いってきました写仏。
数種類の絵の中から自分が描くものをチョイス。
私は普賢菩薩。お連れさんは耶輸陀羅菩薩。
写仏専用の部屋に通されて、ひととおりレクチャーを受ける。
だいたい私はこの説明を受けるのが苦手だ。
最後には自分の好きなようにしてしまって失敗するので
「ポイントは墨を濃くすることです」を反芻しながら
真剣に墨をすること数分。
普賢菩薩は象さんに乗っているのでまずは象さんから。
そして1時間。正座をしっぱなしだったので
最後はやや筆が踊っていたが、無事に描き終えた。
お連れさんはまだ黙々と描いている。
一人境内にでてぶらりと散策。
誰もいない。
静かなようでいて、何かの音が始終聞こえているような。
広い部屋に一人、庭に向かう時間はとても贅沢だ。
描き終えた写仏は、お守りに入れてもってかえることにした。
ちなみに正座して描かなくてもいいらしいが
私たちの後に来た女性はすらりと背筋を伸ばして
正座をし、ゆっくりと筆を運んでいた。
何かとつぶやいていた私たちが消えたあとは
彼女一人。きっと彼女もよい時間を過ごせたと思う。