monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

新年

2010年01月01日 | 日本古典文学-和歌-春

あなたふと今日のたふとさいにしへもかくやありけむ今日のたふとさ(催馬楽)

ひととせは昨日とともにくれはてて今日あらたまの春のあけぼの(文保百首)

あらたまる今日や今年の朝日かげ 山の端いづ る空ぞのどけき(新撰和歌六帖)

今朝はみな賤(しづ)が門松立てなめていはふことぐさいやめづ らなり(新撰和歌六帖)

あらたしき年のはじめに豊(とよ)の年しるすとならし雪の降れるは(万葉集)

あらたまの年たちかへる朝(あした)より待たるるものはうぐひすの声(拾遺和歌集)


立春

2010年01月01日 | 日本古典文学-和歌-春

天つそらかすみへだててひさかたの雲居はるかに春や立つらむ(新後拾遺和歌集)

ひさかたの天の香具山このゆふべ霞たなびく春たつらしも(新勅撰和歌集)

霞立つ春のはじめを今日のごと見むと思へばたのしとぞ思ふ(万葉集)

もろ人のいのる千歳をあつめてもなほかず知らぬ春の初空(夫木抄)

あらたしき年のはじめの初春(はつはる)のけふ降る雪のいやしけ吉事(よごと) (万葉集)

雪のうちに春は来にけり鶯のこほれる涙いやまやとくらむ(古今和歌集)


若水(わかみづ)

2010年01月01日 | 日本古典文学-和歌-春

けふといへばまづ 若水をむすべとやつらら吹きとく春の初かぜ(沙玉集)

春をへてけふたてまつる若水にちとせのかげやまづ うかぶらむ(年中行事歌合)

うれしくも千代のはじめの春にあひてけふ若水をむすびつるかな(正治初度百首)

くみそめて末をぞ思ふあらたまの春をむかふるやどの若水(草根集)