goo blog サービス終了のお知らせ 

爺の遠吠え

思いつくままに
 遠吠えできたらいいなぁ~

花粉症エレジー

2010-02-28 | Weblog

絶対勝てっこない
そう思ってた亡き父のおなら
あっさりと妻が肩を並べた
そして今日は言いたい
ゲップよ お前もか

「ガッポゥ~」
静にテレビを見ていた爺
突然のおたけび
妻がクックックッと笑ってる
聞いたことがないようなゲップ
妻がもう少し修行すれば
口から火を吹けるかもしれない

「オイオイ」と
思わず妻のお腹を
軽く指で突っついたら
中指を突指してしまった
今キーボートを打つそれが
自分のでないような感覚
ふんだりけったり
もう妻のお腹は
昔のやわらかさではなかった

そうそう昔の昔と言えば...

2、3日前から
例のごとくの花粉症
鼻みずタラタラ
クシャミ連発
昔の妻はそんな時
「大丈夫?」
そんな目で心配してくれてた
ところがどうだい最近は
うっとうしいわね
そんな露骨な目

そしてついに恐れてた日が...

テレビを見てて
止まらない鼻みず
何回も鼻をかむ爺
妻の苛立ちは肌で感じてた
そこへクシャミ
一度出ると連発の波
爺だって
したくてしてるのではない

「うるさいわね」
「テレビが聞こえないじゃない」
ついに妻が吠えた

昔は良かった

バレンタイン哀話 その2

2010-02-19 | Weblog


若い時からチョコは大好き
熱い緑茶と一緒だったら
至福のひととき
今も昔も変わらない
だけと...

胃のあたりがムカムカする
コーヒがその犯人
髪がフサフサの時から
それはわかっていた
しか~し
まさかチョコもそうだったとは
つい最近まで
チョコの時は胃の具合が悪い
コーヒのときはコーヒが悪い
そう思ってたのである
コーヒ君すまん

チョコと爺
裸体の悪女と、うぶ男のよう
一年で一度
その欲望に負けてしまうのが
そうバレンタインの後
そのアシストは妻がする

「これおいしいかも
妻が勝手にぱくついてる
パティシエールのN子さんが
爺にくれたもの
爺も食べるのだったら
これ
そう決めてたやつ

食べながら
しゃべらしたら
妻の右に出るものはいない
甘さが抑えられている
中のラム酒が絶妙のバランス
どうたらこうたら...
挙句の果てに
「パパも食べたら?」

だから...だから...
爺はチョコを食べたら
気分が悪くなる
そう毎年言ってるでしょ
そう無言の抗議をした

5個の内
またたくまに妻が2個食べて
3個目にいった時
たまらず
爺の右手が無意識に動く

はい今日はとっても
気分が悪いです
でもおいしかった


バレンタイン哀話 その1

2010-02-18 | Weblog


「今日は誕生日なんです」
と言うと...
「おいくつになりました?」
と問われ...
「はい28歳になりました」
「まぁ~」
そんな和やかなジョーク
今から20年前なら許された
今こんなこと言おうものなら
運がよくて村八分
腹の虫が悪いときだったら
撲殺されるだろう


2月15日は爺の誕生日
問題は2月14日のアレ
そう憎っくきバレンタイン
爺の聖なる誕生日と
バレンタインを一緒にした
罰当たりがいるのだ
約1名ほど

曜日のせいもあるから
それに
まぁいただけるのだから
文句は言えないが
主を誕生日
そしてついでにバレンタイン
そう考えて欲しかった

「これバレンタイね」
「誕生日おめでとう」
他の人と明らかに違う大きさ
薄さは気になったが
オッ..と思う期待感

爺にフリスビーの経験はない
だが今無性に
草原で投げてみたい
このチョコレート
飛んでけ飛んでけ
そんな心境なのです
ありがとう


いばらの道

2010-02-15 | Weblog


余りの驚きで
さすかの温厚な爺も
妻に対して
ついに禁句を口にしてしまった
「バッカじゃないの~」
「こんなの食べるわけないじゃ~ん」
昨年の11月の出来事なのだが

妻に初めて猫缶の買物を依頼
買ってきた十数個の猫缶
だが見慣れぬ緑色
そして驚いた
ツナのほうれん草添え
ツナのトマト添え
そして
前述の禁句がつい出てしまった
禁句とはいえ
何回再現されても
爺は同じことを言う自信がある

その猫缶を
爺の予想通り
モこ助が見向きもしなかったら...
妻の
「だったら自分で買いなさいよ」
...の捨て台詞を
甘受するだけでよかった

ところがなんと言うことでしょうか
食べること食べること
ただでさえ少ない
爺の権威の失墜の瞬間である
妻の勝ち誇った顔
ニンマリした彼女の顔
今でも忘れない

そしてこの事が
今でも影のようにつきまとう

昨年末
妻が転倒して
アゴと胸部を強打した
アゴが腫れて
まるで女アントニオ猪木
ふきだしそうなのをこらえた

2週間ほどで腫れは引いて
痛い痛いの連呼から開放された
そう思いきや
今度は胸の痛みを訴える
「骨が折れてるかも...?」
そう主張する妻に
「折れてたら
 そんな痛みではすまない」
と言う爺を無視して
病院へ走った

結果
「レントゲンでは大丈夫」
「2週間ほど様子を見ましょう」
爺と全く同じ先生のご託宣
なのに
レントゲンでも映らない骨折かも?
そう言ってしきりに痛がる妻
「打撲だから
 しばらくは痛むが
 日にちがたつと治るよ」
そう妻に言っても
納得いかないようす

その妻が
最近胸のことを言わない
「胸は...?」
って聞く爺に
「治った」
とってもシンプルなご返事
そのうえ
それがどうしたの?
...てな言い回しにカチンときた

「あの大騒ぎはどうしたの?」
「全て爺が言ったとおりでしょ」

そう問う爺に
たった一言
「ねこ缶もね」