クシャミ連発
鼻みずズルズル
花粉症を自認する爺には
当ったり前のこと
だが世間的には
いまだに花粉症?
..てな冷たい評価
とりわけ妻に評判悪し
こっちを向いてするな
と言われて
あっちを向いてすると
うるさ~い
とくる
大きい声は地声だ~い
だけど家庭内序列は
いかんともしがたく
仕方なく
もっぱらモこ助を探して
クシャミを
するようにしてるのだが
そのモこ助も驚かなくなった
さてさて爺の小物ぶり
自他共に認める事実ではあるが
果たして数値的には?
妻が1としたら爺の数値は?
最近それがわかった
路地を挟んで向かいのビル
2Fの美容室がなくなり
エステが入ることになった
そこで工事が始まった
世間と時間が違う爺たちには
一番厄介なことなのだ
うるさくて寝られない
妻が飲んでるレンドルミン
妻はなぜか
一錠の四分の三を飲む
当然四分の一が余ってる
余り睡眠導入剤なんか
飲みたくない爺
背に腹は変えられないと
その妻の残りを飲んでみた
つまり一錠の四分の一
妻はそれを見て
そんなのじゃ効かないわよ
そうせせら笑った
コテンと寝ちゃいました
飲みだして1週間
その効果は絶大で
仕事中も頭がぼうっとするほど
これで爺と妻との関係が
数値化されました
今日から爺はクォータマン爺
そう名乗ります
ちっちゃな虫でも入ったのかな?
3月中旬頃
突然爺の左耳に異音が...
綿棒を入れてみるが変化なし
正確には言い表せないが
切れかけの蛍光灯が
最後のあがきにチリチリチリチリ
そんなに大きな音ではない
そして不思議なことに
しばらく鳴っては突然やみ
その繰り返し
ただその頻度は日毎に増え
毎日になる
これがうわさ?の耳鳴りなのね
そう腹をくくって
気にしないように努めた
ちっちゃな音が幸いした
それよりもその時の
我が家の最大の危惧は妻の頭痛
爺のちっちゃな耳鳴りなんぞ
言い出せる雰囲気ではなかった
そんなこんなで4月に突入
...と同時に
妻が信じられないほど元気に
ただ今の心境を一言で言えば
「心配をして損をした」
毎年の事ではあるが...
そして逆に爺の体調は最悪に
あの憎っくき花粉症
4月からはアンポンタンひのきちゃん
元気ですか?と毎年4月に
例年爺はこれが一番ひどい
花粉症の真打ちと自認してる
ひどい鼻みずで鼻から出血
小鼻と称するところの裏側がタダレ
血が固まったりはがれたり
ちょっと触っただけでも痛いのに
鼻をかまなくっちゃいけない爺
まさに地獄責め
そんな爺を見て妻が言った一言
「鼻くそじじい」
確かに
出血して固まったのが
鼻くそのように見える
見栄えが悪いのは重々承知
だけと取ると血が止まらない
そのひどい一言に腹が立ち
かんだティッシュを丸めて
妻の靴の中に
そのぐらいは許されるだろう
そうそう耳鳴りちゃん
真打の花粉症で苦しんでる間に
なぜかしなくなり
いまだにお耳にかからず
再聞はしたくない

振り返れば3月、4月
一言で言えばまさにブルー
先ずは3月
妻の体調不良からそれは始まった
原因不明の頭痛
隠せない性格
(我慢強くないとは言ってない)
表現力の豊かさで
(大袈裟とも言ってない)
繊細な爺の神経をゆさぶる
久しぶりの肩もみ復活など
爺が出きることは全てやった
本来なら病院へ行かせるのだが
爺の選択は
「ちょっと様子を見よう」
...と言うのには理由がある
その症状は毎年3月なのだ
数年前は
心配して受けた脳のMRI検査
その時あの伝説を生み出した
爺も受けた事があるあの検査
耳元でけっこう音がする
身体的な痛みはないが
長時間のうるささには閉口した
そのうるささもなんのその
彼女はぐっすり熟睡
検査室から
スッキリ目覚めて出てきた
そんな妻を見て
爺は決心した
この人について行こうと...
もちろん結果は異常なし
そして4月
案の定と言おうか
やっぱりと言おうか
何か妻の顔が晴れ晴れしてきた
頭痛の話も出ない
「どうなん?」と聞くと
なんのこっちゃ?
...と言わぬばかりの表情
それはないぜセニョリータ
まさにB型
4月はと言えば
花見に恒例の金比羅歌舞伎
...などなどこなし絶好調
めでたしめでたし
と言うわけには
いかなかったのです
そう爺の方が...
