2月26日、月曜日の午後に入院します。入院という言葉は・・・何故か気持ちが萎えます。あれがない・・・これがない・・・いらいら・・の連続。禅のことを書いても・・・なんの足しにもならない私という人間。そんな・・・ぶざまな私に笙子さんもつられます。今朝、石油ファンヒーターのスイッチを入れましたが、食事が終わるまで・・・一向に暖かくなりません。「今日は寒いんだなあ・・・」と顔を見合わせて同時に言いまし . . . 本文を読む
《禅仏教が指摘するには、心とは、 サルがキーキー鳴きながら不安という枝から 貪欲という枝に移り渡っていくようなものだ、という。 心がそんな状態だとしたら、 どれだけ質の高い経験ができるだろうか? 瞑想では静かな山水に月が映るかのように、 心を鎮めることを教える。 その心がそのような状態になれば、 今という時を思う存分に味わうことが出来るのだという。 これは面白い考え方だ、と僕は思った。》とクリ . . . 本文を読む
《私の魂としての自己は、過去も未来もない「今」という時に存在している。 仏教の「刹那」という言葉は、このように 時間の枠から離れた存在感を捉えたものだ。 万物が「今」という場所に存在することを理解すれば、 時間の外に在られる神が何であるかをより深く知ることが出来る。》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P219岩波仏教辞典によれば、「刹那」とは、 . . . 本文を読む
今日は、医療センターという名の病院に行ってきました。私が・・・迷っていた「脱腸」の手術の診断を受けるためです。初めての病院ですから・・要領がわからず・・・・とまどいの連続。でも・・・先生はやさしい。私の既往症・・は、とのことで、血圧が高いとか・・・昔、椎間板ヘルニアの手術をしたとか報告しました。そして・・・薬は・・・と聞かれ・・・「実は認知症でアリセプトを呑んでいます」と告げました。じっと・・ . . . 本文を読む
《私の痴呆の旅は、本当は自分は誰なのかを探すという 自己発見の旅であった。私は一冊目の本で、 「私は死ぬとき誰になっていくの?」と問うた。 それは自分がなくなってしまう恐怖を表現したもので、 痴呆の旅は自己喪失のようなものだろうと私は思いこんでいた。 しかし、ここ数年間は、 私たちを人らしめているものは何なのか、 痴呆の旅をしている私たちに 何が起きているのかについてよく考えてみた。 痴呆症は . . . 本文を読む
漢字ドリル、算数ドリル、写経など、脳の働きにいい・・・ということで、本屋さんには・・・沢山の本が並んでいます。私の脳も・・・それで・・・少しは良くなれば・・・と、「般若心経」の写経マニュアル本を買ってきました。経典の文字は・・・古い漢字で書かれ、字自体の読みも普通ではありません。お手本に、半紙を重ねて・・・えどっていきましたが、どうにも書けません。今の私は、住所氏名を書いてといわれますと、町名 . . . 本文を読む
《診断後、最初の二年間は、痴呆のレッテルを貼られたことで 変ってしまった私の人生を生きることに必死だった。 私が恥ずかしいと思い、社会から引きこもった。 自分の将来がとても恐ろしかった。 この病で死ぬというのはどんな感じであろう? 私はその気持ちについて書くようにすすめられ、 それが最初の本になった。 私にとって最大の恐れは、病気が進んで重度になり、 自分も家族や友人も、そしておそらく 神さえ . . . 本文を読む
生き返る痴呆老人―グループホーム「福さん家」での暮らしと実践筑摩書房このアイテムの詳細を見る
生き返る痴呆老人
先に書きました
「大逆転も痴呆ケア」に登場しました、
宮崎和加子さんが主催するグループホーム
「福さん家」の記録です。
今まで思っていたことが、
目からウロコ!
愉快になってくる本です。
. . . 本文を読む
大逆転の痴呆ケア中央法規出版このアイテムの詳細を見る
大逆転の痴呆ケア
先日のNHKの認知症の番組に出られた
和田行男さんが、宮崎和加子とで書かれた本です。
大逆転・・・という本の題名は・・・
読んでみて納得しました。
私のありようも変わりそうです。
そんなことできる?
と思われることを現実にされています。
だから・・・爽快です。
グループホームのお話です。
. . . 本文を読む
認知症の人の地域包括ケア―多職種で取り組むステージ・アプローチ日本看護協会出版会このアイテムの詳細を見る
認知症の人の地域包括ケア
利用者本位の継続的支援の時代へ
認知症の人が自分らしく生きる・・・と
いう目的で書かれたもの。
最近のNHKテレビに出られる、
認知症介護研究・研修センター主任研究主幹の
永田久美子さんの書かれた本です。
最前線のことを教えていただける本です。
. . . 本文を読む
痴呆老人からみた世界―老年期痴呆の精神病理岩崎学術出版社このアイテムの詳細を見る
痴呆老人からみた世界
小澤先生の本です。
「老年期痴呆の精神病理」と、
副題にありますように、学術書です。
小澤先生の歩んでこられた道を
この本で知ることができます。
それによって・・・今・・・
思われていることを理解できるようになります。
私の能力では・・・読み取れないことばかりでした。
でも・・・手 . . . 本文を読む
だんだん記憶が消えていく―アルツハイマー病:幼児への回帰光文社このアイテムの詳細を見る
新しい本を手にするとわくわくします。
この本では次の文章に出合って、感動しました。
「モーリスは間もなく、
記憶力を失ってから発見した驚くべき利点を、
最初の情報として私に送ってきた。
二時間、いや一〇分前に起こったことを忘れるようになると、
現在この瞬間のことに対しこれまでにない
新たな鋭い感覚が生ま . . . 本文を読む
アルツハイマー ある愛の記録新潮社このアイテムの詳細を見る
妻である作者は、いきなり
「ナース・ステーションの横の小部屋に案内され、
向き合って立ったとたん女医が言った。
「ご主人は進行性の初期ですね。
今後は普通の生活ができなくなるでしょう。
出来るだけ早く仕事をやめてください。
あなたもご自分のために
外部の助けを求めるようにしてください。
ご主人に病気のことを告げるか決めなければね . . . 本文を読む
物語としての痴呆ケア三輪書店このアイテムの詳細を見る
「物語としての痴呆ケア」
小澤勲先生と土本亜理子の共著の本を紹介します。
私がこの本を買わせていただいたのは、
2005年8月。
このブログを
本格的に送信しだしたのがその年の11月からで
ブログ発信の方法が分からず困っていた時です。
「まえがき」の一部を紹介させていただきます。
《本書は拙著「痴呆を生きるということ」の続編である。 . . . 本文を読む
愛する人がアルツハイマー病になった時佼成出版社このアイテムの詳細を見る
この本は
日野原重明先生が序文を書いておられます。
一部を引用させていただき、本書を推薦します。
《アルツハイマー病と疑われる家族を連れ、
専門医を受診する労を取る身内の者が、
愛する人が
アルツハイマーを患っていると
いう告知を聞いてショックを場面から
このストーリーは始まります。》
そして
《第2章は病の克服について . . . 本文を読む