爺的には全てが粘り腰
そう思ってるが
妻の同意はない
「どこが?」
そう突っ込まれるおそれアリ
誰でもとんがってた若かりし頃
今では
「大分やわらかくなったね」
そう言われる
人間丸くなるのはいいけれど
ただ一点だけでも
硬さを残してくれればいいのに
神様は意地悪だ
EDなんて関係ない
そう思ってた爺にも
ひたひたとその影は忍び寄る
もしEDになったら
それはそれで
やって見たい構想がある
EDでなければ出来ないこと...
「あたし振られちゃったの」
「ねぇ~一緒に飲みましょうよ」
酒がすすみ
彼女がしなだれかかる
「あたし今夜は帰りたくない」
爺は優しく
「もっと自分を大切にしなきゃ」
「さぁ~送っていこう」
かっこいいぞ爺
据え膳食わぬはEDのせい
誰にも言えない
