前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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若狭の原発耐震に衝撃

2009年02月27日 | Weblog
   原発と地震問題での毎日新聞の記事。・・・「経済産業省原子力安全・保安院は、原発14基が集中する若狭湾周辺にある活断層のうち3組について、それぞれ連動性のある1本の活断層として見直す方針を固めた。これほど大きな見直しは初めてで、25日開かれた国の専門審議会で3電力事業者に示した。保安院は新しい耐震指針(06年)に基づき、各電力事業者が提出した原発の耐震安全性評価を審査中。1本の活断層の場合、地震規模も大きくなり、14原発の基準地震動が見直される可能性がある。・・・・・
    これは大変なことですよ。世界最大規模の原発である敦賀3,4号機の増設、地震に弱い「もんじゅ」の運転再開などは、あらためて基準地震動の見直された数値で再評価しなくてはいけない。
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   2005年3月 福井県議会・環境エネルギー対策特別委員会での私の質疑。
◯佐藤委員  昨年の中越大震災とか、スマトラ沖の地震とか、いろいろ災害があるが、敦賀3、4号機とか含めて、今増設にかかっているが、地震の対策、活断層の調査と想定対策、これはどうなっているのか。
◯原子力安全対策課長  現在、敦賀3、4号機は国の方で、耐震も含めて安全審査がなされているところである。想定される原子力発電所に要求される耐震指針に基づいて安全審査がなされているところである。
◯佐藤委員  中国電力、島根原発でも、原子力発電所をあそこにつくるというときに活断層を調べたとかいろいろやられて、大丈夫であると、この程度の活断層でこの程度の地震は想定されるけれども大丈夫、大ざっぱにいえばそういうようなことをやられた。ところが、国土地理院の方がさらに詳細な活断層調査をやるということでやって、実は中国電力、松江なんかでも活断層がつながっている。当然長ければ長いほど地震の力が大きくなるということになる―だからそういう差しかえを行ったということがあるそうである。だから、今回も、敦賀3、4号機の場合も、一たんは活断層とは別々に評価をして大丈夫だと評価をしていたけど、今俄然やり出したのは今年度である。平成16年の事業として国土地理院が活断層のそういう調査をやって、活断層の地図を発表するということになってきたから慌てて保安院がそういう指示を出したというように私は思うが、そうではないのか。
◯原子力安全対策課長  委員御指摘のように、原発の新増設に当たっての耐震性というのは、これはもう万全には万全を期した方がいいというのは基本的な考え方である。国の方もそういう基本的な考え方に基づいて昨年3月から、説明があった国の安全指針についても、新たな文献による知見というものがどうなのかと。実はその当時、昨年1月に出された時点でも西日本の方は活断層がつながっていたとして、そこが動いたとしても、それは耐震上、問題はないという見解を出しているけれども、国の安全審査の視点からどうなのだということを内部でずっと検討してきて、今回、先般の新聞でも御承知のように追加の調査を出したというように理解している。以上である。
◯佐藤委員  だから、例えていえば、一たんは答案用紙を出しておいて、ちょっとまずくなったからそれを差しかえるというようなやり方だと思う。だから、やはりそういうのは、結局、原子力の安全性の問題、阪神大震災の後で原発は本当に大丈夫なのかという県民の不安もものすごく強かったけれども、そういう県民の不安に対して誠実さに欠ける面もあるのではないかなというように思う。
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   先に旭副知事は予算要望の際、「原発の耐震安全性問題では、「県もつよく要請している。2月中に音波探査の結果も公表されるので厳正に確認する。プルサーマルや『もんじゅ』は国家プロジェクト。耐震問題説明会については、県民に十分説明必要だが、第一義的責任は事業者、そして国に説明責任」などと回答した。
    ぜひ、厳正に確認し、止めるべきものは止めていただきたい。また、新潟県では県が率先して原発問題で説明会を開催する計画だ。「第一義的責任は事業者」というだけでなく、県民の安全問題なのだから県が前面にでて、県民に説明責任を果たすべきだ。




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