩波文庫)

後三条院くらゐにつかせ給ひてのころ、さみたれひまなくくもりくらして、六月一日またかきくらし雨のふり侍けれは、先帝の御事なとおもひいつることや侍けん、よめる 周防内侍
さみたれにあらぬけふさへ晴せねは空もかなしきことやしるらん
(後拾遺和歌集~国文学研究資料館HPより)