爺が大学3回生の時父が亡くなった
異国での交通事故
いまだに父の死への実感はない
父を超えたい
誰しもが思う男子の願い
ただ爺の場合はレベルが違いすぎる
早々の白旗
ただ唯一父の年齢を超えた
豪快な屁
それも父の思い出
それを超える人はいない
そう信じてた
その時までは
リビングでたたずむ爺
思わぬ音に振り返った
そこには照れ笑いする妻
まぁ~これは仕方がない
しか~しそこからの3連発
クックッククッと笑いながら
最後のは聞いたことがないような音
妻がわが父を超えた日
家庭内序列が確定した日
今から数十年前のことである
今旬の金〇男暗殺報道
毒ガスが使われたかどうか
それを耳にして爺は不安だ
爺がまどろんでるときに
彼女に爺の鼻先に尻を向けられ
あの屁をかまされたら
まずはその音で悶絶
とどめはその匂いで窒息死
証拠の残らない暗殺
保険を増額するのではなかった