「おこひる」は「農作業の合間に食べる簡単な食事(間食)」の意。
例文
※秀吉と父母の会話
秀吉 「とうちゃん とうちゃん もう そろそろ
おこひるに しねーかい。
おらー もう はらへっちまって たうえなんか
できねーじ。」
父親 「そーだなー、そろそろ10じに なる ずらで
おこひるに するか。」
母親 「ほんじゃー あすこの あぜに ひろげるかいね。
じゅんびできたら こえかけるで きとくれや。
ひでよし、こえかけるまじゃー しっかり
たうえ するだぞー、わかったなー。」
秀吉 「あーい。
かあちゃん かあちゃん きょうは きなこむすびは
あるだかい。」
母親 「あー、かあちゃん はやおきして
ちゃんとつくって もってきたるで
しんぺー すんな。」
例文の標準語(?)訳
秀吉 「お父さん お父さん もうそろそろ
農作業の合間に食べる簡単な食事にしませんか。
私はもうお腹が減って田植えなど
出来ません。」
父親 「そーですね、そろそろ10時になるでしょうから
農作業の合間に食べる簡単な食事にしましょう。」
母親 「それではあそこの畔に食べられるように準備をしましょう。
準備が出来たら声をかけますので来てください。
秀吉、声をかけるまではしっかりと
田植えをするのですよ、分かりましたか。」
秀吉 「はい、分かりました。
お母さん お母さん 今日は黄粉をまぶしたお握りは
有りますか。」
母親 「ええ、お母さんは早起きをして
忘れずにつくって持ってきてありますから
心配しなくて良いですよ。」
何時も楽しく拝見しています。
5年ほど前に90歳でなくなった私の母親が
若い頃"おこひる"と言っていたのを思い出しました。
母親は"浅間"の出身です。父親は松本市内です。
両親は生粋の信州人ですが、
私は神戸人、そして今は那覇の住人です。
ほとんど毎日の更新ただただ感心の一言です。
「おこひる」は「おこびる」とも発音しますが、我が家では「おこひる」でした。
また、たまに「おこびり」とも発音していたような記憶があります。
農作業の間の楽しみでした。
お母様は"浅間"の出身ということは松本市への合併前の本郷村のご出身なのかと想像しました。
blog、拝見させていただきました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。