OLYMPUSのSTYLUS SP-720UZ(2012年発売開始:現在生産終了)を中古で入手しました。このブログでも何度か登場している、同社のSTYLUS SP-820UZと大きく変更されているのは、本体デザインとレンズの焦点距離、電源種類程度なのですが、手にしてみたところ俄然気に入ったのでSP-820UZと比較しながらレビューしようと思います。
まずは主なスペックとなります。
画素数:1,400万画素(SP-820UZも同じ)
レンズ:35mm換算26mm~676mm(SP-820UZは22.4mm~896mm)
ISO最大感度:は3200相当(SP-820UZは6400相当)
電源:リチウムイオンバッテリー(SP-820UZは単三電池4本)
画像処理エンジン:TruePic III(SP-820UZはTruePic V)
私としては画像処理エンジンが「TruePic III」であることが心配ポイントでした。
SP-820UZと同等のTruePic VであればISO6400の実現や「合成処理による」手ぶれ補正機能も追加できたと思います。
上面図です。
電源ボタン・シャッターボタンとズームレバー・モードダイヤルといったシンプルな構成です。
モードダイヤルに目をやると、応用撮影といわれる「絞り優先モード」や「シャッター優先モード」などが省かれています。「全自動」「プログラム」を始め「マジックフィルター」「パノラマ」「美顔」といった多彩なモードは健在です。
SP-820UZにあった「プリキャプチャー」と「手持ち夜景」機能は搭載されていませんでした。が逆に3D機能がついていました。3D対応テレビを持っていないのでその効果が試せないのは非常に残念です。
電源は乾電池タイプでは無く、専用リチウムバッテリーです。
本体のサイズを小さくするための配慮と、長時間稼働実現のためだと思います。OLYMPUS(LI-50B)の他に、PanasonicやPENTAX(RICOH)・CASIOでも採用されているバッテリーだったため、互換バッテリーも含め当面追加購入の心配はなさそうです。
背面です。十字キーにOKボタン。録画ボタンに再生ボタン、そしてメニューボタンの4つです。
本体が小さい分、ボタンの数が少ないイメージはありません。
物理ボタンや機能が少ないということはシャッターを押すだけで綺麗に写ることを基本としている万人向けのカメラと思われます。
一つ目の作例です。
川崎駅前の商店街である「銀柳街」で子供の日に掲げられた「鯉のぼり」を撮影しました。
なんと家庭から不要になった鯉のぼりを回収したそうです。
マジックフィルターの「ポップ」フィルターを使用して華やかに仕上げてみました。
※OLYMPUS STYLUS SP-720UZで撮影:544mm相当 1/160sec F5.3 ±0.0EV ISO200 ポップフィルタ適用
二つ目の作例です。
東京タワーの展望台をタワーの麓から撮影しました。
コンパクトカメラの割には解像感が出ていると思います。
撮影の仕方もあると思いますが、SP-820UZは画像処理エンジンの性能でさらに解像度が高く、さらに一眼カメラにおいてはコンデジに比べ映像素子が桁違いに大きいため、さらに高い画質で表現できます。
※OLYMPUS STYLUS SP-720UZで撮影:500mm相当 1/400sec F5.1 ±0.0EV ISO100
SP-820UZは「画良し・手ぶれ補正良し・焦点距離良し」でしたが「携帯性」においては多少かさばる部分はありました。
2023年でのスリム型コンデジにもLUMIX DC-TZ95Dをはじめとした40倍ズームレンズを持つ機種は少なくないですが、やはりネオ一眼独特のフォルムは魅力的であるため、あのスタイルでかつコンパクトであってほしい思いはあります。
10年程前は、各社ラインナップに小型のネオ一眼があったはずですが絶滅寸前。やはりデジカメのブームは一段落ついてしまったようです。
より良い機材(高価な機材)を使用すると解像感が高いとかノイズが少ないとかの写真をとることが出来ますが、それが良い写真かどうかはまた違うと思います。
kimunaoさんが最近投稿されたアジサイの写真にしても「色味が...」ということでしたが、スマホで撮影されてみたらいかがでしょうか。またすでにスマホであるのならば、カメラアプリなどで撮影してみるとシャッター切るだけで見栄えの良い写真が撮れると思います。
あとはとにかく「アップ」を狙うというのも良いかもしれませんね。
私が持っている「撮るだけ」の機能しかないカメラではmomohakaseさんのような写真は撮れそうもありません。というか、私は撮る事自体が苦手で興味もあまりありません。
以前に「気に入った写真を真似する」とアドバイスを頂きましたが、そういう写真が見つかりません。こりゃもう救いようが無いですね(笑)
ネオ一眼の特徴は圧倒的な高倍率レンズを持っているところだと思います。
一眼カメラの方が画質が綺麗だとしても、レンズ交換がやはり面倒くさいとか、どのレンズを買えばいいのかわからないとか、考えると本体に最適化されたレンズを搭載するネオ一眼は今でもアリだと思います。
※結局私はミラーレス大安売りの時期にそちらに流れてしまいました。
重量の違いは以下になります。
・SP-820UZ:485g
・SP-720UZ:376g
100g程度の違いは個人の感覚に委ねますが、サイズ感がやはりSP-720UZの方が私の手の中に収まってしまうためか圧倒的に小さく感じます。
900mm近い焦点距離は度々欲しいことが多いの私にとってはSP-820UZにどうしても軍配が上がってしまいます。
ネオ一眼と呼ばれるデジカメは 使いやすさとクリップ のバランスではかなり 良いスタイル だと思っています。
本当はもっと普及して良いと思うのですがデジカメに求められる物も変わって来たし何よりデジカメ自体の衰退が早いですね