monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

虫の音

2009年09月12日 | 日本古典文学-和歌-秋

おぼつかないづ こなるらむ虫の音をたづ ねば草の露やみだれむ(拾遺和歌集)

あさぢふのつゆもはらはぬ秋の野によなよなしげき虫の声かな(永享百首)

よひのまはまれにききつるむしのねも更けてぞしげ きよもぎふの庭(風雅和歌集)

わがやどは浅茅が原に荒れたれど虫の音きくぞとりどころなる(嘉言集)

露しげきむぐらのやどにいにしへの秋にかはらぬ虫の声かな(源氏物語)

ふるさとはあさぢが原となりはててよすがら虫のねをのみぞなく(後拾遺和歌集)

コメント
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