認知症一期一会 http://blog.goo.ne.jp/mizukiosamu/

毎朝8時30分
ケイタイのアラームが鳴ると、私はアリセプト5mgを飲み食卓を離れます。


入院準備

2007年02月25日 | 5mgの日記
2月26日、月曜日の午後に入院します。入院という言葉は・・・何故か気持ちが萎えます。あれがない・・・これがない・・・いらいら・・の連続。禅のことを書いても・・・なんの足しにもならない私という人間。そんな・・・ぶざまな私に笙子さんもつられます。今朝、石油ファンヒーターのスイッチを入れましたが、食事が終わるまで・・・一向に暖かくなりません。「今日は寒いんだなあ・・・」と顔を見合わせて同時に言いまし . . . 本文を読む

禅の心は平常心

2007年02月24日 | クリスティーンさんの本から
《禅仏教が指摘するには、心とは、 サルがキーキー鳴きながら不安という枝から 貪欲という枝に移り渡っていくようなものだ、という。 心がそんな状態だとしたら、 どれだけ質の高い経験ができるだろうか? 瞑想では静かな山水に月が映るかのように、 心を鎮めることを教える。 その心がそのような状態になれば、 今という時を思う存分に味わうことが出来るのだという。 これは面白い考え方だ、と僕は思った。》とクリ . . . 本文を読む

「刹那」というご縁

2007年02月23日 | クリスティーンさんの本から
《私の魂としての自己は、過去も未来もない「今」という時に存在している。 仏教の「刹那」という言葉は、このように 時間の枠から離れた存在感を捉えたものだ。 万物が「今」という場所に存在することを理解すれば、 時間の外に在られる神が何であるかをより深く知ることが出来る。》とクリスティーンさんは書いておられます。『私は私になっていく』(クリエイツかもがわ)P219岩波仏教辞典によれば、「刹那」とは、 . . . 本文を読む

らしくない

2007年02月22日 | 5mgの日記
今日は、医療センターという名の病院に行ってきました。私が・・・迷っていた「脱腸」の手術の診断を受けるためです。初めての病院ですから・・要領がわからず・・・・とまどいの連続。でも・・・先生はやさしい。私の既往症・・は、とのことで、血圧が高いとか・・・昔、椎間板ヘルニアの手術をしたとか報告しました。そして・・・薬は・・・と聞かれ・・・「実は認知症でアリセプトを呑んでいます」と告げました。じっと・・ . . . 本文を読む

「今」という境地に達する

2007年02月21日 | クリスティーンさんの本から
《私の痴呆の旅は、本当は自分は誰なのかを探すという 自己発見の旅であった。私は一冊目の本で、 「私は死ぬとき誰になっていくの?」と問うた。 それは自分がなくなってしまう恐怖を表現したもので、 痴呆の旅は自己喪失のようなものだろうと私は思いこんでいた。 しかし、ここ数年間は、 私たちを人らしめているものは何なのか、 痴呆の旅をしている私たちに 何が起きているのかについてよく考えてみた。 痴呆症は . . . 本文を読む

写経ではなく

2007年02月20日 | 5mgの日記
漢字ドリル、算数ドリル、写経など、脳の働きにいい・・・ということで、本屋さんには・・・沢山の本が並んでいます。私の脳も・・・それで・・・少しは良くなれば・・・と、「般若心経」の写経マニュアル本を買ってきました。経典の文字は・・・古い漢字で書かれ、字自体の読みも普通ではありません。お手本に、半紙を重ねて・・・えどっていきましたが、どうにも書けません。今の私は、住所氏名を書いてといわれますと、町名 . . . 本文を読む

本のご縁で

2007年02月19日 | クリスティーンさんの本から
《診断後、最初の二年間は、痴呆のレッテルを貼られたことで 変ってしまった私の人生を生きることに必死だった。 私が恥ずかしいと思い、社会から引きこもった。 自分の将来がとても恐ろしかった。 この病で死ぬというのはどんな感じであろう? 私はその気持ちについて書くようにすすめられ、 それが最初の本になった。 私にとって最大の恐れは、病気が進んで重度になり、 自分も家族や友人も、そしておそらく 神さえ . . . 本文を読む

