アルツハイマー ある愛の記録新潮社このアイテムの詳細を見る |
妻である作者は、いきなり
「ナース・ステーションの横の小部屋に案内され、
向き合って立ったとたん女医が言った。
「ご主人は進行性の初期ですね。
今後は普通の生活ができなくなるでしょう。
出来るだけ早く仕事をやめてください。
あなたもご自分のために
外部の助けを求めるようにしてください。
ご主人に病気のことを告げるか決めなければね。
進行性の脳障害、おそらくアルツハイマーだと思われます」
と告げられたのです。
夫ジュリアンは59歳、大学教授です。
この本を書くことになる妻は言語セラピストで、
2年前に乳房切除を受けていました。
その妻が書かれた記録です。
「アルツハイマーと共に共存して暮した1年間の物語」です。
「不安に苛まされた1年、心が1年、成長と受容の1年、
ユーモアと喜びと、ふしぎな平安に満たされた1年・・・
これはアルツハイマー患者のラブ・ストーリーイだ。」と
作者は言う。
58のエピソードは実際に起きたもので、
「この病」に関わる方には参考になることがあります。
この本を私が手にしたのは2005年9月です。