コロナウイルスの影響で人が集まる場所に行ってはいけない昨今、屋外の写真を撮ることもままなりません。こんな時だからこそインドアフォトに勤しむべく、マクロ撮影に挑戦中です。
前回は「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」というマクロモードのあるマクロレンズじゃないレンズにマクロの面白さを教えてもらいました(ややこしい)
じゃあ他の標準レンズだったらどこまで近づけるか試すことにしました。所有しているレンズで同じような焦点距離を持つものは、Panasonicの「LUMIX G VARIO 14-42mm / F3.5-5.6 II ASPH. / MEGA O.I.S.」です。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZとの最短撮影距離の違いは以下の通り。
・M.ZUIKO:35cm(通常) / 20cm(マクロモード)
・LUMIX G:20cm(~20mm) / 30cm(21mm~)
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZは基本的に最短撮影距離は35cmであり、マクロモードの時だけ20cmになる仕様。
LUMIX Gは焦点距離が広角から望遠へ20mm(35mm換算40mm)以上になると最短撮影距離が20cmから30cmに変化するタイプです。広角だと近づくことができるけど望遠にすると離れなきゃいけないという三脚使い泣かせのレンズとなっています。
スペックだけ見るとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZよりもLUMIX G VARIO 14-42mm / F3.5-5.6 II ASPH. / MEGA O.I.S.の方がなんとなく良いように見えますが「論より証拠」試すことにしました。
こちらは前回M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZで撮影した12mm(35mm換算24mm相当)の画角になります。スペック表に反して20cmまで近づくことができました。見返すとちょっと雑な撮影だったので、今回のLUMIX G VARIO 14-42mm / F3.5-5.6 II ASPH. / MEGA O.I.S.は、ちょっと背景にも気を配って撮ってみました。
LUMIX G VARIO 14-42mm / F3.5-5.6 II ASPH. / MEGA O.I.S.で撮影した14mm(35mm換算28mm相当)の画角になります。こちらも撮影距離は18cmということでスペック以上に近づくことができました。
実は前回、撮影時に気になっていたのが「レンズの影」でした。近づくことによりレンズの影が被写体に落ち込んでいっていたのです。上の例でいえばサンタとトナカイの間あたりにレンズの影が写っています。明暗差が大きいと影が目立つので露出を若干落として仕上げたのですが、やはり全体的に暗い写真になってしまいました。
今回はそこら辺も解消したいなと考えていました。手っ取り早いのはリングフラッシュもしくはリングライトですが、どちらにしろちょっと高い。Amazonあたりで格安なリングライトはあることにはありますが。
結局購入したのはこちらのリングライトです。
3COINSにて550円。スマホの自撮り用アイテムです。クリップタイプでスマホの上部に挟み込むタイプです。
光量はかなりあり、一度視界に入れるとかなりの残像が残ります。3段階に明るさを変えることができますが、写真のものでさえ光量の少ない弱です。十分実用に耐えます。
こちらを被写体に正面からあてたのが、今回のクマのブライダルマスコットになります。
LUMIX G VARIO 14-42mm / F3.5-5.6 II ASPH. / MEGA O.I.S.で撮影した最大望遠の42mm(35mm換算84mm相当)の画角になります。撮影距離はスペック通りの30cm前後、新婦クマの鼻にピントを合わせて撮影しましたが、リングライトを使った証拠としてその鼻にリングライトの光跡が写りこんでいますね。
効果は抜群、余計な影も消えてとりあえず満足です。
固定ができず、リングライトを手で持ちながらの撮影になり使い勝手はあまりよくないですが、費用対効果としては抜群です。
しかしこのLUMIX G VARIO 14-42mm / F3.5-5.6 II ASPH. / MEGA O.I.S.レンズの撮影距離限界はここまでのようです。
やはりM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZのマクロモードの画角は最低限ほしいので、当面は3COINSの550円リングライトを併用して使っていこうと思います。