生き返る痴呆老人

2007年02月18日 | 水木理のお勧め本
生き返る痴呆老人―グループホーム「福さん家」での暮らしと実践筑摩書房このアイテムの詳細を見る 生き返る痴呆老人 先に書きました 「大逆転も痴呆ケア」に登場しました、 宮崎和加子さんが主催するグループホーム 「福さん家」の記録です。 今まで思っていたことが、 目からウロコ! 愉快になってくる本です。 . . . 本文を読む

大逆転の痴呆ケア

2007年02月18日 | 水木理のお勧め本
大逆転の痴呆ケア中央法規出版このアイテムの詳細を見る 大逆転の痴呆ケア 先日のNHKの認知症の番組に出られた 和田行男さんが、宮崎和加子とで書かれた本です。 大逆転・・・という本の題名は・・・ 読んでみて納得しました。 私のありようも変わりそうです。 そんなことできる? と思われることを現実にされています。 だから・・・爽快です。 グループホームのお話です。 . . . 本文を読む

認知症の人の地域包括ケア

2007年02月18日 | 水木理のお勧め本
認知症の人の地域包括ケア―多職種で取り組むステージ・アプローチ日本看護協会出版会このアイテムの詳細を見る 認知症の人の地域包括ケア 利用者本位の継続的支援の時代へ  認知症の人が自分らしく生きる・・・と いう目的で書かれたもの。 最近のNHKテレビに出られる、 認知症介護研究・研修センター主任研究主幹の 永田久美子さんの書かれた本です。 最前線のことを教えていただける本です。 . . . 本文を読む

痴呆老人からみた世界

2007年02月18日 | 水木理のお勧め本
痴呆老人からみた世界―老年期痴呆の精神病理岩崎学術出版社このアイテムの詳細を見る 痴呆老人からみた世界 小澤先生の本です。 「老年期痴呆の精神病理」と、 副題にありますように、学術書です。 小澤先生の歩んでこられた道を この本で知ることができます。 それによって・・・今・・・ 思われていることを理解できるようになります。 私の能力では・・・読み取れないことばかりでした。 でも・・・手 . . . 本文を読む

だんだん記憶が消えていく

2007年02月18日 | 水木理のお勧め本
だんだん記憶が消えていく―アルツハイマー病:幼児への回帰光文社このアイテムの詳細を見る 新しい本を手にするとわくわくします。 この本では次の文章に出合って、感動しました。 「モーリスは間もなく、 記憶力を失ってから発見した驚くべき利点を、 最初の情報として私に送ってきた。 二時間、いや一〇分前に起こったことを忘れるようになると、 現在この瞬間のことに対しこれまでにない 新たな鋭い感覚が生ま . . . 本文を読む

アルツハイマーある愛の記録

2007年02月18日 | 水木理のお勧め本
アルツハイマー ある愛の記録新潮社このアイテムの詳細を見る 妻である作者は、いきなり 「ナース・ステーションの横の小部屋に案内され、 向き合って立ったとたん女医が言った。 「ご主人は進行性の初期ですね。 今後は普通の生活ができなくなるでしょう。 出来るだけ早く仕事をやめてください。 あなたもご自分のために 外部の助けを求めるようにしてください。 ご主人に病気のことを告げるか決めなければね . . . 本文を読む

物語としての痴呆ケア

2007年02月18日 | 水木理のお勧め本
物語としての痴呆ケア三輪書店このアイテムの詳細を見る 「物語としての痴呆ケア」 小澤勲先生と土本亜理子の共著の本を紹介します。 私がこの本を買わせていただいたのは、 2005年8月。 このブログを 本格的に送信しだしたのがその年の11月からで ブログ発信の方法が分からず困っていた時です。 「まえがき」の一部を紹介させていただきます。 《本書は拙著「痴呆を生きるということ」の続編である。 . . . 本文を読む

愛する人がアルツハイマー病になったとき

2007年02月18日 | 水木理のお勧め本
愛する人がアルツハイマー病になった時佼成出版社このアイテムの詳細を見る この本は 日野原重明先生が序文を書いておられます。 一部を引用させていただき、本書を推薦します。 《アルツハイマー病と疑われる家族を連れ、 専門医を受診する労を取る身内の者が、 愛する人が アルツハイマーを患っていると いう告知を聞いてショックを場面から このストーリーは始まります。》 そして 《第2章は病の克服について . . . 本文を読む