前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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玄海町長が核のゴミ文献調査受け入れ。福井県でも使用済み核燃料乾式貯蔵計画。原発マネー頼みでいいのか。元教員・朝倉俊輔氏への福井県教育長の不適切発言でおわび。

2024年05月11日 | 福井県政

 赤旗、昨日の県民福井より

 

 

 

 

 

 昨日はあいさつまわり、共産党の学習会、再稼働反対金曜行動などでした。

 玄海町長が核のゴミ文献調査受け入れ。福井県でも使用済み核燃料乾式貯蔵計画。原発マネー頼みでは原発事故の危険軽減にはならず、放射性ゴミがたまり続ける。まずは原発をやめることを決断しないと、狭い日本列島、核のゴミだらけに。放射能汚染の危険地域だらけになりかねない。

 

 元教員・朝倉俊輔氏への福井県教育長の不適切発言でおわび。

 人格否定の発言であり、取消しお詫びは当然です。

 文書には「教職員が退職までの長年の間、教職を勤め上げたということを最大限に評価し、一人一人の就業の意志を尊重すべきとの判断に至りました」とのくだりもあります。

 しかし、教育委員会が朝倉氏を再任用せず、裁判で敗訴し損害賠償までしているにもかかわらず、マスコミ取材に朝倉氏の不採用は「公平公正な選考だった」などと開き直っていることは重大な問題です。朝倉氏不採用の判断は間違っていなかった、となれば、真の謝罪なのか、ともなりますし、今後の再任用についての懸念が生じます。

 

 

 私は、2022年5月議会で控訴議案への反対討論でつぎのように述べました。

「国家公務員について再任用を原則とした平成25年の閣議決定以降の再任用拒否については、昨年12月9日に大阪高裁で、2度の戒告処分を受けた教員に対する不合格決定が違法と判断され、損害賠償請求が認められておりますが、朝倉氏には38年間の勤務中の処分歴もありません。
 私もかつて再任用されなかった教員の問題を一般質問で取り上げて改善を求めたことがありますが、閣議決定の趣旨に反し、県の恣意的再任用拒否は許されるものではありません。
 私も、先日の理事者の事前説明を受け、判決文を取り寄せて読みました。判決の指摘は、原告が中学校教諭としての十分な実績があり、本人も中学校での勤務を希望しているにもかかわらず、面接試験において、中学校教員としての適性の審査が十分なされなかったこと、面接官3人全員が事実上のゼロ点評価であるE評価という、通常あり得ないような低い評価がなされたのに、それを根拠づけるような面接内容ではなかったと認められることなど、面接評価が公正になされていないことは争いようがないほど明白な事実として認定されています。
 今回の控訴によっても、事実が変わらないのですから違法性の判断も変わらないでしょう。校長の評価についても校長自身が裁判所の証言で、原告の勤務実績が標準的なレベルのB評価であり、再任用試験までの間にこれを変更するような事件や事情はないなどと証言していることからすれば、再任用試験の際に恣意的な評価がなされた疑惑が、裁判所によって指摘されたのも当然であります。
 このように裁判所が認定した事実経緯からすれば、県は違法な不合格の判断を行った誤りを認め、速やかに事件を解決すべきであり、控訴すべきではありません。かかる事件を長引かせ、県内関係者に信頼が厚い元教員を言わばいじめ続けることは、杉本県政にとっては県民の信頼を失うことにつながるでしょう。適正な再任用制度の運用を行い、希望する職員全員採用を原則とすることこそ、県民の利益と県政発展につながります。」

 

参考記事

■中日・・《福井県教育長が不適切発言、元教諭の再任用訴訟巡り 議会の議事録から削除》
https://www.chunichi.co.jp/article/896471?rct=fukui
2024年5月9日 22時21分 (5月9日 22時21分更新) 中日新聞福井


 定年退職前の教員再任用選考で違法な差別を受け採用されなかったとして、元県立高校教諭の朝倉俊輔さん(67)=南越前町=が県に損害賠償などを求めた訴訟を巡り、豊北欽一県教育長の県議会での一部発言が不適切として会議録から削除されたことが、県などへの取材で分かった。豊北県教育長は9日までに文書で朝倉さんに謝罪した。


 昨年3月の名古屋高裁金沢支部の控訴審判決は、1審福井地裁判決を支持し、県側の控訴を棄却。県教委による再任用拒否の違法性を認め、朝倉さんに711万7600円の損害賠償を支払うよう県に命じた。県側は上告を断念し、判決が確定していた。

 県議会局によると、削除されたのは、昨年12月の県議会総務教育常任委員会での発言。豊北県教育長は、再任用選考で担当した面接官からの伝聞として「朝倉さんは子どもの前に立つ人としてふさわしくない」との旨を述べた。議員から司法の判断に対する県教委の見解を問われ、答弁する中での発言だった。

 朝倉さんが3月に「名誉毀損(きそん)に当たる」と県教委に謝罪と撤回を求めた。県教委からの申し出を受けて、4月23日付で削除された。

 県教委の担当者が今月8日夕、朝倉さんと面会し、削除したことを伝えた。豊北県教育長名の文書も渡し「(裁判のことで)多大なご迷惑をおかけし不快な思いをさせてしまったことを深くおわびします」「不適切な発言だったことを認め、謝罪いたします」と謝意を示した。

 朝倉さんは本紙の取材に「削除されたのはありがたい。選考での問題点をきちっと究明し、再発防止に努めてほしい」と話した。


 確定判決では、面接官3人全員が0点の評価をしたことは「恣意(しい)的で不合理な選考で、県教委の裁量権の範囲を逸脱するものだった」と指摘。朝倉さんが懲戒処分を受けたことはなく、正常に審査されていれば、朝倉さんが合格可能な得点圏内に入っていたとの見解も示した。判決確定を受けて、県議会では裁判に要した費用、違法と判断されたことに対する受け止めなどを問う質問が出ていた。
 県教委は朝倉さんに謝罪する一方、9日の本紙の取材に「公平・公正な選考を実施したと考えている」(教職員課)と説明している。
 (曽根智貴)