FLYING DISC

眠たい毎日。目の下のクマがとれるのはいつの日か。

山本一力。

2006-01-09 01:25:12 | Weblog
時代小説、江戸もの。「損料屋喜八郎始末控え」わけあって武士から町人になった主人公が札差屋(武家にお金を貸す商売人)の悪事を暴く痛快物語。と書いてしまうとチープな感じがしてしまうが、ちょっと影のある男がびしばしと仕事をこなす様子がかなり男前。「あかね雲」。京都からやってきた豆腐職人の一生を描く。口べたな職人と長屋のちゃきちゃき娘が結婚してシアワセになると思いきや、博打に走るだめ長男をハハがひたすら溺愛するばかりに次男と長女がないがしろにされるという割に暗い話である。最後はちょっぴりハッピーエンドでほっとしたけど。